母が職場の秘密を守らない
僕の母は小学校に勤務しています。教員ではありませんが、場合によっては児童と直接関わることもある職業です。
母はほぼ毎日のように学校で関わった児童の話をします。百歩譲って「今日こんなことをしている子がいてね」と日常的にある話をするのならいいのですが、特定の児童の家庭環境の話や障害の話までし始めます。名前を言うわけではありませんが、多分クラスの様子を見たうえで聞けば誰のことかすぐわかるレベルで詳細に話しています。正直不快です。
母が勤務している学校の先生方は、おそらく母に聞かれたか、業務上必要だから情報共有として話したのでしょう。まさか家でべらべら事細かに話しているとは思っていないはずです。
僕は教育実習に2校行きましたが、2校とも「学校で関わった児童・生徒の話は家庭でも話さないように」とのことでした。児童生徒本人やその保護者の方の心情を鑑みれば当たり前のことだと思います。僕でも勝手に自分のことを(特に障害や家庭環境のことを)話されていたら嫌だと感じます。それを母は理解しておらず、世間話の一部だと考えているようです。
学校に直接伺い話すことも考えましたが、母は勤務先の学校で昔からボランティアをしており、母のことになるとなぁなぁで許してしまうであろうことが用意に想像がつきます。そして僕が見ているのは家庭内の母の姿だけです。家族以外の人に話しているかどうかはわかりません。「家族に話すぐらいならいいよ」と言われる気がします。
アドバイスいただきたいのは、
・母のプライバシーをガン無視した世間話を心を無にして聞き流す方法
・母本人に勝手に児童生徒の話を話すのをやめてもらう説得の方法
主にこの二つです。どちらか一方でも構いません。話を聞くたびにもやもやした気分になるのはもう嫌です。どうかお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
人の口には戸は立てられないが...
不快と感じることは、耳を傾けたくなるものですね。
・母本人に勝手に児童生徒の話を話すのをやめてもらう説得の方法を優先することで、もう一方も消散していく糸口になるかも知れませんね。
彁命さんが話しを聞かない状況をつくれば、お母さまは他に漏らす糸口を模索し、他所様で発言することも考えられます。現在、彁命さんだけに話している場合は。
仏教では「貪瞋痴」という三毒が備わり、誰もが愚痴の吐け口は必要不可欠でもあるものです。できることなら閉ざすことが何よりなのですが、そう簡単には塞がらないのも「口」なのです。
習慣や癖など、ついつい分かってはいるものの、また言ってしまったと思うことは人間誰しもあり、愚かなのが人間でもあります。
直接、お母さまに聞いてみて、この類の話しは他所ではしているの?と、いやらしくないよう自然に聞き出してみることから始めてみるのも一つの方法です。そこで、他所様には絶対に言う訳がない、言える訳もないと言うのであれば、指摘だけしておき「どこで誰に漏れ、誰から話しを盛られ、“そんなつもりはなかった” が、大きな問題へと変化するかも知れないと、勧善懲悪していくことが必要となります。」
彁命さんだけが聞いてあげることで、お母さまの多少なりとも仕事でのストレス発散になるのであれば、聞き流していくことに彁命さんが移行していく必要もあります。
私は法話では実話を元によく話をします。それは苦い話しも、辛い話しも、楽しい話しも。その実話には脚色してオリジナルで法話をします。愚痴を話していることではなく、人間は油断の中に生涯を背負う経験をして欲しくないために、心を清浄に導くために教え導く法としています。
大切なのは「あっ、気付いたら愚痴になっていた。耳を塞ぎたくなる話しをしていたのだ」と、気付いてもらうことがお母さまの処方となります。
ストレスはどの時代もありますが、どこかで発散方法が必要でもあるのも事実です。それはカラオケや美味しい食事など。ストレスは心に余裕がない状態でもあります。年齢に伴う更年期や、知らないところでストレスが蓄積されていないかと一度、お母さまの心境を見てからでも遅くないとも思います。
適切なアドバイスにはなっておりませんが、無くすという法は難しく、相手を救うためにはと考えることの方が得策でもあるのが利他という仏教の行為です。
合掌
質問者からのお礼
回答ありがとうございました。
僕が勝手に悪びれもせず個人情報を他人に漏らすと感じていただけで、母自身にとっては家族が唯一のストレスの捌け口になっていたことに気づきました。
しかしそれはそれとして聞きたくないものは聞きたくないので、他の問答も参考にしつつ聞き流す方法を会得したいと思います。