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幼なじみとの恋愛から立ち直るには

回答数回答 4
有り難し有り難し 15

 件の電話をさせていただいた学生です。お知恵をお貸しください。

 15年近く連れ添った幼なじみと、ここ数年で恋愛関係になりました。お互いとも相手にのめり込んで、この人なしではやっていけないと言うほどに依存しあっていたのですが、先日彼女から別れを切り出されました。理由は訳あって控えさせていただきますが、理由ゆえに関係の修復はほぼ不可能です。憎み合った末の結論でもない上突然の話であった分、未練を捨てきれずにいつまでもグズグズ言っている自分が不甲斐なく自己嫌悪に浸っています。家族同士も仲が良く、彼女のことは姉同然のように慕っていたので、日常の端々で彼女を思い出してしまいます。特に、将来家族として食卓に並んで食事をする、という彼女の夢が忘れられないので、食事もままならない状況にあります。早く立ち直らなくてはならないのも重々理解していますが、それでも彼女への愛情に変化はないので、立ち直ることでこれまでの関係を冒涜するように思えてしまいます。

 もう一つ悩んでいることは、前述の通り彼女とは家族同然であった分、彼女の欠点をある種の諦観で受け入れてしまうことです。自分たちは昔から嫌なことがあればはっきり言う、至らないことは叱りあえるような良い関係でした。その中でも、家族の嫌いな所は分かっていても絶縁できないような、周りから見れば非常識にも取れるような自分の甘さが、現下の鬱屈とした煩悶の原因に思えてなりません。彼女とは幼なじみとしてまたやっていこうと話をしています。二度と連絡を取らないという選択も考えましたが、それでも彼女を憎みきれないので、以前までは戻れなくとも良い関係で行けたらと思います。

長々と思い任せに書きなぐってしまいましたが、彼女への気持ちをできるだけ切り替えられるようなアドバイス、また彼女のことをありのままについて自分ができることへの助言などよろしく願いします。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

味わうことができますか?

さくらえびさん、はじめまして。

さくらえびさんは幼なじみと大恋愛をして、互いに依存し合っていたけれど別れてしまったのですね。私にも身に覚えがあります。大恋愛をして、いずれこの人と家庭を築いていくことを夢見ていたのに、突然やってきた別れ。私の心に埋められないほど大きな穴がぽっかりと空きました。

カウンセラーをしていた人生の先輩に失恋の相談をしました。すると、人生の先輩はこう言いました。
「失恋を味わうといいよ」

そんなことができるか!と私は腹を立てましたが、時が過ぎてみればそれが正しかったと思います。方法論を探せば行き詰まってしまいます。感情ばかり見ていると暴走します。第三者として味わうのが一番いい薬でした。

仏教では味わうことを三昧(さんまい)といいます。
さくらえびさんが三昧の境地に至ることが出るよう祈念しております。

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有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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慈悲の心

悲しいですね。
でも、仕方のないことなのでしょう。

仏教的に愛するという事は、慈悲の心を持つことです。
慈悲の心とは、彼女の幸せを願い、彼女の苦しみを理解し取り除くことです。
どうか、慈悲の心を持ってください。
彼女が幸せならそれでいいと思ってください。
少し辛いかもしれませんが、それが大切なのです。

きっと、あなたが側にいることを幸せと思ってくれる人が他にいると思いますよ。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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過去の彼女を追ってもそれは幻想

さくらえびさん

あなたの知っている過去の彼女、忘れられない彼女はもういません。今の彼女はもうあなたのことを愛していません。
今の彼女をみてください。あなたが執着する隙もない。切り替えるしかないのです。諦めるしかない。
そこに気づいてください。

切り替えられないのは記憶、思い出を追っているからです。現実をみてください。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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こんばんは。

>理由は訳あって控えさせていただきますが、理由ゆえに関係の修復はほぼ不可能です。
 推測でしかありませんが、きっと、あなたは彼女の名誉を守りたいのですね。振られたけれど、まだ貴方は彼女を大切に思っている。それを仏教では愛と呼びます。
 あなたが何年生きてきたのかは解りませんが、その10何年かの経験という立ち位置から見て、「ほぼ不可能」と思っているのですね。それは一旦諦める、思い知るよりないでしょう。
 それが永遠の別れになるかも知れない。また、ひょんな事で出会い直すかも知れない。私の身近でも、「大学を出てから幼稚園時代の友達と再会して、結婚した」という方もありますよ。すべての世界、あなたが知覚していることは「今、僕の視野から見えるものは」という限定を背負っているのです。英語で言うならNow I see that she has gone forever. という、間接話法ですよ。
 ですからね、これから大学へ行くのですから、まずはそこへ打ち込むのがよいと思いますよ。季節外れですが七夕の彦星と織り姫も、引き裂かれてから各々の仕事に打ち込みました。そして再会する。その時に「ああ、この人は昔より大人になった、素敵になった」と思われたいじゃないですか。日高敏隆(動物行動学)とか、竹内久美子とか、池谷裕二(これは脳科学)とか、仏教書とか、文学とか。さっきの「I」が変わると、見えてくる世界全てが変わって来ますよ。応援しています。
 追伸です。
 ところで、万が一彼女がこのhasunohaを見に来ることはありませんか?プロフィールの内容とか、公開設定とか、改めてチェックした方がよくない?

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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