自殺した人の魂
先日夫が自殺しました
毎日泣いて苦しいです
立ち直れるのだろうか?と不安です
自分も後を追いたいと考えてしまいます
自殺した人は天国に行けない、成仏できないとネットや友達から言われました
それはそれでかわいそうだと感じました
お坊さんのお考えを聞きたいです
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
回向は巡るもの
″ひとりの平凡な教師がいたとしましょう。
彼は定年を迎えるまで、何事もなく生徒を教え、特に誰に覚えられることもなく、教師としての時間を終えました。
恩師と呼ばれたこともなく、また呼ばれるようになろうとも思っていませんでした。
しかし、彼は最後の受け持ちのクラスにいた、暗い生徒に何気なく『お前は科学が得意なのか、すごいな』と声をかけていたのです。
先生からすると、素直な感想でした。
しかし、その暗い生徒がその一言が嬉しくて、科学の勉強に邁進しました。
そして、20年後には世界でも有数の科学者になり、ノーベル賞を取ったとしましょう。
彼は記者会見で言うでしょう。
『あの先生の一言が僕をここまで押し上げてくれたのです。あの方は僕の恩師です』
先生は、何か特別なことをしたのではありません。
生徒が、先生の一言を特別に感じたのです。
でも、先生は天才に“特別な一言”をプレゼントした恩師になりました。″
極端なことを言えば、ある行動を見たことがきっかけでその人が悟りに至ったのであれば、それは尊い行動となるでしょう。
他人の行動は変えられません。
しかし、その行動の意味は変えられるのです。
自分が仏道に向き合うことで、他人の人生に仏教の功徳を与える行動を、“回向”といいます。
生徒に一言を与えた先生の功績のように、あなたが仏道に励むことで、旦那様の人生は功徳にあふれることになるでしょう。
これが、お釈迦様の説かれた、縁の世界なのです。
心安らかにご成仏なさります
拝読させて頂きました。
旦那様がお亡くなりになられたことを心よりお悔やみ申し上げます。そしてあなたの悲しみやさみしさや苦しみなど全てはわからないですけれども、あなたのお気持ちを心よりお察しします。旦那様の後を追いたというお気持ちもはわかります。そう思ってしまうのも当然だと思います。あなたにとって旦那様はかけがえのない大切な方ですからね。
旦那様が心安らかになります様に切にお祈り申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
旦那様は仏様がお導き下さり、先に往かれた親しい方々やご先祖様方が旦那様を優しくお迎えなさって下さいます。旦那様は仏様のもとにてご先祖様方と共に一切の迷いや苦しみからも救われて心から安らかになり、清らかに円満にご成仏なさります。そしてご先祖様方と一緒にあなたやご家族の皆様をいつも優しくお見守りなさっていて下さいます。旦那様とあなたや皆様とのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。
あなたのその悲しみもさみしさも後悔も消えないとは思います。
どうか旦那様に心から手を合わせて旦那様が心安らかになります様にとお祈りなさりご供養なさって下さいね。
そしてあなたのあふれてくる思いを全て旦那様に心からお伝えなさって下さい。旦那様はあなたの思いをありのまま全て優しく受けとめて下さいます。そしてあなたに寄り添って下さいます。
旦那様がどの様に生きて何故お亡くなられたのかわからないですが、様々な要因があり、様々な巡り合わせやタイミングがあったのかもしれません。旦那様は色々なことを抱えていて必死になって生きたのではないでしょうか、あなたや皆様とのつながりを大切になさりながら一生懸命に生きたのではないかと思います。そして旦那様は与えられた命を生き抜いて往かれたのでしょう。旦那様は今は心穏やかに皆様を見守っていて下さるのです。
あなたが後を追いたいというお気持ちもあるかとは思いますが、ひとまず一息ついてみて下さいね。できるだけあなた自身をゆっくりと休めてあげていたわって下さい。あふれてくる悲しみさみしさは旦那様に心からお話なさって下さい、辛いお気持ちはどうかここでもゆっくりお話なさって下さい。あなたは決して独りではありません。今も旦那様やご先祖様とつながっています、仏様も見守っていておられます。私達ともつながっています。あなたを心よりお待ちしています。
追善供養
苺大福さま
誠におつらいことでございます。ご供養申し上げます。
自殺の行為自体で死後の赴きが決定づけられてしまうわけではありません。
過去世、生前における総合的な業の力が、何より次の生へと向けては大きな影響を及ぼすものとなります。
また、何とか次の生をより善いものとすべくに残されてある者が行うのが、葬儀、供養といったことにもなります。
亡くなられた方の業の力に私たちの功徳を加えて、次の赴きをより善いものにしていこうということであります。
是非、追善して功徳を届けていくことで、善き赴きのあるように供養して頂けましたら有り難くに存じます。
功徳は、何もお経を唱えたり、大上段に構えて寄付やボランティアをすることだけではなく、日常の中でも簡単にできることがたくさんあります。
命を大事にすることも大きな功徳となります。
例えば道に這うアリを踏まないように気を付けてあげるだけでも、大きな功徳となります。
日常でできる功徳を少しずつでも追善して頂けましたらと存じます。
合掌
質問者からのお礼
ありがとうございました
まだまだ落ち込み何も手につかない毎日ですが、いつか前向きになれるよう頑張ろうと思います