仏壇を持っていない者の毎日の供養のやり方
私は現在、京都府に住んでおり、実家は埼玉県にあります。
最近の10月30日に実の父親が亡くなり、四十九日法要も埋骨も無事に終えました。
私の実家には、仏壇があって父親の遺影と位牌もあり、手を合わせることが可能なのですが、私は仏壇を持っていないので、持っていない場合はどのように供養したら良いのですか?
また、宗派は曹洞宗なのですが、毎日読経をするならどの経文を読んだら良いのでしょうか?
私は般若心経しか分からないので、他にも読経するべきお経などがありましたら、教えて頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
仏具屋で曹洞宗の本尊の掛け軸を購入し、勤行しましょう
曹洞宗の吉田俊英と申します。檀家や在家の方向けに、曹洞宗から『曹洞宗在家勤行聖典』という経本が出ています。下記のサイトから注文できます。
https://shop.sotozen-net.or.jp/products/detail.php?product_id=32
お仏壇については、あわてて購入しなくても良いと思います。曹洞宗の「一佛両祖」の小さな掛け軸なら、仏壇屋さんで売っていると思います。2000円=5000円で買えると思います。スタンドに掛けるタイプと木の台に掛け軸を掛けるタイプがあります。ネット通販でも売ってます。実家に法事で帰る機会があれば、其の時に「掛け軸」を持参して菩提寺さんに開眼供養していただきましょう。
お経本にも、どういう風にお勤めしたら良いか説明してます。但し、予備知識が無いと、読んでもわかりにくいかもしれません。私が以前当寺の檀家さんには下記のように説明しました。
仏壇でのお勤めの仕方
①、準備
ご飯、お水、お茶をお供えし、お花のお水をとりかえる。
ロウソクに火を灯し、お線香一本火をつけ、香炉に立てる。おリンを三度鳴らし、合掌して一礼。
②、読経の基本
『曹洞宗檀信徒勤行経典』という経本に則って説明しますと、
A、唱礼 「開経偈」、「懺悔文」、「三帰礼文」
B、般若心経 本尊上供回向
C、先祖や命日に当たる方を供養したい場合
修証義や普門品偈を読経し、先亡諸霊回向文を唱えます。
③、略式 時間的に余裕が無い場合
◇特に定められておりませんが、曹洞宗の公式ホームページ では、以下のような唱え方をお勧めしています。
(『曹洞禅ネット』「お仏壇のまつり方」を参照)
http://www.sotozen-net.or.jp/ceremony/memorial/obutsudan
合掌したまま、三帰依文((さんきえもん)を唱えます。
南無帰依仏(なむきえぶつ)
南無帰依法(なむえもんきえほう)
南無帰依僧(なむきえそう)」とお唱えします。
または、本尊様に帰依しますという意味で「南無釈迦牟尼仏((なむしゃかむにぶつ))とお唱えしても良いです。唱え終わったら、リンを三度鳴らし、合掌して一礼します。
◇或いは、「舎利礼文」もしくは「十句観音経」を唱え、普回向を唱えても良いです。
マイ仏壇を作ってください。
あきさん、金剛座寺住職の染川智勇と申します。
仏壇がないのでどのように家で供養をすればいいのかですね。
仏壇は実家、本家だけが持てばいいものではなく、家を持てば家の中心を作るために仏壇を持つことをおススメします。でも最初から大きくて高い仏壇を作らなくてもいいのです。応接間の棚の上やカラーボックス、本棚でかまいません。仏さまを祀る空間を作りましょう。そこに仏像を置いても良いし、なければお寺の御札を置いて、専用のコップでお茶やお水をお供えをしてお祈り場所にすれば、立派なあなたの家のお仏壇です。
在家の読経方法は宗派によって違いますので、宗派が曹洞宗であれば、本屋さんで在家者用の「曹洞宗」の本を求めれば良いでしょう。今はDVDなどもあり、youtubeでもあげてあるので、簡単に学ぶことができます。あるいは菩提寺や遠ければ近くの曹洞宗のお寺さんにご相談されても良いと思います。ハスノハにも曹洞宗僧侶がおられるので相談されてもいいですね。
がんばって。(^人^)合掌
質問者からのお礼
染川智勇様、親切で分かりやすい、ご回答を有難うございます。
今は金銭的と部屋の広さ的に仏壇を買う余裕が無いのですが、いずれかはミニ仏壇を購入したいと考えております。
それまでに菩提寺に供養の仕方や読経方法など聞いたり、染川智勇様が教えてくれたYouTube等を視聴したり、在家の曹洞宗の書籍やお経本などを購入して勉強を頑張ります。
吉田俊英様、ご回答有難うございます。そして、お礼のコメントが遅くなってしまいまして申し訳ございません。
『曹洞宗在家勤行聖典』を購入しようと思います。
仏壇は今すぐ購入は出来ないのでアドバイスを下さいました、『一佛両祖』の掛け軸を購入して開眼供養してもらおうかと思います。
読経の基本や、略式の唱え方、仏壇でのお勤めのやり方まで事細かに教えて下さいまして本当に有難うございました。