hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

死ぬのが怖い

回答数回答 1
有り難し有り難し 13

死ぬのが怖いです。
死んで自分の意識が永遠になくなることも、いま当たり前におくれている生活がいつか終わってなくなってしまうことも、将来やってくる家族の死も何もかもが怖いです。
私にとってはこの世界、今感じてるこの感情が全てで、それがいつかなくなってしまう、そう考えるとたまらない気持ちになります。
子供を産めば子孫を残していけるので、死んだ後も私の断片が続いていくかもって思って子供は将来産みたいです。子供を産んだら子供の方が大切になって死ぬのが怖くなくなるかもしれないので。でも、そうしたら今度は子供が死ぬのが怖くなるみたいです。
死ぬのなんてへいちゃらさ、みたいなテンションで生きていきたいのですが、性格的にウジウジしてしまう方なので、パーッと楽しんだりもできず・・・人生一回なのにそんなことで悩んでる自分が嫌になります。どうすれば前向きになれるでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

生と死は別か

こんにちは、初めまして。

あなたの不安、疑問はもっともです。
誰もが死を迎えると分かっていながら、「死ぬのなんてへいちゃらさ、みたいなテンション」で生きられる人もいれば、考え込んでしまう人もいるのでしょう。あなたは後者のタイプのようですね。

人間は、自分の思い通りにしたい、という根の深い煩悩の中に生きています。
思い通りになることを快、思い通りにならない事は不快なのです。

この意味で言えば、生きている間に幾ばくかは快を貫くことが出来ますが、最後の最後で不快な出来事が100%の確率で訪れます。それが死です。

自分の死、肉親の死、それは堪らないほど不快な出来事です。
あなたは、自分の死、家族の死、将来出来るであろう子供の死を想像して「怖くなる」と書かれています。確実に来る将来をきちんと考えた上で現在を考えることはとても大切なことです。

私は、生と死は紙の裏表のようなものだと思います。
表だけを見ては、紙全体を見ていることにはなりません。
裏まで見てこそ紙全体を見ることになります。
生と死も同様です。

だから、あなたのものの見方は実に鋭い視点なのです。
なのに、敢えて「死ぬのなんてへいちゃらさ」、「性格的にウジウジしてしまう方なので、パーッと楽しんだり」と方向転換する必要があるでしょうか。もし、あなたが方向転換を望むのなら、それも選択の一つでしょう。

ただ、もし生と死を併せて考えることを望まれるのなら、仏教にはその多くの知見があります。どうぞ、これから質問を重ねて下さい。

ご参考まで。

{{count}}
有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。
こんなことをずっと考えているのはダメだと思っていたので、考え続ける道もあるのかと驚きました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ