浄土真宗の経典について
法然上人の直弟子の流れの宗派として現在、浄土宗(浄土宗も鎮西、証空の流れと捉える事ができると思います。)と真宗系があります。
しかし、浄土宗では、善導大師の著作も法然上人のお言葉もよく拝読し、両大師を仏壇でお祀りしておりますが、真宗系(全派までは分からないですが)では、親鸞聖人の著作を拝読し、親鸞聖人、蓮如聖人をお祀りしております。
そこで疑問なのですが、真宗系は善導大師、法然上人をお祀りしたり、お言葉を勤行でお読みすることはないのでしょうか?
同じ法然上人の流れなのに、真宗系は親鸞聖人の教えというイメージが強い様に思います。
派ごとに少しずつ違うかもしれませんが、ご教示いただけますと幸いです。
お坊さんからの回答 2件
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『正信念仏偈』や『高僧和讃』にも記されており、大切にお唱え
浄土真宗の宗祖は親鸞聖人ですが、教えは高僧方から学び影響され、大切に引き継がれております。
インドの龍樹菩薩・天親菩薩。中国の曇鸞大師・道綽禅師・善導大師。日本の源信和尚・源空上人の七高僧の方々。
その教えは、『正信念仏偈』や『高僧和讃』にも記されており、親鸞聖人が尊崇されていることが伝えられています。また、正信念仏偈を「正信偈」と親しみ、お唱えしておりまして、浄土真宗のご門徒なら知らない人はいないでしょう。
ちなみに、源空上人とは、法然上人のことです。
お寺にお参りください。正信偈あげてください。
https://www.goushouji.jp/%E5%8F%82%E6%8B%9D
上はうちの本山の阿弥陀堂の紹介です。
ご家庭の仏壇の場合は、本尊は阿弥陀如来で脇を「九字名号と十字名号」または「親鸞聖人、蓮如上人」とされているところが多いですが、
真宗のお寺の荘厳として本尊は阿弥陀如来。脇に聖徳太子と七高僧の軸を安置するのが一般的です。
うちの派の場合、直接の師は親鸞聖人になりますので、親鸞聖人とび越えて善導大師や法然上人というよりも、親鸞聖人が大事にされていた祖師という扱いをしています。
親鸞聖人がどんなふうにリスペクトされていたかを書いた偈文を読む機会は多くあります。
中田師の仰るように高僧和讃や正信偈の中で毎回声に出しています。
正信偈という偈文です。
よろしければご唱和ください。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございます。
正信偈の内容、初めて知りました!
親鸞聖人の思想をまとめたものかと思っていましたが、念仏の系譜を讃えたものだったんですね。