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生きることのコスパ

回答数回答 4
有り難し有り難し 27

生きることってかなりコスパ悪くないですか?

大学生です。
特に嫌なことがあったわけでもないのですが、やりたいことなどがある訳でもないです。

生きることって生きたいと思ってなくても消えたいと思ってても死なない限りご飯食べたり活動したり人と関わったりしなければならないじゃないですか。
特にやりたいこともないのにエネルギー消費するし、エネルギー補充しないといけない。
めちゃくちゃコスパ悪いと思います。

さくっと存在を消す方法があればいいのにと思います。もしくは誰か消してください。

なんで生きなきゃいけないんでしょうかね?生きることは義務なんでしょうか?権利なら放棄出来るのに…


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それだけコストが掛かるのは

それだけのパフォーマンスを
期待されているからです。
それを宿命とか使命とか
呼ぶこともできますが

いずれ
やりたいこと
やらねばならないことが
見つかりますよ。

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おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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輪廻転生から解脱するには

仏教では、私たちが死んでも煩悩が残っていれば輪廻転生してしまうと考えます。
輪廻転生しないで、生きものであることを卒業するためには、修業して真理を悟り、煩悩を消す必要があります。
本気で悟りたいなら、戒を守り、瞑想修業をする必要があります。
ただし、浄土宗などでは、この世で悟るのは難しいので、いったん来世で極楽浄土に生まれて、悟りやすい浄土で本格的に修業をしようという信仰もあります。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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コスパを善くするには使うことです。

ご質問ありがとうございます。

生きることはコストパフォーマンスが悪い?
生きることの費用対効果ということですね。
なるほど、何もしない、何もしたくないのに食べなきゃいけない、何かしなきゃいけない。
何もしないのだから体も運転をやめればいいのに、体は休むことは無い。
だからエネルギーが消費する。
何もしない、何もしたくないと自分は思っているけれど、体は勝手に生きようとしている。
自分で調整できれば確かにいいですね。

でも細胞は常に生まれ変わり、常に変化し同じ自分など二度と存在しない。
同じように見えても、同じ自分には二度と会えません。
会う人はすべて初めましてです。
それらはすべて自分の意識とは別のところで勝手に活動していますから。
結局、この体は自分のものであって、自分のものではないのかもしれません。

生きることのコスパを悪くするも良くするも自分次第です。
自分の意思に反して体は活動を続けるのですから、その体を利用しなければ必然としてコスパは悪くなりますね。
でも、自分の意思とは別にして、体は生きようと活動を続けてます。
コスパを善くするためにはたくさん使ってあげることです。

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おきもち

sakusakupandaさん、こんにちは。

なるほど!と、本当にお思いなのでしたら、修行して、輪廻から解脱するしかないですね。「存在を消す」といっても、肉体は尽きるまで残りますが、再び生まれることは無くなると思います。

> 誰か消してください

仏教では、「他によって解脱することはない」と説かれているので、pandaさんが修行して解脱する機縁をつかまないと難しいと思います。

まあ、逆にいうと、pandaさんご自身、生きるのが無駄だと思いながらも、この世に生まれてきている以上、「生きたい!生まれたい!」という生への執着が残っている、ということになりますね。

そういう意味では、「なぜ生きるのか、義務なのか」というより、否応なく生まれてきてしまっている人が大半だと思いますね。

たとえば、お菓子とかお酒みたいなものですね。口にしているときは、「太るな~健康に悪いな~。よし、もうこれでやめよう」とその時は思いますが、気付けばまた、飲んだり食べたりしてしまっていますよね。

自分の肉体が滅んだ後も、同じようなことが起こっているのかと思います。もう最後の生にしようと思って死んだつもりが、欲望やら怒りやら後悔やらといった煩悩で、ついつい、またこの世に生をうけます。その煩悩や縁によって、生まれる場所とか姿とかに影響を与えているのだと思います。

「では、生まれるのは自分の意志なのか?」、といわれますと、そんなにコントロールできる意志ばかりではないので、様々なご縁によるところも大きいです。もちろん、コントロールできる意志もあります。こういった意志のことを、仏教では「行」と呼びます。そして、行を修めると書いて、「修行」といいます。

別の観点から申し上げますと、生きることのコスパを考えてしまうかもしれませんが、確かなことがあります。それは、「私たちはみな、苦しいのは嫌だ!」ということです。なので、今できることは、苦をいかに征服し、滅ぼすことができるか、ということになりますね。苦しみを滅ぼせるなら、コストは常にゼロですから、計算はいらなくなりますね。そのために、修行があります。

なかなか、実感できないようなお話も多々あったかもしれませんが、大学生のうちに、「生きるとはなんぞや?」ということについて、その調子でよく熟考してみてください!(^^)!

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おきもち

菩薩になりたいです。 仏教は、ほんとうにすばらしい教えだと思います。...
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