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死後の世界について

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単純な質問ですが、天国や地獄というのは本当に存在するのでしょうか?

私は、地獄行き確定の事を過去に何度もしてしまいました。(仮に存在がなくても、してはいけない事をするつもりはありません)

過去の所業の後悔を少しでも和らげたいです。是非とも知恵をお借りしたいと思い、相談させて頂きました。よろしくお願いします。

2021年7月20日 11:29

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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

天国、地獄は、ここにあります。

天国や地獄という世界。麦茶さんは、死んでから行く世界とお考えでしょうか。
私は、決して死んでからいく世界ではなくて、今こうして生きている世界でも、天国や地獄を経験していると思います。もし、死後の世界にもあるならば(行ってみなければ分かりませんが)今の延長線上にあるのでしょう。

天国というのは、自分も周囲の人たちも、みんな幸せという状況でしょうね。分かり易く例えれば、健康で経済が安定していて、心が落ち着いていてお互いに信頼し合っている状況が、天国であり浄土であり極楽という状況でしょう。
反対に地獄は、怒り、貪り、闘い、嫉妬、不安、恐怖etc、マイナス的なことはすべて地獄の様相を表し経験しています。

ゆえに、死んでから行くというのではなく、今も常に経験している、又、してきたのです。だからこそ、真面目に正直に素直に生きることが大切なのです。
しかも、このような世界ゆえに周囲に流されることなく、生きることが麦茶さんの言われる「過去の所業の後悔を少しでも和らげたい」ことに繋がるのではないでしょうか。

2021年7月20日 11:52
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おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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まだ証明はされていないけど、

私は存在すると信じています。
どのような生きものも
阿弥陀如来が救ってくださって
お浄土に往生し成仏すると
私は信じています。

根拠は
そうあってほしいからです。

もしかしたら地獄があって
私もそこに堕ちるかもしれませんが
そうなったらその時に苦しめばいいだけのことで
死ぬ前から
死後の地獄のことで苦しむ必要はありません。

「葬送のフリーレン」という漫画のセリフを載せますね。
『 天国がたとえ実在しなかったとしても、
  あるべきものだと思います。
  そのほうが都合がいいからです。
  必死に生きてきた人の行きつく先が
  無であっていいはずがありません。
  だったら天国で
  贅沢三昧していると思ったほうが
  いいじゃないですか。    僧侶ハイター 』

2021年7月20日 13:16
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おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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極楽との対比の地獄の話

こんにちは。

私は、天国と対比した地獄を知りません。
仏教で天国は、地獄同様の迷いの境涯ですから。
しかるに極楽との対比の地獄の話でしたら聞いた事があります。

極楽に往けるのは、ただ南無阿弥陀仏のお陰によってのみです。「過去の所業の後悔」は、あなたの人生にとって必要なステップでしょうが、それを深めたから極楽行きが叶うのではありません。また同様に地獄行きが回避できるのでもありません。

私は法話を聴くことを勧めます。

法話を聞けば、自らの業の深さに気づかされると共に、このような私を見放さずに極楽へとおっしゃってくださる阿弥陀さまのお慈悲の心が分かります。

阿弥陀様のお慈悲の中に生かされる人には、極楽があることはもちろんのこと、極楽行きのことも必ずや、と安心させられます。

つまり仏教徒として、極楽の主である阿弥陀如来様のお心に触れればご質問の回答は自ずと分かる、ということです。

2021年7月20日 11:46
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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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死後の世界

麦茶さま

死後の世界は、色々と様々に行き先、自分の転生のあり方次第になって参ります。

浄土、天、修羅、人、畜生、餓鬼、地獄・・

仏教では、三千大千世界が一つの世界(イメージ的には宇宙が三千個集まってある感じですかね。もっと膨大かもしれませんが)で、娑婆世界もその一つです。

要はこの一つの銀河系のある宇宙だけではなくて、無数の宇宙、また、別次元(11次元まであることが証明されています)ももちろんありますし、更には、別の三千大千世界、例えば、極楽浄土や浄瑠璃浄土、他無数の浄土等など、行き先は無尽蔵にあると言えます。

もちろん、極楽に赴けても、阿弥陀如来様の説法が聞けて、修行に励むことができる存在として転生できているのかも、重要なことになります。(仏教を学び修せられる有暇具足に恵まれてあるかどうか。例えば、善根・功徳が少なくて、極楽に往生できたとしても教えを聞くことのできない境涯に生まれるということもありえるのであります。)

問題は、次生でどこへ行こうが、それを捉える自分の心(業)の状態次第になり、その世界の事象を捉える自分の心が汚れていれば、その世界は、汚れた世界に映えて、それにより苦しむことになります。極楽に往生できたとしてもです。

逆に、地獄であっても、心が清らかであれば、その世界は清らかな世界に映えて、それにより苦しむことはありません。

例えば、少し大雑把な比喩ですが、地獄でも、心が清らかで、他を助ける行いをすればするほど、その因果により自分も助けられて、たとえそこが地獄であっても自分にとっては極楽に映えた世界になりうるということであります。

つまり、その行った先々の世界を認識する自分の心の問題次第であるということになります。

このことは唯識思想における過去世からの心(の阿頼耶識)に薫習された習気(薫りが染み付いたようにそのモノコトを捉える習性)が、そのモノを捉えているという複雑な構造について学ぶと、そのことがよく分かるようになります。

まさに今からでも、心を清らかにしていく仏の教えを実践していけば、この世界を極楽に映えさせることももちろん可能となります。

仏教を学び修していって頂けましたら有り難くに存じます。

川口英俊 合掌

2021年7月22日 8:31
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有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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「死後の世界・死んだらどうなる」問答一覧

虫の知らせ

こんにちは、お世話になっております。 今回は私が過去に経験した不思議な体験について、お坊様方から見るとどのように感じるのか知りたく、投稿させていただきます。 1年ほど前の話となります。 私の家には父方の祖父母が買ってくれた、鮮やかな森の中を夫婦が寄り添って歩いている素敵な絵が飾ってあります。 ある日の夜、その絵が気になってみたところ、何となく男性が薄く見えました。 元よりほんの少し霊感のようなものがある私は、そのことを母に伝えようか迷ったのですが、気のせい。 気にし過ぎだと思ってその日は寝てしまいました。 ところが次の日、父に大事な話があると言われ聞いてみると、昨日の夜祖父が家で倒れ救急車で運ばれたとの事でした。 病院での検査の結果、祖父はガンにかかっていました。 前日の夜、夫婦の絵に違和感を感じたのは虫の知らせのようなものだったのでしょうか。 ちなみにその後祖父は約1年の闘病の末亡くなりました。 その間に一緒に散歩したり、旅行したりと沢山思い出を作ることが出来ました。 偶然と言われてしまえば、それまでではありますがこのような虫の知らせというものは、本当にあるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

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死について考えすぎる

昔から死や、明確でない死後の世界に対する恐怖心、不安感に襲われ日常生活でも情緒不安定な生活を度々してきました。 最近昔よりも少し大人になったためもっと複雑に考えてしまい苦しくなっています。 また私は小さな命を3度産む選択が出来なかった時があり 自分自身軽率な行動を取ってしまったために命を産むことが出来なかった。 その命は幸せに過ごして欲しい。 今一緒にいる3人の子ども達も幸せに過ごして欲しい。 死についての恐怖を抱いたまま大人になってほしくない。 でも私は死んだ後も地獄にいって苦しむかもしれない。 でも苦しいのや痛いのは嫌だ。と考えてしまいます。 今とても幸せなんだと感じながら生活しながらそれよりも死に対する恐怖心、不安感の方が強く楽しく日常生活を送ることが難しいです。 来世も人間になりたいと欲がありながら そんなことじゃ生まれ変われないかもしれないと思ってしまったりして 心が苦しいです。 この先死について考えることは無くならないと思いますが 今生きているこの瞬間をどうやったら恐怖心よりも楽しく幸せに過ごせるか、前向きに生きていくためにどうしたらいいか教えていただきたいです。

有り難し有り難し 2
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ