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人任せな人との関わり方

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学校で3人のグループで論文を1年かけて書いていきます。
ですが、気づいたら私がメンバーをまとめたり、指示を出す役回りになっています。苦手な役回りではありますが、頑張っていこうとは思っていました。

ですが、ある1人のメンバーの意見の少なさや参加の悪さが目につくようになりました。集まるときに遅刻があったり、当日にドタキャンの知らせがあったり、集まりの時間に男と楽しそうに話しているのすらイライラしてしまいます。もう考えるとそのメンバーのことばかりでイライラしてそうやってイライラしてる自分にも悲しくなって、どうにかなってしまいそうです。

期限が迫っているので早く進めたい気持ちがあり焦りもあります…もうどうやってまとめていけばいいのか、もしかして私の心が狭いのか?などたくさん考えて怒りや悲しさで頭がぐちゃぐちゃになって胸も苦しいのです…

ついには、この人は人任せにして単位をもらうんだ…などという思いも浮かんで、自分の汚さに絶望しています。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

すべてが、人生の糧になりますよ

 ひよこさんおはようございます。一人で論文を書くあげるのも大変ですが、グループでとなるとさらに大変な作業ですね。足並みがそろわないと、それは腹が立ちますね。そして、腹を立てている自分にも悲しくなりますね。
 
 お互い限られた時間の中でこれからの論文作成をスムーズにするために、3人が集まった時に基本的なことを確認した方がいいですね。
決めた日程に必ず参加すること/論文作成を最優先にして遅刻をしないこと/どうしても遅れそうな時は、前もって連絡を入れること/3人で一緒に作り上げる論文であるから、きちんと意見を持ち寄ること/それぞれの課題を確認すること/
そして、「これらのことが守れなければ、私もまとめ役は難しいです」と一度ははっきり言っておいた方がよいと思います。
このことは、決してひよこさんのわがままではありません。これらの基本は、社会人として仕事の上でもその他で人間関係を作っていく上でも、大切なことだからです。
 その上で、人にはそれぞれ得手・不得手があることを踏まえて、それぞれの得意な形で能力や知識・体験を発揮出来たら、素晴らしい論文作成につながるでしょう。
 
 本気で関わっているひよこさんが、本気でないメンバーに対して怒りや悲しみが生まれるのは当然のことです。でも、そのメンバーが人任せにして単位をもらったとしても、それはその人の本当の学びにはなりません。ひよこさんが色々な経験をしてまとめ上げたそのプロセスは、単位以上にひよこさん自身の大きな学びになっています。だから、自信を持ってやり遂げてください。
 
 ひよこさん自身も、学生という守られた日々から社会に巣立ち、仕事や人生において「十人十色=(日本人であっても異文化)」の方々と関わりながら生きていくのですね。そのリハーサルをしているのだと思って、自分やメンバーを少し客観的に見ることができると少し楽になれますよ。ひよこさんの今後も応援しています。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。実家の西福寺で中高生を主体とする「るんびに太鼓」に所属、演奏・指導経験を通して、「人は、支えられてこそたくましく生きてゆける」と体感。青少年よみがえりの場「短期るんびに苑」にも関わる。   平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。ご法話や講演などをご希望の方は、遠慮無くお声かけください。  グリーフケアアドバイザー1級 発達障害コミュニ ケーション初級指導者 つどい・さんあい運営委員
ご相談時間はご希望をいくつかお知らせくださいね。 ◆「絵本のお坊さん」として、絵本を通じて人生を見つめ直す活動を行っています。◆死別、離婚、退職、不安など、様々な喪失を抱える方のお話に寄り添い、仏道の教えを分かち合いながら心を癒すお手伝いをしています。◆資格:グリーフケアアドバイザー1級、発達障害コミュニケーション初級指導者。

そんな人は要領がよく評価が高くなるかも

それはお困りですね。そして、そんな人のなかにはズルくて要領のいいのがいてちゃっかり人の調べたことを利用して(自分では何もせず)、高い評価だけもらってしまうことがあります。そうなると許せませんよね。

世の中には残念ながらそんな人たくさんいます。腹立ちます。ですが、そんな人に精機を吸い取られてしまっては元も子もありません。人には親切にすべきだし、人のために尽くすべきだけど、例外があって人の好意を当てにして要領よく立ち回る人間に捕まってしまうと不幸になってしまいます。

でも、いまは幸い大学生です。その人との関係も最長で卒業するまでです。そして学生は社会に出るための準備期間ですから、そんな人と準備期間中に出合っておくのは人生において無駄じゃないだけでなく、よいことです。社会に出るとこうした輩はいっぱいいますから、学生のうちに慣れておくよい機会が与えられたと考えましょう。ケーススタディと思っていろいろ試してみましょう。こういえばどう動く、ああしたらこうするといろいろ試して実験したらいいんです。後でかならず役に立ちます。

でもまぁ、そんな計算ずくのことではなく、その人がちゃんとグループ内での役割を果たして、ちゃんとやってくれることであなたの悩みが解決すれば一番いいわけです。そうなれば卒業後もずっとよい友達でいられるわけですし……。そんなふうにできるようになることが真の意味での学生生活の学びということになるのではないでしょうか。

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私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な者ではありません。むしろその逆で、しょっちゅう周りの方々にお尋ねして、教えてもらって生きています。質問について考え、答えようと悩むことで私自身が学び、僧侶として少しでも成長していけたら、と思っています。 youtube法話を始めました。私の名前ですぐ見つけていただきます。
本堂までWi-Fiの電波が届かないので、お内仏(家のお仏壇)のお部屋でお話します。

質問者からのお礼

ありがとうございました。
時間が解決して、また違う悩みがついてくる。それが人生だと思いました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ