お経の読み方について。
以前ネットの動画でお坊さんが「お経はラップだ」と言っていましたが、お経というのは仰々しく読むのではなくテンポよくリズムに乗って読むものなのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お経には長行と偈頌がある
こんにちは。
何宗のお寺さんの動画かは分かりませんが、そうとも言えるし、そうとも言えない部分もあると思います。
お経は、散文形式の「長行(じょうごう)」と、4,5字一句の偈頌(げじゅ)という詩文形式の二種類で構成されています。
前者の場合ですと、普通の文書を読む感じになりますで、規則的な字数や韻を踏むなどの規則性がありません。このてんでは、「テンポよくリズムに乗って」とは言いにくいです。
しかし、後者の場合ですと、規則的な字数や韻を踏むなどの規則性が出てきて、「ラップ」のような「テンポよくリズムに乗って」ということに馴染んでいきます。
文章をつらつらと読むことは楽譜にできないけれど、詩の規則性に則った朗読は楽譜のようにできるというところで「テンポよくリズムに乗って」といえます。
心を込めて丁寧に
こんにちは。
「仰々しい」とは、(立派なものではないのに)いかにも立派そうに思わせるさまを表した言葉です。
私はお経は最初から「立派なもの」と考えているので、お経に対し、「仰々しく」読むという表現はふさわしくないと思います。心を込めて丁寧に読みましょう。
ラップ音楽について調べてみますと、日本においてラップ音楽が広まりを見せたのは1980年代で、読経をベースに日本語で押韻する技法が使用された、とあるので、お経とラップは親和性が高いのかもしれません。
私が所属している宗派である曹洞宗では、お経は大勢で合わせて読むことが多いです。何百人というお坊さんが一斉に全員が同じスピードで読む必要があるので、リズム感は必要かと思います。でもホンモノのラップ音楽のようにhey!yo!チェケラ!などと読みなさいという意味ではありません。基本は心を込めて丁寧に読むことだと思います。
(般若心経は、木魚もつきますので、リズム感は必要だと思いますが、大切な事なので何度でも書きます。お願いです。hey!yo!ではありません。心を込めて丁寧に読んでください)
各宗派で正式な読み方が決まっています。
お坊さんによって
上手下手はありますし
個性も出てきますが
お経ごとに正式な読み方は決まっています。
抑揚の大きな読経もあれば
棒読みの読経もあります。
韻を踏んでいる個所もあったり
リズミカルな個所もあったりします。
導師が気持ちを込めて読むので
そういう意味ではラップと同じかもしれませんね。
お経のリズム
お経は漢訳経典を中国南方音である、呉音で読んでいるわけですが、
そもそも漢訳の際にリズムを考えて、訳されたと仏教漢文の本で読みました。
仰々しく唱えるようになったのは、のちの時代の話ではないでしょうか?
質問者からのお礼
釋 悠水般若様
ありがとうございます。
ちなみに般若心経はどちらですか?
光禪様
ありがとうございます。
hey!yo!チェケラ!はやめておきます。
和田隆恩様
ありがとうございます。
色々あるんですね。
鈍阿様
ありがとうございます。
元はリズムに乗って読むのがお経だったんですね。