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主人に笑顔でいってらっしゃいと言えません

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こんにちは。たびたびの質問、失礼します。
よろしくお願いいたします。

市の中心部とはいえ、風習がかなり田舎の土地で同居生活を始めて3年になります。私自身、親戚付き合いも近所付き合いもそれほど濃くない環境で育ちましたので、かなり、違和感を感じました。

しかし、それは、私が感じる違和感であって、ここに暮らす人々には当たり前のことなんだからと、合わせて生活をして、近所の人からは、私にと差し入れを貰ったり、主人の伯母さんたちからは、お義父さんやお義母さんがいなくても、私相手で家に寄ってもらえるようになりました。

 きっといい人たちが多いんだと思います。

 それでも、私なりに気を使い、一生懸命やってきました。子供のことで、たまに主人の両親とぶつかることはあっても、面と向き合って、しっかり気持ちを伝え、解決してきました。しかし、それは、とても気力を使うことです。

 それが、主人に理解してもらえないんです。

 家族なんだから気を使わなくていいのに、とか、オレを通して言うより自分(私)が直接言った方が伝わると言ったからそれでいいんじゃないの?とか、私の気持ちをいくら伝えてもわかってもらえないんです。

主人は私が強い人間だと思っているみたいで、何度もそうじゃないんだと伝えても、結局私が自分で解決してしまうので、あまり感じてくれないんだと思います。

 仕事もいつも遅い帰宅で、早く帰ってきてくれれば、私だって安心できるのにと言っても、人手があるから多少遅くなっても大丈夫でしょということでそこまで真剣にとってもらえません。

 そういう積み重ねが多々あり、朝、主人を気持ちよく送り出せないんです。どうせ、また遅いんだし、私の気持ちなんかわかってくれてないしと顔も見ないで「いってらっしゃい」と言ってしまうんです。心が狭いということは承知しています。

 でも、同居生活を送る上で、私だけが努力している、主人だけが楽になったと感じてしまう自分にも嫌気が差してしまうのですが、今の私には、この気持ちはどうしようもできません。

 どのように思えば、気持ちが楽になり、主人を笑顔で送り出せるようになるでしょうか。助言をいただけたらありがたいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分の気持ちにとらわれすぎていませんか?

りんごヨーグルトさん、ご質問ありがとうございます。

なかなか入り組んだ問題かと思いますが、
暮らしている土地に溶け込もうと頑張っていらっしゃることがよくわかり、
頑張っているのだなと感心いたします。

ただ、「頑張る」というのは「我を張る」ということだといわれています。
そのおつもりはきっとないのだと思いますが、
知らぬ間に「私が、頑張っている」「私は、努力している」
思念の中心に「私」をおいてしまっていませんか?

「私」を思念の中心においてしまうと
「私はやっているのに、あの人はやっていない」
というふうに、相手を責める気持ちが出てきてしまいます。

ご主人の理解を得るというのは、とても素晴らしいことだと思いますが、
昼間家にいないご主人が、あなたやその周りの人について
すべて理解することは、ちょっと不可能なことではないでしょうか?

仏様のまなざしを、一度よく見てください。

半眼の仏様が非常に多いのです。
半分は見るけれども、半分は見ない。

ご主人が理解してくれるところは評価し、
理解できないことについては、見ない。

そして、ご主人が理解してくれたことは、ちょっと大げさなくらい評価
してあげてください。

そんな気持ちを持っていただくと、少しでもご主人に笑顔を向ける
ことができるようになるのではないでしょうか。

あんまり「頑張らない」で・・・・

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有り難し
おきもち

真宗山元派上西山正善寺住職
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質問者からのお礼

お忙しい中、本当にありがとうございます。また、お礼が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。 まさに、その通りでした。私はいつも、主人に対してだけでなく、他の人へも私はこうするのに・・・とか、普通こうするよね!?とか自分の意に反するものを責めていました。 心に突き刺さる思いです。心から反省しました。 時間はかかるかもしれませんが、ゆっくりと考え方を改め、主人だけでなく、他の人への態度も直していきたいと思います。 どうもありがとうございました。

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