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仕事のミスがなくならない

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ライン作業の非正規社員として働いて半年程ですがミスがなくならず、苦しいです。
私の作業は複数のパーツを取り付けるものですが2、3日に1回のペースで取り付け忘れが発生してしまいます。
原因としては1回が2時間の作業でぼーっとした時に起こるのかなと思います。上司からも気を抜かないようにとしか言われないので対策が思いつかず、どうすればいいものかと思っています。
自分だけがミスが多く、新しく入った人は工程は違えどミスはほとんどありません。
周りの人もほぼミスをしない、遅れは出さないのが当たり前みたいな感じなので尚更自分は何故こんなに出来が悪いのだろうと責めてしまいます。

2022年9月10日 20:41

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「手に渡る人の幸せを願いながら」

竜胆さん お悩み拝読しました。複数のパーツを取り付けるというお仕事、集中力を必要としそうですね。お仕事が終わった頃には毎日疲れるのではないでしょうか。

どんなお気持ちで作業をされているのでしょうか。単純作業の場合、雑念が湧くということもあるのかな、とお察しします。ミスをするというのは、心ここにあらず、となっていないでしょうか。
私もお寺の仕事で長時間、単純作業をすることがあります。その間、作業に集中するというのは、私にとってはなかなか難しいことです。そういう時に、私がすることは「これを手にする方が幸せでありますように」とお祈りしながら行っています。かつて、キリスト教の渡辺和子シスターは「テーブルにお皿を並べるとき、座る方の幸せを願いながら置きなさい」とおっしゃっていました。それからは、自分の行いが誰かの幸せにつながるようにすることを心がけるようになりました。
只々丁寧に、繰り返し確認しながら仕事をすることも大切ですが、「手に渡る人の幸せを願いながら」祈りの作業として努めてみてください。祈りは良い波動を生み、ミスがなくなることに加えて、竜胆さんのお気持ちも穏やかになるように思います。リラックスして、良いお仕事が出来ますことをお祈りしております。

2022年9月10日 22:44
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有り難し
おきもち

曹洞宗(禅宗)僧侶。スピリチュアルケア師。 もの心がついた頃から「生きる...
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念声是一(ねんしょうぜいち)、法数(ほっすう)

浄土宗では念声是一という言葉があります。
声(言葉)に出すことと意識で念じることとは一体的であるという意味です。
ミスを減らすための工夫としてよくあるのは、鉄道の運転士や駅員さんのように、「何何よーし!」など指差し確認をしながら言葉に出して確認するやり方ですよね。
そのように、毎回同じフレーズを唱えながら確認するのは効果的です。
また、仏教では四諦八正道、三宝、六道など、仏教の教えを説明する用語を数でまとめて憶えます。これを法数(ほっすう)といいます。
仏・法・僧の三つを「三宝」と呼ぶなど。
このように、作業をいくつかの場面に分けて、たとえばこの作業では部品3個、次に5個、次に2個などの流れを「三・五・二」というフレーズで確認するのも良いですね。

2022年9月11日 13:02
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

願誉浄史様 慈正様
お二方とも具体的な対策まで教えていただき非常に分かりやすかったです。
今は手に渡る人の表情を考えたり、身近な人が製品を使うと仮定して仕事をするようにしています。 
有名な製品ですが、顔は見えないし誰の為に作っているんだと身が入らなかった部分があったかもしれません。
特に面白みがある作業でもないので。
効果があるかはまだ分かりませんが続けてみます。
ありがとうございました。

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