自分に対する不安感がつらいです。
自分は人として駄目なんじゃないか、最低なんじゃないか、という不安感がつらいです。
いつもそのように感じていておどおどしたり、攻撃的になったりしてしまいます。
嫌なことがあると自分に対しての不安感が強くなり、つらい気持ちからなかなか回復できません。
いつも不安感や恐怖感がなくならず、落ち着きません。そのため生活に支障が出ています。
とても困っています。
ご助言を頂きたいです。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自灯明を
拝読させていただきました。
他人と比べることで、人は誰しも生まれる苦しみの一つになります。
「自分らしく」という気持ちを高める練習(習慣)を付けていくことで、どんどん その抱えている感情が去っていきます。
仏教の開祖であるお釈迦さまは、亡くなる前にお弟子さんが、尋ねた言葉をタイトルとしています。
「私たち弟子は、お釈迦さまが亡き後とのように生きていけばいいのですが、なにを拠り所としていけばいいのですか?」
と、お釈迦さまに聞きました。お釈迦さまは
「自分を灯として、自分を拠り所にしていきなさい」
このような事を簡潔ですが、遺しておられます。
私たちは他人と比べることは世の中、現代という中において、基準であったり、普通というものを軸を見据えながら、日々を生きているものでもあります。
しかし、世の中に合わせ過ぎると、見えない鳥の中の籠の中で生きているような気もしませんか?
わたしたちは自由なんです。世間の決められたルール(律)、自分はこうして生きていくんだという(戒)、これをしっかり持つことが、自身を保つ大きな力となります。僧侶は戒律を受けます。数えきれないほどの「戒」と「律」です。しかし、その戒律を意識し過ぎてしまうと疲れてしまうものでもあります。
身体は疲れても、休息を取れば戻ります。しかし、心の休息も必要です。他を気にするばかりでは、自身を見つめる時間(休息)を取られていないかも知れません。
仏教には「法鏡」という言葉があります。これは、仏教を学ぶことは自己を学ぶことと伝えています。
自分に徹した生き方に気づいたとき、はじめて人は強くなっていくものです。歳は関係ありません。過去は過ぎ去り、未来と自身は変えていけます。
合掌
南無大師遍照金剛
質問者からのお礼
自分を拠り所にする、自分はこうして生きていくんだという(戒)、これをしっかり持つこと、とのお言葉に自分の意思が大事なのだと思いました。
受け身な気持ちでいることが苦しみの原因なのだと思います。
自分らしくの気持ちを育てていきたいです。
このたびはご助言くださり、ありがとうございました。誠に感謝申し上げます。