スターウォーズのセリフ
こんばんは。
スターウォーズのセリフで、「恐れはダークサイドに通じる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へ。」とあるのですが、仏教でも同じような言葉(セリフ?)はあるのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あるでしょうね。
こんばんは。そんなに詳しくない私が答えるのも申し訳ないのですが。
そもそもスターウォーズは、脚本を書かれるときに、かなり多くの神話や物語をベースにして、それらに共通して認められる価値観を織り込んでいる、だから普遍性のようなものがあるのだ、と聞いたことがあります。また、「スターウォーズで悟った」的な書物もあったように思います。
ただし、仏教では多分「〜になりがち」と言っているのではないかと思います、何かが変質していくには縁の力が作用しますから、「恐れは慎重さに」つながることもあるからです。
フォースと共にあらんことを
真理に暗く無知である事を、無明(むみょう)と言います。
では、この真理とは何か。
世界を司る「諸行無常 諸法無我」の法則です。
「諸行無常」とは、この世の万物は常に変化して、一定である事がない事を意味し、「諸法無我」は、存在するあらゆる物は、関係性によって存在していて、不変なる実体は無いという意味です。
この一定で無い、絶えず変化する世界を人は「恐れ」、自分の都合通りに変化しない物事を「憎み」、それがやがて「苦痛」になる。
「恐れ」「憎み」「苦痛」全てが「無明」からおこり、この苦痛から脱却する事が仏教の目的です。
恐れは怒り
まったく同じものは初期仏教(パーリ聖典)にはないと思いますが、発想は納得できます。
煩悩を無知、怒り、欲の3種類に分けると、恐れは怒りの仲間に入ります。
何かを自分に取り込みたい、引き込みたいという感情が欲で、
何かを自分から遠ざけたい、なくしてしまいたいという感情が怒りで、
その自分という気持ちが無知です。
恐れは、遠ざけたいので怒りの仲間で、普通の怒りより憎しみのほうが、しつこくてドロドロで厄介です。一瞬の恐れでも苦痛は苦痛ですが、それよりは怒り、それよりは憎しみのほうが、より苦痛は大きいでしょう。
本当は欲も苦痛で、自分という気持ちも苦痛なのですが。
質問者からのお礼
佐藤良文様、返信有り難うございます。
謎が解けた様な気分です。ありがとうございます。
松浦智徳様、返信有難うございます。確かに憎んだり怒ったりするのは辛く感じます。
藤本晃様、返信有難うございます。
確かに、怖いから遠ざけようとして怒ってしまいそうになったことがあります