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お経の読み方について。

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以前ネットの動画でお坊さんが「お経はラップだ」と言っていましたが、お経というのは仰々しく読むのではなくテンポよくリズムに乗って読むものなのでしょうか?


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お経には長行と偈頌がある

こんにちは。

何宗のお寺さんの動画かは分かりませんが、そうとも言えるし、そうとも言えない部分もあると思います。

お経は、散文形式の「長行(じょうごう)」と、4,5字一句の偈頌(げじゅ)という詩文形式の二種類で構成されています。

前者の場合ですと、普通の文書を読む感じになりますで、規則的な字数や韻を踏むなどの規則性がありません。このてんでは、「テンポよくリズムに乗って」とは言いにくいです。

しかし、後者の場合ですと、規則的な字数や韻を踏むなどの規則性が出てきて、「ラップ」のような「テンポよくリズムに乗って」ということに馴染んでいきます。

文章をつらつらと読むことは楽譜にできないけれど、詩の規則性に則った朗読は楽譜のようにできるというところで「テンポよくリズムに乗って」といえます。

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おきもち

浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布教研究専従職員 元龍谷大学講師 元篤志面接委員(法務省管轄) 真宗学修士、心理学学士 Fmみっきい(地元ラジオ局)出演中 趣味:サックス 2019年末頃から回答しています
応談できる時間帯は、その日によって違いますのでお確かめ下さい。 月曜日〜金曜日(祝日除く)13時〜21時 土曜、日曜、祝日 18時〜21時 お盆(8月1日〜15日)、お彼岸は対応できません。

心を込めて丁寧に

こんにちは。

 「仰々しい」とは、(立派なものではないのに)いかにも立派そうに思わせるさまを表した言葉です。
 私はお経は最初から「立派なもの」と考えているので、お経に対し、「仰々しく」読むという表現はふさわしくないと思います。心を込めて丁寧に読みましょう。

 ラップ音楽について調べてみますと、日本においてラップ音楽が広まりを見せたのは1980年代で、読経をベースに日本語で押韻する技法が使用された、とあるので、お経とラップは親和性が高いのかもしれません。
 私が所属している宗派である曹洞宗では、お経は大勢で合わせて読むことが多いです。何百人というお坊さんが一斉に全員が同じスピードで読む必要があるので、リズム感は必要かと思います。でもホンモノのラップ音楽のようにhey!yo!チェケラ!などと読みなさいという意味ではありません。基本は心を込めて丁寧に読むことだと思います。
(般若心経は、木魚もつきますので、リズム感は必要だと思いますが、大切な事なので何度でも書きます。お願いです。hey!yo!ではありません。心を込めて丁寧に読んでください)

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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

各宗派で正式な読み方が決まっています。

お坊さんによって
上手下手はありますし
個性も出てきますが
お経ごとに正式な読み方は決まっています。

抑揚の大きな読経もあれば
棒読みの読経もあります。
韻を踏んでいる個所もあったり
リズミカルな個所もあったりします。
導師が気持ちを込めて読むので
そういう意味ではラップと同じかもしれませんね。

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おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

お経のリズム

お経は漢訳経典を中国南方音である、呉音で読んでいるわけですが、
そもそも漢訳の際にリズムを考えて、訳されたと仏教漢文の本で読みました。

仰々しく唱えるようになったのは、のちの時代の話ではないでしょうか?

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おきもち

個別相談可能
浄土宗僧侶です。 寺に生を受け、小学校5年で、得度(お坊さんになる儀式)、その後宗門大学(浄土宗の僧侶養成機関)である大正大学佛教学部で学び加行(住職修行)を得るための修行)を受け浄土宗教師(浄土宗の正式なお坊さんとしての、住職資格)を取った後、某寺に入寺、京都の大本山黒谷金戎光明寺内にある浄土宗教師修練道場(浄土宗教師が更に1年間研鑽を務める場)にて1年間修行研鑽、その後も研鑽を続け、教学(浄土宗を中心とした仏教の教え)・法式(お経のあげ方・儀礼)・詠唱(ご詠歌・和讃)・布教(教えの伝え方)・雅楽の研鑽を積んでいます。 がしかし、もともと小学校時代から精神疾患で、大学で精神科初診、20代は通院しながら、学業・修行・僧職を勤めていましたが、30代で仕事と結婚のストレスがさらにかかり、大きく心身の体調を崩して入院して以来、寺は休職しています。そして、今は寺を離れ草庵に暮らしています。 2003年に大きく体調を崩して、入院以来入退院を23回繰り返しています。40代過ぎから、徐々に精神的に安定し、50代手前の最近少しバイトが出来るようになりました。デイケア、障害者職業訓練、B型就労支援事業所とステップアップし、単発派遣から初めて、バイトで、2社に勤めて、体調悪化で入院してこの2社をやめて、今は3社目のアルバイトをしています。その中で得られた人間的成長の気づきもフィードバックしていきたいと思います。 精神障害2級の統合失調症・双極性障害・不眠症持ちです。 こんな私ですが、どうぞよろしくお願いいたします。 連絡先は、blister55.takahiro@gmail.com
対応できる時間は昼間です。音声のみにてお願いいたします。体調などにより対応できない場合もあります。専門分野は精神疾患・恋愛・人生・仕事・浄土教などです。よろしくお願いします。

質問者からのお礼

釋 悠水般若様

ありがとうございます。

ちなみに般若心経はどちらですか?

光禪様

ありがとうございます。

hey!yo!チェケラ!はやめておきます。

和田隆恩様

ありがとうございます。

色々あるんですね。

鈍阿様

ありがとうございます。

元はリズムに乗って読むのがお経だったんですね。

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