部落差別意識のある結婚予定の彼女の父
結婚予定の彼女がいます。
自分には非常に勿体ないくらい良い彼女で大切な存在です。
今は半同棲をしており、お互いの両親に結婚をする旨を話したところ、彼女の父が僕の実家の住所を教えてくれと言ってきたそうです。親の職業と住んでいる家で部落差別の被差別民なのか大体分かるからと。
僕はその話を聞いたとき、部落差別とは全く分からず、調べたところ、道徳の授業でも教わる地域と教わらない地域があることを知りました。
恐らく僕は教わらない地域だったのでしょう。
僕自身時代錯誤的な部落差別然り、差別そのものが良くないことだと思ってますし、嫌悪感があります。しかし今までそういったものに直面したことはなく、今回初めて遭遇したので、動揺しました。
彼女との仲も相性も非常に良く、付き合っている挨拶を彼女の家に行ったときも、普通のご両親だなと思っていたのですが、そうやって住所とか職業を聞かれて、僕自身ではない実家のことを評価されるというのは非常に腹立たしいというか、もやもやします。
彼女自身はそういう意識を持ったことも無く、実家と僕だったら、僕を取ってくれると言っていますが、実家との関係は中々切りたくても切れないのではないかと考えています。
でも、何かそういう目で見られているのだと思うと、凄く嫌だし、直接問いただし、すっきりさせたいと思います。
しかし、彼女の父親なのであまり強くも言えないし、結婚前なので嫌われないほうが良いと思い、今後どう気持ちを持てばいいか分かりません。
僕の本心としては、そういう差別意識を持った人とは一切関係を持ちたくないですし、距離を置きたい気持ちです。
しかし、置けない状況にあるので、気持ちの持ちようや、もやもやした気持ちを楽にする考えや見方を教えて欲しいです。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お父様自身は育ってきた環境の被害者
誰しもが、差別者となる危険をはらんでいます
既に、二人の回答が出ているので、考え方については申しません。差別の歴史のことでちょっとだけ述べさせていただきます。
私は高校生ぐらいの時、「橋のない川」という映画を見て、大正の頃に部落差別が有り其れに反対するための組織「全国水平社」が結成された経緯を理解しました。(水平社については、高校の日本史にも書かれてますが、詳しい記述はありません。)江戸時代、幕府も潘も士農工商の下の身分を置きました。明治になって「解放令」が出され、差別が無くなったことになっております。ところが、戦前までの戸籍簿には「士族」「平民」という記載があり、被差別部落の方の戸籍には「新平民」と書かれていました。
尚、部落問題とは別の差別ですが、以前「北海道旧土人保護法」という法律がありました。アイヌという文化を持つ方々の戸籍には「旧土人」と記載されていたそうです。この法律は1997年に廃止されました。決して、昔の話ではないのです。
昭和58年に大学の手話サークルに入った際、サークルの先輩から「最近まで、ろうあ者の団体は民法改正で戦ってきてた。」と聞かされてびっくりしました。あわてて、六法全書を開きました。数年前まで、民法11条で「聴障者や視覚障がい者は「準禁治産者(心神耗弱・浪費癖のため、家庭裁判所から禁治産者に準ずる旨の宣告を受けた者。)と見なされて」いました。そういうハンデイーがあるという理由だけで、住宅ローンの利用や家業を継ぐことも出来ませんでした。聴障者や視覚障がい者の団体の長年の運動で、昭和54年に改正されました。
差別を肯定する人はいません。差別を解消するためには、どういう取組をすべきかということになると、行政・地域社会・教育の実態はいろいろです。何が正解なのか、私には正直わかりません。万人が納得し同意できる正解を導き出すのは難しいと思います。でも、導き出す努力をし続けねばなりません。
彼女のお父様は生まれ育った環境の中で、偏った思想を刷り込まれてきました。誰しもがそういうことに陥る可能性を持っています。部落差別問題以外にも、多くの差別問題があり、過去のこと、終わったことと片付けてはなりません。コロナ感染者へのイジメ・差別も発生しているようです。正しい情報を正しく学び、正しく判断できるよう、努めていきましょう。
差別や偏見のない平等に生きること
拝読させて頂きました。
あなたのお考えは本当に尊いことと思います。
世の中や社会や世界には今なおそのような愚かな差別や偏見があります。
そのような愚かな考えや価値観があることを知りながら自分がどう生きていくことが善いかを考えてこれからの人生をしっかりと歩んで頂きたいと思います。
本当の叡智はあなたのお考えの通りです、差別や偏見のない平等に生きることをどうか実践なさって下さいね。
あなたを心から応援させて頂きますね。
結婚なんてしなくても…
彼女の親御さんに色々と詮索されてさぞ辛かったでしょう。心中お察し申し上げます。
さて、私も経験があります。私ではないですが、近親者と言っておきましょう。結婚するときに私の家がお寺であることが相手の親御さんが非常に気にしており、結婚に前向きではなかったそうです。それで結婚式は両家会いましたがそれ意外に一切会わないそうです。孫が出来て盆暮れには会ってくれるようになったそうです。
そもそも結婚制度自体、家と家の関係を築くことだという伝統が日本にはあります。その家の格を上げるために身分や社会的に上の人と結婚し家をよくしようとする傾向にあるのも事実です。婚姻届は一夫一婦制だし、強制ではないが名字も変えるし、国外の結婚や同性結婚の手続きが困難なことも事実。
これはあくまで私の私の見解です。これから結婚について色々言われるくらいなら結婚なんてする必要も届を出す必要もないのではないでしょうか。彼女の父親はこれから色々なことで言われるでしょう。それなら「結婚はしない。でも一生彼女を大切にして暮らしていきます。」と言った方が余程すっきりします。
喧嘩腰にどうしてもなってしまいますが、あなたの親御さんの気持ち、彼女の親御さんの気持ちをまず、良い悪い別に確認してください。あなたの彼女の気持ちとあなたの気持ち、違っても良いので皆さんの前で報告することも大切です。
結婚したら、24時間一緒にいる。テレビ、お風呂、トイレは1台。好きな食べ物は違う。味覚は違う。時間感覚も違う。ストレスの感じ方も違う。一人になりたいときも違う。夜の営みが出来る時と出来ないときもある。等々。生活感のの違いをどれだけ認めるか?我慢が寛容になれるかそれが本当の結婚後の生活の敵です。
これからの時代、結婚生活変わりますよ。
・本人の同意なしに夫婦と云えども性交の時は同意書が必要。あるドラマではないが、規約を文書にしなくてはならない時代が来てます。
・卒コン⇒結婚生活を卒業すること。子供も成人して定年を迎えて何となく夫婦の役割に節目が出来てこれからはお互いが干渉されない生活をしましょうということ。
・結婚しても生活が別。嫌いでないけどお互いが干渉されずに住まいを分けて生活する。シェアハウス的な結婚生活。
これが現実に起こっております。違和感ありますよね。結婚の形は今やバラバラなのです。それも参考に。