回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
【追記あり】あなたの問題として主体的に受け止めましょう
ご相談拝読しました。あなた自身がどうも反出生主義にお考えが傾きつつあるように感じますがいかがでしょうか?
私としてはあなたが子を望むか望まないかはあなたやあなたと配偶者さんの自由だと思います。それ自体に良いも悪いもないでしょう。
でもあなた自身は既に生まれてここにいるのです。そのあなたの苦をいかがせん?という主体的な歩みが仏道です。子に問題や責任をかぶせるものではありません。
仏教と反出生主義については下記の動画が参考になると思いますし、反出生主義の課題・問題については私は読んでいませんが、哲学者である森岡正博先生の最近の著書「生まれてこない方が良かったのか?」が参考になるのではないかと思います。なお森岡先生は反出生主義についてTwitterで多く発信していますのでご覧になってはいかがでしょうか。
【追記】
もう生まれも死にもしない境地を目指す、まさに生死を超える道が仏道です。人と生まれたあなたがあなたの苦を解決する道を求めましょう。
たとえ「私は生まれない方が良かった」が答えだとしても、それでは既に生まれているあなたは救われないのですから。
四苦八苦と善し悪しは別物。
四聖諦
MMMさま
確かに人の世界においては、八苦が代表的にあるため、そのように思われるのは当然のことであるかとも存じます。
しかし、仏教では、人として生まれられること、また、有暇具足も備えて、仏法にも出逢え、仏法を学び修せられる境涯に生まれられることは、実に稀有にて有り難いことでもあると考えます。
要は、気の遠くなる長い間に彷徨い続けてきたこの輪廻における苦しみから逃れるためのチャンスを手に入れることができると考えるからであります。
また、衆生の輪廻転生においては、過去世からの行いの集積たる「業」(カルマ)の力が大きな因縁となります。そのため、自分自身の意思で生まれたくない、別の存在に生まれたい、別の世界に生まれたいと思ったとしても、どうにもならないのも現実であります。
あるいは、例えば、色々な縁によって何とか母体に宿った子があったとしても、その子の業の力によっては、残念ながら縁が途中で調わなくなり、人の世を見れないままに、この輪廻を去らざるを得ない者も当然にあるのであります。
いずれにしても、人の生は、畜生や餓鬼や地獄の衆生たちに比べれば、はるかにましな存在であると言えます。人として生まれられるためには、それなりの善い業、善い縁がなければ実はなり得ないのでもあります。過去世における善業、功徳のお蔭であると言えるでしょう。
そして、仏教は、「苦、集、滅、道」の四つの聖なる真理である四聖諦にありますように、苦を滅するための方法について、お釈迦様がたくさんに教えを残されておいでであります。
この四苦八苦をどう克服していくべきであるのか、是非、仏教を学び修していって頂けましたら有り難いことであります。縁が有りて、我が子となった者があれば、やはり、仏教を学ぶようにお勧めなさられて頂けましたら有り難いこととなります。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
吉武文法様
お返事いただきありがとうございます。紹介いただいた動画は何度も視聴しております。動画の中で紹介されている漫画のお話で「生まれてこないで済んだならそれが一番よかったな」というのが妙に納得しました。紹介いただいた本も読んでみます。
川口英俊様
お返事いただきありがとうございます。「人の生は畜生や餓鬼や地獄の衆生たちに比べればはるかにましな存在」というのはそれらに比べて人のが苦しみが少ないというだけで生まれなければ苦しまずに済むと考えるのは違うのでしょうか?
吉武文法様
追記いただきありがとうございます。地元のお寺さんとはいろんな話をしたことが有るのですが救われたと感じたことが無いので仏教の何処かに救いが有れば良いなと感じました。
和田隆恩様
お返事いただきありがとうございます。
お子様に幸せがたくさんありますようお祈り致します。