優しく育てられたのに優しく育てられない
7歳男児、4歳男児、0歳女児の母です。初めて相談させて頂きます。
二人の息子たちに対してちょっとしたことで激高して怒鳴ってしまいます。
頭をパシンとはたいたり、軽く蹴ったりしてしまうこともあります。ケガさせるほどの暴力を振るったことはありませんが、身体に傷がついていなくても心に傷をつけているので虐待ですね。
イライラしてすぐ子どもを怒ってしまうという子育て相談はよくあるものだと思います。それらの相談者の方々の多くはご自身が幼少時代に受けた虐待などによってご自身も子どもに対して同じようなことをしてしまう、という負の連鎖なのだと思います。
しかしながら私は優しい両親に愛情深く育てられ、怒られたことも何かを強制されたことも一切ないのですから、同情の余地はありません。
ずっと、おそらく小5くらいから、ちょっとしたことでイライラして人目につかないところで物に当たっていました。物に暴言を吐いたり物を殴ったり。大人になってからも変わりません。恥ずかしいです。
やがて念願かなって結婚でき、子宝にも恵まれました。欲しくて授かった子どもたちの誕生には心から感謝しました。今も3人ともとても可愛いです。それなのに私のイライラは相変わらずで、二人の息子たちがちょっと言うことを聞かないとすぐに激高してしまいます。自分でも止められません。まだ今は0歳の娘に対しては多少イライラしても穏やかでいられますが、このままでは娘にも怒鳴るようになってしまいます。
自分は両親から優しく育てられ、怒鳴られたことなんて一度もないのに、なぜ自分の子どもたちには怒鳴ってひどいことをしてしまうのでしょうか。
可愛い子どもたちを怒鳴りたくない、優しく育てたい。お坊さんの著書やアンガーマネジメントに関する書籍を読んでは「なるほど」と思って実践してみるものの長続きせず、ひとたび激高すると読んだ内容など全部忘れて怒鳴ることの繰り返し。顕在意識では変わりたがっていても実は潜在意識では私は本気で変わりたいと思っていないから変わらないのでしょうか。
今のところ元気で明るい子どもたちですが、このままでは屈折して育ってしまうでしょう。一刻も早く自分が変わってこの状況から抜け出したいです。アドバイスを頂けると幸甚です。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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怒った後のフォローを
私も、子供に怒ってしまうことがありますよ。
特に、長男(初めての子供)にはよく怒ってました。
長男が次男に乱暴なことをしたときなんかは、関西弁の最もガラの悪いバージョンで怒っていました。
だから、あなたのお気持ちはわかります。
お子さんに怒ってしまうことがあっても、その後には普通に接すること、また、普段からお子さんへの愛情表現をしてあげましょう。
また、大人から見て「できて当たり前」のことでも、お子さんを毎日誉めてあげましょう。
お子さんの自己肯定感さえ破壊しなければ、お子さんは立派に育ってくれるのではないでしょうか。
あなたは、お坊さんの本やアンガーマネジメントの本を読まれているのですね。
それは無駄ではないと思います。
きっと、年齢を重ねれば、怒りっぽさも改善されると思います。
お子さんが小学校中学年くらいになり、ある程度大人の会話ができるようになったら、あなたが読んでいる本を見せて、「いつも怒ってばかりでごめんね。あなたたちのため、良い親になるために、私も勉強してるのよ」と伝えましょう。
それだけでも、お子さんにとっては「救い」(愛情表現)になるかもしれません。
私も発展途上の親の一人として、あなたを応援いたします。
なお、本当に困ったときは、匿名でもよいので189に電話しましょう。児童虐待相談窓口につながります。
どんなに怒っても優しさは伝わります
えいみーさん、はじめまして。質問を拝読しました。
えいみーさんはご両親に優しく育ててもらったのに、自分の子どもに優しくできないため子どもたちが屈折して育ってしまうのではないかと心配しておられるのですね。
えいみーさんがご両親から優しさを受け取っていることは間違いないと思います。それはDNAに刻み込まれていて普段は気がつかないことです。えいみーさんが小学生のころからちょっとしたことでイライラして人目につかないところで物に当たってしまうのは心のクセです。えいみーさんの気がつかないことでイラ立ってしまうことがあったのでしょう。
でも、最終的にはえいみーさんのDNAに刻み込まれたものが勝ちます。私も子どもたちにかなり怒ってしまった反省しかないのですが、妻や子どもたちから「やさしい人だ」と言われます。自分では「それは違うだろ!」とツッコミを入れたくなるのですが、どうやら妻や子どもたちから見た姿が私の本質のようです。
えいみーさんがつい子どもたちに怒ってしまう源泉は優しさからではないかと拝察します。子どもは言うことを聞かないものです。腹が立つような出来事も笑いのネタにできるようになればいいですね。
えいみーさんが優しさの種から花が咲くことを祈念しております。
質問者からのお礼
願誉様、中村様、ご回答を誠にありがとうございます。
お坊さんもお子さんに怒るのですね。ちょっと意外です。
私が怒っても少し時間がたつと子どもたちは怒られたことなどもう忘れて「ねえお母ちゃん」と言って寄ってきてくれます。私も怒りをひきずらずに優しく「なあに?」と接したいと思います。
私に両親の優しさが刻み込まれているということを信じて、そのことを忘れず意識しながら子育てしていきたいと思います。昨日、一昨日はあまり怒らずにいられました。
ありがとうございました。