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運気の悪い人生

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イジメ、ひいき、裏切り、DV、理解してもらえない神経症の被害…
これでもかというくらいの苦しみ、孤独、神経症との闘いで何度も生きることを断念しようと思ってきました。

前世で何か悪いことでもしたんでしょうか?
因果応報と言われるたびに自責の念で苦しんでます。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それでも被害者意識に負けてはダメ

因果応報は良い意味で使えばよいのです。
良いタネをまけば、良い花がちゃんと咲くという良い報いがあります。
だから今日は私が良いタネをまきましょう。
実は私もかれこれ山あり谷ありで苦しみましたよ。
一時期は「人のせい」にもしていました。
苦しみをなくすために深く、自分を考察しました。
一番自分を苦しめていたのは、相手ではなく、自分の思いの働かせ方が深く関わっている、ということに気が付きました。
何故なら、上手な人はあなた以上の困難にあっていても、上手に受け止める、上手にやり過ごす、上手にかわす。心が苦しみに染まらないのです。
仮に相手から何かをされたとしても、そのこと自体は、その時限り、その場限りでドカン、と終わってしまう。
その後でずっとその思いを長く引きずるのは、それは誰が何と言おうが自分の思いのシッポを引きずって、砂に跡を残し続けているのです。
だから私はその原因そのものである「悪い種まき」に相当することをやめました。
それは「1思いを引きずらない」「2被害者意識を持たない」ということです。
ある時、自分を苦しめているのは自分のネガティブな思い、マイナス思考、否定的思考、悲観的思考であることが分かりました。
それをしていたの自分でした。私はそれをやめました。
悩む、苦しむという事は、くよくよすること、ネチネチした思い、どよどよした黒い雲のような思いのガスが四六時中、朝から晩まで中国のPM2.5発生工場のように出ているのです。
その煙を今も、過去も、今後も、出しているのはどこでしょうか。自分です。
何故ずっと出しっぱなしにしておくのでしょうか。
それは「取り締まり」がないからです。
中国もようやく悪徳な企業に懲罰税金を課すようなりました。

私も自分にこのような自分を苦しめるような考え方をしないように鍵をしました。
前世云々は関係ありません。
過去をどうこうするよりも、今度を変える事で悪いサイクルから抜けだすことができます。
最後にもう一度。イイですか?あなたの被害者意識こそがあなたを一番苦しめてるんですよ?だから、そのネガティブな思い方自体を根底から変える事。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

幸せな時間よりは不幸な時間の方が多いかもしれません。

 eutrka さん、ワシは幸せな時間よりは不幸な時間の方が多いと思いました。一見幸せなことを考えれば考えるほど、自分は不幸だと思ってしまうことが多いです。ですから、どうしても人と会話するときには不幸話が多くなってしまう。だから、知らないうちにワシの話を聞かない人が多くなってきました。ネガティブ思考と言えばそれまでですが、同じような境遇だと思っている人にも話をしている内に何も聞いてくれてないことも解りました。自分の事で精一杯なのですね。誰かワシの話を聞いてくれませんか?
 その話は一旦置いといて、あなたのイジメ、ひいき、裏切り、DVから恐らくおこったであろう神経症は本当に辛い経験だと思います。ワシは「あなたに負けるな頑張れ。」とは言えません。だから、もっと具体的に話を聞かせてください。ワシはhasunohaでの傾聴はいくらでも受けます。あなたに納得いく回答は今でもこれからも出せません。なぜなら、あなたの苦しみが分かりませんから。発想の転換した回答はいくらでも言えそうですが、多分、中々頭で解っていても行動に移すのは時間が掛かることでしょう。
 今、はっきり言えることは生まれ変わり(輪廻転生)は仏教思想ではありません。インド独特の思想です。だから、仏教徒のワシはハッキリとNO!と言いたいです。因果応報と言った人は何も解ってないと思いますよ。

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目指せ!となりのお坊さん あなたの小さな悩み相談お答えします  私があなたの悩みを解決するのではありません あなたの悩みを解決するお手伝いを私がするのです ちょい悪坊主を目指しています。尊敬する人は一休さん。
ここだけの話し  どんな些細な質問でも回答します! ・私の目指す僧侶は一休さんのようなちょい悪坊主です。時には常識にとらわれずとんでもないことを言いますが、しっかり受け止めて下さい。私もしっかりとあなたの質問を受け止めたいと思います。 ・先ずは30分からで、システムに慣れたら時間を延ばしたいと思います。

「因縁果の理」について

eutrka様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「因果応報」と言いますと、世間では印象的に何か悪いイメージを想起させてしまうことがあるのは、少し否めないことであるかとは存じます。

そこで、「因果応報」ではなくて、「因縁果の理」として理解して頂くのが良いのではないかと存じております。

この世における事象の結果には、必ずやその原因や条件(縁)がございます。

原因や条件なしに、いきなり何かが生起していく、変化していくということはあり得ません。

このことは、例えば、eutrka様がお生まれになられたのも、突然何もないところから、何ら原因や条件もなしにて生まれてきたわけではないことをお考え頂けましたらと存じております。生まれるためには、当然に無数の原因や条件があったはずでございます。

そして、今現在、eutrka様がお苦しみのことにも、もちろん必ずその原因や条件があるはずです。何も原因や条件もないのに苦しむようなことはあり得ないからでございます。

そこで、それらの原因や条件を今一度しっかりと検証することで、それらの原因や条件を変えることに努力することによって、これから改善、善処の余地は幾らでも大いにあるのではないかと存じております。

特に私たちの生・老・病・死、あるいは、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦などの苦しみへの対処方法として、お釈迦様は、「因縁果の理」から、聖なる4つの真理である「四聖諦」をお説きになられました。このことは下記問いにても扱わせて頂いております。

問い「これからどうすべきか。助言をください。」
http://hasunoha.jp/questions/457

是非、eutrka様には、これからの仏教の学びを機縁として、どのように具体的に因縁果をより良くに調えていくべきかをお考え賜われましたらと存じております。

また、仏教では運命・宿命・決定論は極端論となり、「中道」に反するとして退けることとなります。このことにつきましては、下記問いの拙回答も参考として頂けましたらと存じます。

問い「運命には逆らえないのでしょうか?」
http://hasunoha.jp/questions/243

問い「生きていく意味」
http://hasunoha.jp/questions/93

川口英俊 合掌

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