お寺に直接不満を伝えるべきか?
いつも楽しく読んでおります。
曽祖母の代からお墓をお世話になっているお寺のことで悩んでいます。
二十年ほど前から住職の息子さんが修行を終えてお寺で働くようになりました。この息子さんは地域のボランティアにも参加されている、素晴らしい和尚さんです。しかし私はどうしても好きになれません。理由は二つあります。
ひとつは、この和尚さんが法事や葬儀を行うと、トラブルが多いのです。遅刻や、戒名の読み間違えがたびたびありました。また、年若の親族がいるといきなり進学や就職のことを質問し、「もっと安定した職に転職すれば」などの言葉をかけます。ありがたいのですが、この和尚さんと顔馴染みでない親族の中には腹を立てる人も多いです。
もうひとつは和尚さんのブログです。本名で、お寺の名前を出して、お寺の出来事や地域について書いていらっしゃいます。ただ、「このボランティアのメンバーとは気が合わない」など、あまりに率直な記事も公開されています。一番驚いたのは亡くなった檀家さんについて「この(檀家さんの)職業については正直なところ偏見がある。ご存命のうちに会わずに済んで良かった」と書いていたことです。私もその檀家さんと同じ仕事をしております。和尚さんの記事であらためて自分の仕事を見直し、精進していこうと思う機会にはなりました。しかし、そんな個人の考えを誰でも読める場所に公開することに疑問も感じました。
いっそ、お寺に直接「なるべく遅刻はしないでほしい」「親族にあまり声をかけないでほしい」「ブログは匿名で行うか、内容を非公開にしてほしい」と伝えるべきか悩んでいます。しかし、(遅刻はともかく)親族にアドバイスしたり、ブログで世間に物申すのも和尚さんの役割かもしれない、とも思い、迷っています。
まとまりの無い内容ですが、アドバイスをお願いします。
大食らい
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多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
諌言していただけると有り難いです
こんにちは、初めまして。
「住職の息子さん」の言動に戸惑いつつも、お寺に関わろうとしてくださって有難うございます。
私も失敗することはありますので、あまり人のことは言えません。
ただ、私から見ると首を傾げざるを得ない点があります。
「法事や葬儀」の際、「遅刻」や「戒名の読み間違えがたびたび」とのことですね。そのお和尚さん、住職さんの息子さんは「二十年ほど前から」お寺におられるならば、もう年の頃は40才を越えているのでしょう。もうベテランの筈です。
お参りの前後の関係で遅刻せざるを得ない時は、事前に分かりますから一報入れるのは当然のことです。そういった社会的常識、待つ側の気持ちを考えた行動をするのは為して然るべきだと思います。
また、漢字の読み間違いがあることは予想できますから、式が始まる前に施主に確認する、これもやって然るべきでしょう。ミスをするのはお互い様ですが、今後同様のことをしないためにもミスを減らす努力は無くてはならないものです。
また、参列の親族に向かって、職種の良し悪しを言うのは宜しくありません。その人の背景を知って、どこまで関わろうとしているのでしょうか。その人の職選びを親身にサポートする気持ちまであってのことならいざ知らず、その場その場で思いつきのように言うのは、放言に過ぎません。腹を立てる人が居ても無理からぬ事です。
加えて、「ブログ」に書いて良いことと悪い事の区別がついていないようです。地域のボランティア或いは「亡くなった檀家さん」という非常に限られた人間関係の詳細や、一方的な言い分・感想を公開情報にする必要性は全くありません。むしろ、百害あって一利なし、です。僧侶としての品格を落とす行為、と受け取られかねません。
ここでも、「亡くなった檀家さん」の職業について「偏見」があるようなことを書いているようです。職業についての個人的な善悪観を一方的に、本人の居ない所で書くなどととても残念でなりません。
あなたがご相談されているのは、その和尚さんに違和感を持ったからでしょう。それは間違っていないと思います。もし、一度諌言していただけるようでしたら有り難いことです。その方がご本人の為に良いと思います。この場合、お寺の世話役さんと相談されながらすると受け入れられやすいかもしれません。
ご参考になれば幸いです。
早めに改善を
困った和尚さんですね。
本人は、さほど悪いと思っていなくて書き込んでいると思うのですが、やはり人を傷つけたり、差別したり、人権に関わることは問題です。又、平素より、発言も気になられることを平気で言われるようですから、少々問題かと思います。
私もお寺の檀家さん限定のライングループがあり、行事に関することや、情報を書いていますが、中には、明らかに個人的なコメントや情報を書き込む方もいます。分かり次第、即本人にその旨を連絡して削除してもらっています。
ネットに詳しくない方や、興味ない方には、知らぬが仏状態ですが、若い世代は、当たり前の世界です。誰が読んでいるは分かりません
本人に直接言うのは抵抗があるかと思います。どのような檀家組織になっているのか分かりませんが、総代や世話人の方がいれば、その方から住職へ伝えるとか、又、直接、住職にお話するとかで、やはり、注意しておかないと先々、問題になると思います。
早期に改善されるといいですね。
なるほど、そうなのですね。
もし私がそのお坊さんなら言いたいことや気になることは何でも遠慮なく言って欲しいと思います。灯台下暗しというか自分のことって案外自分では気がついていないことがありますからね。
遅刻については交通事情などあるので多少でしたら許して欲しいかな。でも毎回遅刻するなら注意していいと思います。
親族に対する言葉も後で電話で「親族が怒ってました。心配してくれているのは分かりますが転職は簡単ではないし、今の仕事にもやりがいを感じているのですからあのようなことは言わないでください。」と指摘していいと思います。
また戒名については漢字一つに読み方が複数あるので間違いやすいと思います。私も「文」を「ぶん」と「もん」で間違えて指摘されたことがあります。「清」も「せい」なのか「しょう」なのか「しん」なのか、自分が付けた戒名なら分かるのですが先代や他のお坊さんが付けていたら一瞬迷います。なので間違えた時は後で「この字はこう読むのですよ」と教えてあげてくださいね。
ブログについても「ブログ拝見しました。言っていることはその通りなのですがこの言い方は相手を傷つけるので良くないと思います。」と指摘してもいいと思いますよ。
私自身もお檀家さんから教わることがたくさんありますからね。全てのことに改善できるかどうかわかりませんが努力しないといけませんからね。努力(精進)することはお釈迦様の教えですからね。
そのお坊さんが聞く耳を持っているかどうかは分かりませんがボランティアまでされているくらいならきっと大丈夫、かな?
ぜひ知らせてほしい。
お寺の住職というものは
どうも裸の王様になりやすくて
わざわざ注意してくれる人は
ほとんどいません。
直接言うのは難しいでしょうが
匿名で
ブログにコメントするなり
ハガキで伝えるなり
してあげてください。
たぶん本人は
何の悪気も無くて
ただ気づいていないだけなんだと思います。
質問者からのお礼
長い間お礼もできず申し訳ありませんでした。お忙しいなか、たくさんのお坊さんから心のこもったお言葉をいただき、とても嬉しい気持ちです。
結論から言いますと、結局和尚さんにもお寺さんにもなにも言わず静観したまま関係を続けております。相変わらず変わったキャラクターではありますが、地域のためにボランティアやその他の活動に徹してくださる得難いような方です。このまま活動をしていただければありがたい限りだと思います。
この数年、私はかねてより望んでいた職に就き、また違った世界に足を踏み入れました。そうしてみますと、あの和尚さんの言動にも一理あると思うようになりました。人は誰でも失敗しますし、我々もその失敗を陰で噂するのではなく、直接伝えればよかったのだと思います。職業への見方についても、今これだけ時勢が変わっていれば「安定した職についたほうがいい」というのは耳に痛くも重要なアドバイスです。そうしたことを伝えるのも和尚さんの重要な役割だといえます。ブログについても、日頃関わりのない仏教の世界にいる方が、自分の気持ちや見識を広く一般の人々と共有できることは良いことだと考えられるようになりました。
もしこの和尚さんに何も言われず関わらずにいたら、私も今の職業にはつけなかったかもしれません。そう思いますと、これもまた一つの仏様の教えや導きです。日々の生活に感謝し、時折お寺にも足を運びたいと思います。
今回は私の悩みを聞いていただき、誠にありがとうございました。季節の変わり目でなにかと慌ただしくありますが、皆さまお元気にお過ごしくださいませ。