死後の魂の居場所はどこですか?
死んでも魂は残るのですか。
お空から見守っているというのは本当ですか。
死後は父方のお墓に入るのでしょうか。
ご先祖さまとはいえ、会ったこともありませんので同じお墓に仲間入りすることになったときに仲良くできるでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
スマナサーラ長老『死後はどうなるの?』(角川文庫)
に分かりやすく書いてありますが、
魂というか心は、悟らない限り、死んでも続きます。
お空から見守っているとしたら、天界の下のほうに転生した場合でしょう。
餓鬼道は人間界の近くで苦しみ、地獄はもっと下です。
人間か畜生なら、同じ肉体を持っていますが、生まれ変わるときに前世をたいてい忘れるので、誰が元誰だったか分かりにくいです。
お墓に入るのは骨だけで、これは心とは関係ありません。人間や畜生は心と物質がくっついて体を作っていますので、体が自分のような気がしますが、死ぬとき、苦しみしかくれなくなった体から心が逃げるので、死んだら、本人には体は関係ありません。遺族が、遺品のように骨を大事にするかも。
墓の骨ではなく、生まれ変わった先に他の生命もいますので、そこでまた新たに仲良くしたり喧嘩したりします。
死後のこと
らたたさま
死後の魂、仏教では輪廻の主体となる微細な意識がそれにあたるところとなります。その意識は、その行き先々での心となりますので、同じ世界の同じ条件下に転生しない限りは、残るということはありません。その死後の行き先、ありようは、主には業(カルマ)によるところになります。
前世や過去世における縁によれば、またもちろんその縁によって先々の中で出逢えることはありえますが、記憶はそもそも死ぬ度にリセットされてしまうため、たとえ出逢えたとしても、心でなんとなしにわかるという程度(懐かしさみたいなもの)でありますでしょう。
また、見守るということができる転生先もありえるのはありえます。ある程度の境地に至っており、浄土でそれなりの能力(例えば天眼)のある存在となっていればとなりますが。。
お墓に入るとはいえ、生前における肉体の一部・骨はもう自分の意識からは離れてあるものであり、言ってみればただ朽ちゆく物質ということになります。残された者にとっての弔い、供養の対象としての象徴的なものであるというところとなります。
死後の世界のことについては、下記の拙回答もご参照下さいませ。
https://hasunoha.jp/questions/54719
川口英俊 合掌