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自分らしくあるべきか自分を殺すべきか

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有り難し有り難し 82

45歳男性。未婚。父母同居。恋愛経験わずか。腹を割って話せる親友がいないので、この場を借りてお話し致します。宜しくお願い致します。

仕事を含めた人生の過ごし方への助言をお願いする事になりますが私は気が弱く、同僚の陰口にも弱く、会社・上司からの期待にも弱いです。その為、自分のペースで1人でこつこつとできる仕事ばかりをしてきました。最高の環境だったのに、会社都合での退職、陰口・期待に負けての退職があり、無職の悲壮感に絶えられずに、集団でテンポよく仕事を進める仕事につくこともありましたが、こういう時に限り、
精神的に体調を崩し早い時は2週間程度で退職してしまいます。

正直、周りを考えてないわがままなのでしょう。一度しんどくても頑張ろうとしましたが、鬱病を発症しました。今年1月も似た理由で軽度の鬱病になりました。

幸い父母は元気ですから、精神的病気になっても助けてくれますが、いつかは父母は亡くなります。そんな時に病気になったら私は死ぬしかないでしょう。そうなりたくないですし、1人でも生活しなければいけませんから、掛け持ちしてでも1人でこつこつ作業の仕事をしたいですが、なかなか募集がなく、チャンスをつかめないでいます。

このこつこつ作業の仕事は社会保険の加入がないなど待遇がよろしくないですから将来を考えたら、精神的に調子を崩しても我慢して集団で進める仕事について安定を求めるのか、45の男が悩むことではないのですが、私が今すぐやるべきことは何かを教えていただきたいのです。
宜しくお願い致します。
人生にマイナスになるので、もう鬱病は発症したくないです。
仕事云々よりも、この迷いやすい自分を戒めるための精神鍛錬をするべきでしょうか。

1人でこつこつできる仕事をしながら、貧しくともそれなりの生活をしたいと切に願ってますが、経済的不安定に負けてしまうのでは?とか、そもそもこの願いは社会人らしからぬ勝手なわがままなのかと悩んでおります。

今、無職の悲壮感に絶えられずに会社・仕事の中身をよく確かめないまま、個人の意思を言いにくいチームワークが非常に問われる会社に入社して3週間程度ですが、もう精神的に調子を崩しかけております。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分を減らさない道です。

「自分を損失したり、減らさない教え」を求めればよいのです。
そもそもあなたの「自分らしくあろうとすること」は逃避的。
プラスになったためしがない。
「仕事に従事すること」も殺傷感、損失感たっぷりですね。
あなた自身の為にも辞めましょう、その悲観的なアングルで眺める腐った視点は。
仕事や他人のせいじゃなく、結局マイナスマインド、マイナス思考、自己否定的な考え方で損ねているだけでしゅ。
望遠鏡で火事現場ばかり見て、世界の美しさをまるで見ていない姿でおじゃる。
そもそも終わったことや、これから起こる事は、どんな望遠鏡をのぞいても観ることなどできないのに、観ているものは過ぎた過去の失敗談&先の不安感というカタチ無きモノでしょ。
そういう非・現実世界を観る癖や、悪いトコ探しばかりするスコープを捨てナサレ。('ω')ノぽい
そうすれば❝自分を活かす道❞活路が見出せれます。
どうすれば?
❝あなたが減った損したと思ってきたものが、実は減っていたタメシがないということに目を向ける❞ことです。
そもそも具体的に、アナタ何が❝減る❞のでしょうか?
その本質を探ってください。
あなたの悪い癖は、減る事、損なうことに関することばかりに観ている。
どうせならそんな弱弱しいプライドも自分を苦しめるチンケな考えも全部捨ててしまえばいい。ぶっちゃけあなたを救ったためしがないんだから。
自分でそういう敗北的なものの見方を…❝選択している❞のです。
本当にやめようと思ったことがない。ここで痛い目に合わないとウジウジとその考えを選択していくでしょう。だからざっくり斬ります。メスであなたのその患部を。
減っていないものを、失われたと思っていれば、あなたは今後も一生敗北感が続いていきます。失ったと思っているものは、何ですか?そんな自分を傷つけて前に進めないようなモノなら捨てたほうがよいでしょう。
本当にあなたの心は何かが減っていますか?どこかに傷がついていますか?
傷付けられた、と被害者になる事で自分の失態に折り合いをつけていませんか?
※あえて厳しく申し上げましたのは、あなたの根強い悲観的な考えを捨てさせるための特殊治療の一つ、荒療治ですので、効き目が無かったらゴメンナサイ
(^◇^)でも減ってないでしょ?軽く傷付いた?ソノカンガエゴトステロッテイッテルノ

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有り難し
おきもち

「不増不減」

ありのままに生きたい様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

丹下様のお答えの内容は般若心経の中にございます「不増不減」のことを隠喩して、ご回答をなされておられるのではないかと拝察致しております。

「・・是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減・・」・・

この世の諸存在のありよう、モノ・コトのありようは、空相であり・・「空」とは、「実体として成立していない」ということを示しますが、何も無いということではありません。確かに諸存在も、モノ・コトも成立しています。成立していますが、それらは「縁」に依りて起こっているという「縁起」のありようであり、「縁」次第で変わりゆく無常なるものであるということとなります。

私たちが問題としているのは、実体として成立していないモノ・コトに対して、それらがあたかも実体として成立しているかの如くにとらわれ(執着)を起こして迷い苦しんでしまっていることであります。

ありのままに生きたい様の場合は、不安や恐怖、孤独や悲壮、嫌悪、絶望などのネガティブな感情へのとらわれ(執着)でございます。

ありのままに生きたい様は何も産まれた瞬間からずっとそれらのネガティブな感情に苛まれてしまわれていたわけではないでしょう。やはり、そのような感情となってしまうための因(原因)や縁(条件)が色々とあって生じてきているだけに過ぎないのであります。ですので、その因・縁を変えていこうと努力していくことで、当然にネガティブな感情も変えること、無くすこともできるはずであります。

ネガティブな感情は、実体的な成立では無いのだから永久永遠に続くものではない、明けない夜は無い、抜けないトンネルは無い、善き因・縁次第でいくらでも変えていける、と少し前向きに捉えて頂いて、ネガティブな感情にとらわれて(執着)しまわれているお気持ちをまずは和らげて頂けましたらと存じております。

また、「不生不滅」に関する下記拙回答も参照して下さいませ。

問い「生きること、死ぬこと、どっちが辛いのか」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002992500.html

川口英俊 合掌

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有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

表現が悪くて申し訳ありません。
「愛のムチ」的なご助言、誠にありがとうございました。
自分を変えていく努力を致します!

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ