hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

浄土宗、浄土真宗の教義について

回答数回答 2
有り難し有り難し 19

浄土宗、浄土真宗の教義について質問させてください。ある本を読んでいたら浄土宗や浄土真宗の教義に良い事も悪い事も何もするなという教義があると書いてました。その本は宗教本ではないですが。本当にそういう教えがあるのでしょうか?あるとしたらなぜ良い事もしてはいけないのですか?お答えお願いいたします。批判、非難しているのではありません。

2023年3月21日 15:40

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

二種深信

ご質問読ませていただきました。私は浄土真宗の僧侶ですが「良い事も悪い事も何もするなという教義」は聞いた事がありません。何と言う誰が書いた本なのでしょうか。浄土教の教義として有名なのは、善導大師が説かれた「二種深信」と言うものがあります。簡単にご説明しますと、①自分はダメ人間だと深く自覚して信じる。②そのようなダメ人間だからこそ阿弥陀如来は慈悲を手向けて下さると言う事を信じる。と言うものです。人間と言うのは、人には謙遜して自分はダメな人間だと言うことはあっても、なかなか本心から言えないですよね。プライドもあるし、他人と比較してしまい他よりはマシだと思ってしまいます。だから本心から謙虚に思うのって難しいのです。しかし、本心からそのような思いがあってこそ仏様は見捨てないのです。

あなたの前回の質問も読ませていただきました。その後の生活はどうですか。
神仏にお願いすることは否定しませんが、自身が冷静に判断して生活の基盤を立て直す努力をされている方に神仏は応援してくれるものだと思います。
あなたが幸せになることをご祈念いたします。合掌

2023年3月21日 23:44
{{count}}
有り難し
おきもち

仏教の目的は、抜苦与楽と成仏です。 生きている人の苦しみをどうしたら癒せ...
このお坊さんを応援する

言い方なのかもしれませんね…

拝読させて頂きました。
私も「浄土宗や浄土真宗の教義に良い事も悪い事も何もするなという教義がある」というのは聞いたことはありませんね…。

何を以て何もするなというのか甚だ疑問ですが…。

何もするなというよりは「阿弥陀様を誠の心でひたすら信じることそして心から阿弥陀様お救い下さい、極楽浄土にお導きなさって下さいと『南無阿弥陀仏なむあみだぶつ』とお念仏することが何にもまして大切だ」ということでしょうかね。

それ以外のあらゆることは雑行つまり附属・おまけだ、重要ではないということでしょうかね…。
人によってものの言い方なのかもしれません。

私達は阿弥陀仏を心から信じていけば必ず西方極楽浄土に往生させて下さいます。先ずただひたすら信じることです。
仏様は必ず迷い悩み苦しみ私達をお救いなさって下さいます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

お返事ありがとうございます。著名な方でもその受けとり方は意外と違っていることはよくあります。またメディアで流されている情報でも本旨を勝手に変えている場合がありますからね。ですからちょっと注意して読む必要があります。

平家物語が語られた時代背景にはその当時の日本では「末法思想」が大流行していましたし、大きな時代のうねりの中で人々の意識は阿弥陀仏の西方極楽浄土に生まれたいという切なる願いがあったのかと思います。それは凋落していく天皇や貴族の特権階級の人々から新たな支配勢力である武士階級そして名も知れぬあまたの一般の人々や虐げられてきた人々をも全て救い取るという浄土思想が一気に広まっていった時代です。「諸行無常」の中で「盛者必衰」のこの世を厭い離れていく意識が底流にあったのかと思います。至心合掌 南無阿弥陀仏

2023年3月22日 17:01
{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お答え誠にありがとうございます。それを書いた人の名前は伏せさせていただきますがクリエイティブな仕事をされている人で評論というかエッセイ的な本をたくさん出されています。去年買った本に浄土宗を評論しているのではなくて、例え話として書いてありました。正直、えー!?て感じで疑念がありましたがお寺に聞きに行くわけにはいかず、今回この機会に質問させていただきました。二重深信の詳しい解説ありがとうございます。私の前回の問題ですが、おかげさまで良い方向に向かっています。降って湧いた災難でしたのでかなり取り乱しました。もう少しで良い結果で解決しそうです。今回は何かのお力で窮地を救っていただいたと心から思っております。専門家でさえ五分五分と言ってましたから。これを機にもっと謙虚かつ優しい人間になれるようがんばろうと思います。お答えありがとうございました。

一向寺のお坊様、回答誠にありがとうございます。私も本を読んだ時、えー!でした。その本まだ家にありますので時間があいたらよく読んでどういう解釈をしているのか考えて見ようと思います。人間は残念ながら独自に解釈したり誤解したりしますもんね。浄土的世界観は私は好きです。私の好きな古典、平家物語も浄土的世界観だと思うのですがどうでしょうか?回答ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ