hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

娘との関係がうまく築けません。

回答数回答 6
有り難し有り難し 111

短大に今年入学した娘がおります。一人娘として大切に育ててきたつもりでした。
そのせいか、わがままな態度が目に付きます。

自分の要望ばかりを主張し、手伝い一つしてくれません。
毎日、学校とアルバイトで大変とは思いますが、休みの日は部屋で一日中
ごろごろしています。

ある程度のことは、何でも器用にこなせるのに、私がいると、一切しようとはしません。
見ていて、いらいらするようになってしまいました。

できる事は何でもしてあげたいと思い、できるだけのことは手をかけてきたつもりです。
時が来れば、やがて自分でやるようになると思っていたからです。
でも、全くその様子がありません。もう短大生です。いっぱしの口をきくなら、
親の手を煩わさなければいいのにと、考えてしまいます。

本気で親を辞めたいと思う時もあります。(無理だとはわかっています)

生意気な口ばかりきき、何も自分でしようとしない娘。
何もしないことを子供の甘えと受け止められなくなっている私。

どのように娘との関係を築けばよいのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 6件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

必要性を感じさせる

まずはお嬢さんを今日までお育てになられてきたこと、陰ながら大変な御苦労がおありであったであろうと思います。お疲れさまでございました。
大丈夫です。人は変わります。誰かやってくれる人いるからこそナマケ嬢は何もずっと何も仙人サマなのです。
ある実験で幼稚園で先生が「片付けなさい」というといつも率先して片付けてくれる子が片付けます。
その子たちを除いて「片付けなさい」というと今度は普段片づけて無かった園児が片付け始めました。
その子たちを除いて「片付けなさい」というと別の園児たちが片付け始めて、最終的にはみんな片づけるようになるのだそうです。
禅寺でも、それぞれに役職があるのですが、だれもがぐうたら君だと思っていたある和尚さんが首座というリーダーの立場になった時、キビキビして立派に首座の役職を果たしました。
責任を与えたり、そろそろ嫁入りだ、という本人が必要性を感じさせれば変わると思います。
ボランティアの最大の喜びは人のお役に立てるという「自己有用感」が高まる事でもあります。お嬢様の「役に立ててうれしいワ感覚を育てる」とか、目的を変えてみましょう。
無自覚でしょうが、きっとお母さんの言い方も日に日にキツイ言い方、感じ悪、態度や表情がダメ出ししてると思いますわヨ?('ω')。
もっとポジティブに❝ノセ❞ることです。言葉ではイヤイヤいってもそれは表面的な事。年頃女子で反発しない女子はいません。やってくれるまでやらせることです。
どんな小さいことからでも「やってくれてありがとう」「たすかるわ」という感謝の気持ちを常々伝えて「アタシもお母さんのお役に立ててうれしい感」を伸ばすのです。
親が子供に感謝を示すことで変わるのです。
やってみせ 言って聞かせてさせてみて 褒めてやらねば 人は動かじ

{{count}}
有り難し
おきもち

私の自立が相手を自立させる

休みの日は部屋で一日中ごろごろ、、、、せっかくお年頃なのにこれでは困りますよね。れんれんさんが親として苛立ちを覚えるのも無理はないと思います。

人が自立をしようとする時に、身近な人の自立がそれを助けると言われます。この際、れんれんさんがお嬢様から自立をされてみてはいかがでしょう?短大生という事はもう18歳ですから、未成年とはいえ少女とは言いがたいお歳です。彼女には彼女の考えがあり「休みの日とはごろごろ休むのが当たり前だ」という考えをお持ちなのかもしれません。

いかがでしょう。親としての最後の勤めとして、爽やかにお世話を放棄されてみては。

れんれんさんがお嬢様にいらいらするのは、もしかすると良く知っている方(知っていた方)に似ているという既視感かもしれませんし、ご自身を重ねているのかもしれません。なんにせよ、今の状況はお互いにストレスが溜まるだけでしょうから、今後は、無理をなさらずに、まずはれんれんさん自身が一人で生きることを目標にされてはいかがでしょうか。

{{count}}
有り難し
おきもち

住職のかたわら、大道芸人PRINCOちゃんとして幼稚園保育園など各種施設、...
このお坊さんを応援する

「一日中ごろごろ」は良いことです

「一日中ごろごろ」は良いことです。
女性に多いのですが、伴侶を亡くしたり等の原因で一人暮らしになったとき、「一日中ごろごろ」してしまう自分が許せなくて、とても不安定になる方がいらっしゃいます。
人はというか、動物は、必要が無ければずっと休んでいるものなのです。

逆に、必要に迫られれば、必ず行動します。
そういう縁を作るのも、賢い親のあり方ではないでしょうか?
娘さんが、「一人暮らしをしたい!」と思うような家庭作りを為さってはどうでしょうか?
逃げれば追われるので、逆に、べたべたと子ども扱いしてみるとか。

{{count}}
有り難し
おきもち

45歳 独身 銭湯通い 浄土真宗の僧侶だけど、「中観派です」って言って...
このお坊さんを応援する

短文で失礼します。
れんれんさんは、娘さんとはりっぱに関係を築いておられるのだと思います。
社会との関係性で疲れて家に帰って、娘さんは「母と娘」という関係を保ちたいのだとおもいます。その関係が「あまえる」ことで成り立っていると娘さんは思っている(深層心理として)のではないのでしょうか?
この関係が築かれているのに、無理矢理壊すと「母と娘」がギクシャクするかもしれません。
娘さんも他との関係ではしっかりしているかもしれません。また「母と娘」の関係もずっと同じではいれまえせん。少し少し変わっていくので、駄目な母親を演じてみれば娘さんもしっかり者をやってくれるかもしれませんよ。

{{count}}
有り難し
おきもち

かわいい子には旅をさせろ

昔から『かわいい子には旅をさせろ』といいます。
最初はタイがオススメかな。
自分の世界の外に出てみることが自立するきっかけになったりします。
「日本では善いことをしなさい。悪いことはしてはいけません。」という価値観が常識です。
しかし、タイでは違います。
タイは「悪いことをしてもかまわない。その分善いことをすればいいんだ」という価値観です。
だから日本人は簡単に欺されます。
このようなカルチャーショックという刺激を受けると、人間が変わるきっかけになったりします。
ヨーロッパやアメリカなどの日本が真似した文化がある国ではなく、馴染みのないアジアの文化に触れさせてみることをオススメします。

{{count}}
有り難し
おきもち

有坂脩岳(しゅうちゃん)
『般若心経』を梵語(サンスクリット語)で読める日本でも珍しいお坊さんです。...
このお坊さんを応援する

自立へと向けて・・

れんれん様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

娘さんがなかなか自立してもらえていないことに少し苛立たれてしまわれているご様子でありますね・・

自立へと向けましては以前に下記の問いにてもお答えをさせて頂いておりますが、少しずつでも、自立へと向けてご夫婦で協力して工夫されて促されていかれるのも一つかとは存じております。

問い「息子の反抗期」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002967022.html

『・・例えば、少しでも余裕があればにて、一人での旅行や、短期間でも一人暮らし、寮生活、あるいはアルバイトなどをさせてみることで、お母様のこれまでの「ありがたみ」を理解させれることもあるかとも存じますし、とにかく少しでも息子さんの「自立」へと向けて、自分のことは自分でできるだけさせれるようにしていくこと、社会とはどういうものかを少しくでも知るための機会を設けてみることも必要ではないかと存じております。・・』

ただ、学校生活・バイトと平日は色々と大変なことも十分に理解できますので、休みの日はやはり休むことも必要であるかなとも思います。

少し見守りつつ、いずれは就職して社会人として働き出すようになれば、自然と自立していくでしょうし、恋愛したり、やがて結婚、子育てとなっていけば、否応なくに自立せざるを得なくにもなることでしょう。

れんれん様に甘えられるのも、もうあと僅かではないかなとも存じております。

もちろん、いつまでも甘えられてしまう場合もあるかもしれませんが、その時は、厳しく突き放すことも一つかとも存じます。下記問いの拙回答も少しご参照下さいませ。

問い「母親って何なんでしょう? 」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1003968518.html

『・・本当の愛情のあり方としては、しっかりと社会にて道徳的・倫理的に生きていくための大人としての自覚と責任を持たせていくことであるかと存じております。・・』

善処を祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。
爽やかにお世話を放棄・・・何か、とても心に響きました。

娘が勝手に大きくなったような顔をしているような気分でした。
彼女は本当に私から自立を始めているのでしょうかね・・・

増田様の仰るとおり、私も娘から自立できるようにがんばりたいと思います。
娘は娘、私は私ですものね。

少しずつ、自分が生きることを目標にできるものを探します。
本当にありがとうございました。
また、心が萎えてしまったときには相談させていただきます。

皆様、たくさんのご返答、ありがとうございます。
娘が生まれて、ただただ一生懸命子育てをしてきたつもりです。
(まだまだ、未熟で足りない面がたくさんあったとは思いますが)

娘は独り立ちをするときを迎えつつあるんですね。
まだ、受け入れ難く淋しい思いで一杯です。
でも、私の娘ですもんね!!信じて静かに見守りたいと思います。

いつまでも親は親になれないのですね・・
本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ