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お寺と親を残して結婚していいですか

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うちからは遠いお寺の長男と結婚しようと思っていますが、跡を継ぐ人がいません。

物心がついたときから、私が跡を継ぐものだと思って、お見合いや婚活をしてきましたがご縁がなくて30代になりました。
今付き合ってる人は、出会ったときからお互いに結婚を意識する人で、私はこのご縁を大切にしたいです。

ただ、跡取りもいないのに、親とお寺の今後を考えると、自分の思いだけで進んでいいものか悩んでいます。
 
ご意見よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お寺と親を残して結婚してもいいです。

 物心がついたときから自坊を継ぐものだと思っていらしたのですから、決心がつかないのも無理はないと思います。お母様が亡くなっておられるので、既にその役目も勤めておられるのでしょう。お寺を離れるとたちまち寺務が滞ってしまうのかもしれませんね。ちなみに妹さん一家はお寺にいらっしゃるのでしょうか?

 ただ、ご自身が幸せにならないままで、お寺やご両親が幸せになることはありえないでしょう。そちらを優先して彼氏との結婚を諦めても、後悔の念が続くだけです。

 理想の一つとしては、あなたのお子さまか甥ごさんがお寺を継ぐのもアリだと思います。

 

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 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

誰であろうと人の子、親の子。

あなたは結婚しても娘としていずれご両親の老後のケアをしなければいけません。そのことが心配なのですね。
家であるお寺に誰かが嫁いでくれるのであれば安心なのでしょうが。
実家のご両親の老後の為に仕事をし続ける女性もいますから、
結論1:働いていいかどうか、彼にもご両親の老後の経済的支援をあなたのご両親がお寺から離れた後、経済的任支援を責任を以って観てもらえるように約束してもらう(対等に付き合う)べきです。
私もワイフの両親はできる限りのことをしたいと思っています。
嫁ぐという、感覚は捨て、対等に結婚する、という気持ちを相手側にも持ってもらうべきです。
実家のお寺はあなたが出て、ご両親が引退される頃に誰かに譲ればよいと思いますが、それはあなたのお父様の決めることですから心配なく。
もしくは孫が2人生まれて大きくなったら後継ぎ候補にさせる、とか前向きな話だってあります。
愛とは、そこまでの責任を負う、ということですし、私も結婚をするということは相手のご両親の老後を支えるという覚悟が当然あります。
彼もあなたと結婚するという事は、あなたに付随するすべてを責任を持ってゆくということです。その確認はとるべきでしょう。とってもヘリも増えもしません。
あなたも彼のご両親の老後を子供よりも優先的に観る、くらいの覚悟を持つべきです。
そういう弱い所を埋めあう、支え合いの気持ちさえあれば、智はつながってなくともやっていけるものです。
お寺はそもそも法人のものであって、個人の財産ではありません。
よって、お寺を継ぐという事は、借り物であるものを、借りる、という姿勢であって個人の所有物にはしない、いずれ手離す、という覚悟は必要だと思います。
いずれにせよ、お寺に生まれた以上お互い個を殺して制約の中で生きてきたお二人。
お幸せをお祈り申し上げます。(^ム^ )

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

これはあなたが考える問題ではありません。

 (模範回答)
 これはひかりさんの問題では無く、師匠(住職)と総代さんの問題です。お寺はあなたのものではありません。宗教法人のものです。一見、一人の意志が働くように見えますが、住職と役員(総代)の話し合いで決められることです。ここで、仮に女性であるひかりさんがなろうとしても役員が反対でもしたら自分がお寺を継ぐ気があってもなれないのが現実です。ひかりさんが僧侶の資格を有しているなら別ですが、もしないなら、自分が好きになった男性と一緒になるべきです。後のことは残った者で考えるから安心して結婚すべきです。
(ワシの回答)
 皆はそう言うかも知れませんが、残された家族では何か頼りないと思うかも知れないと思うなら、連れ合いの男性に兼務という形で住職になるのもありだと思います。そんな僧侶もちらほらいます。他県にまたがり2箇寺以上兼務している僧侶を知っています。もし、ひかりさんのお寺が案外ゆとり(檀務、寺務が少ない)があるなら兼務するのもアリではないでしょうか。ひかりさんならフォローが出来るはずです。あなたも僧侶資格を取るのも一つの方法です。最近、檀信徒も宗教離れで、少しづつ離檀する人も増えているのも現実です。それを中々引き止めれないのも現実ですので今のうちにこのような形をとるのも一つの方法です。子子孫孫続けていくには良いチャンスかもしれません。どうでしょうか?

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目指せ!となりのお坊さん あなたの小さな悩み相談お答えします  私があなたの悩みを解決するのではありません あなたの悩みを解決するお手伝いを私がするのです ちょい悪坊主を目指しています。尊敬する人は一休さん。
ここだけの話し  どんな些細な質問でも回答します! ・私の目指す僧侶は一休さんのようなちょい悪坊主です。時には常識にとらわれずとんでもないことを言いますが、しっかり受け止めて下さい。私もしっかりとあなたの質問を受け止めたいと思います。 ・先ずは30分からで、システムに慣れたら時間を延ばしたいと思います。

寺院の後継者問題・・

ひかり様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

寺院の後継者問題・・

本来、仏法は、迷い苦しみある衆生を遍くに済度致していくために扱っていくべきもの・・それが、どこか、時代の変遷を経ていく中で、世俗化著しく形骸化も相俟って、今では寺族、檀信徒、業者、宗派教団といった特定の者たちのための利己的・保身的なもの、悪く言ってしまえば一部の利権的なものとして扱われてしまっていないかどうか・・ますます情報化・多様化の進む社会において、寺院、僧侶、宗派教団を取り巻く状況へと様々に厳しい目が向けられる時代へと突入している中、誠に寺院の運営・管理、檀信徒維持も年々その難しさが増してきているようにも存じます・・

そのような中で、お寺も生き残りへと向けて、超宗派にてこの危機的な閉塞状況の打開を目指して、例えば、「未来の住職塾」( http://www.oteranomirai.or.jp/juku/ ・一般社団法人お寺の未来・代表理事・松本紹圭師)による取り組みが最近では大いに注目を集めています。

さて、寺院の後継者問題につきまして、最近下記の問いにもお答えをさせて頂いておりますが、とにかく、お寺の継承へと向けては、何よりも仏法を扱う「志」が大切になるのではないかと存じております。是非、双方のお寺の今後へと向けまして、そのあたりのことも頭の片隅に置いておかれましたらと僭越ながらにも存じております。

あとは、ひかりさんの人生はひかりさんの人生、どうか後悔のないようにご自身の意思でしっかりと歩まれていかれますことも大切であるかと存じます。お幸せを祈念申し上げます。

問い「お寺の後継者がいません。」
http://hasunoha.jp/questions/478

『・・とにかく、仏法を扱うには、やはり何よりもその志が大切になるかと僭越ながらにも存じております。その志を滋養させていけないと、結局は、嫌々に、仕方なしに、適当にとなってしまい、あまり檀家・信徒様のためにならず、先々においても宜しくないのではないかとは存じます。・・』

川口英俊 合掌

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最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

最後はあなたの気持ち!

ひかり様 はじめまして。
ご自分のお寺の事が気掛かりなら、檀家さん特に世話方や護持会など役員さんを交えて、ご家族共々お話合いしては如何でしょう。お寺は寺族だけのモノではありません。檀家さんのご懇志あっての共同所有の礼拝施設です。
檀家さんや寺族のお寺への想いが強ければ、結婚を慰留されるかもしれません。
その時に、ひかり様の気持ちがどう動くかです。
後悔の無い決断をするのは、最後はあなた自身なのですから!
そのあとに、ご自坊の今後をどうするかを色々なケース、例えば自分若しくは妹さんの子を入寺させる、廃寺または他寺との統合も視野に入れる、結婚を諦め寺に残るという選択もあるでしょう。
今の男性との交際が真剣なら、自分のお寺とも真剣に向き合ってみましょう。
勿論、彼とも真剣に相談して下さいネ!

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石川県金沢市内の城北地区鳴和町で浄土真宗本願寺派のお寺をお預かりしております。 過去の経験から、僧侶が聴聞の方々に一方的に話すだけの法話スタイルに疑問を感じ、悩んでる人・苦しんでいる人・勿論そうではないチョット仏教に興味がある人のお話しを聞き、対話する中でより良い方向を一緒に探す事を重要視しています。 お気軽にご相談下さい。

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