御護摩札について
真言宗と天台宗のお寺でそれぞれ御護摩札をいただきました。
不動明王の御真言を唱えたいと思い調べたところ、真言宗と天台宗では御真言が少し違う事を知りました。
この場合はどちらかの宗派の御真言を唱えていいのでしょうか。
それとも、それぞれの御護摩札にその宗派での御真言を唱えた方がいいのでしょうか。
また、違う宗派のお寺の御護摩札を一緒に祀る事に問題はありますか?
初歩的な質問でお恥ずかしいのですが、教えていただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自坊の真言宗では
護摩札について
護摩札は加持祈祷の護摩焚きにてお加持をします。
お祀り方法
仏壇神棚どちらでも良い。
仏壇神棚が無いという方はリビングの北側の柱にお祀りして表が南の方角になる様にお祀りします。東に向く様にお祀りしてもよい。
不動明王正式には大聖大日不動明王
皆様にはお不動さんとして親しまれています。
自坊のご本尊です。
大日如来の化身
種子 カンマン
28日がご縁日
ご真言 慈救咒 じくのしゅ
ノウマクサンマンダバザラダンセンダンマカロシャダソワタヤウンタラタカンマン
自坊では他宗派のお札を一緒にお祀りをして問題無いです。
またそれぞれのお札にそれぞれのご真言をお唱えすることが丁寧です。
分からないことがありましたらまたご質問下さい。
しっくりと来るほうを…!
OHANA様
こんにちは!天台宗の僧侶です。
うちの自坊も不動明王ですので、天台の方としても回答させて頂きます。
天台宗であるうちの寺でも、真言宗さんの護摩札がございます。
信徒さんが持ってきてくださったり、知り合いの真言さんのお寺のを頂いたりしました。
ご存知かもしれませんが
真言宗の密教は東密
天台宗の密教は台密 と呼ばれておりますが
中世では交流しあっていた時期もあるように中核と成る考え方は同様かと存じます。
不動明王は、弱い心、甘い心、煩悩、悪縁、悪因を断じて下さる大日如来の憤怒の化身でございますので、毎日護摩札をご覧になって気を引き締められているのかと存じます。
天台の真言では、
ナーマー(ナーマク)サマンダーバーサラナンセンダーマーカロシャーナーソワタヤウンタラタカンマン
と唱えますが、()に示したように、天台の中でも受け継いだ流派によってすら異なります。
OHANAさんが唱えやすく、よりお不動さんに近づける方の真言で唱えてもいいのかとも
生臭坊主である私は思います。
ただ、片村上人がおっしゃるように、それぞれのお札にそれぞれのご真言をお唱えすることが丁寧かと存じます。
僧侶であれば自分の流派をきちんと踏襲する必要があるかと存じますが
信者の方であれば、読み方を方言のようなもので、唱える内容と想いは変わらないのかと存じます。
南無大聖不動明王。
質問者からのお礼
お答えいただき、ありがとうございます。
それぞれの御札に御真言をお唱えしたいと思います。
またわからないことがあった時は質問させていただきます。
その時はよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。