hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

お金への不安や執着から解放されたい

回答数回答 3
有り難し有り難し 26

わたしは、特別裕福なわけではありませんが、堅実な両親のもとで、何不自由なく育ちました。
しかしわたしの母は、常に「お金がない」と言い続け、「何よりもお金が大事、お金がなければ何もできない」という母の価値観が、わたしにもすっかり刷り込まれてしまいました。

わたしは今、自分の夢や自己実現や、また社会への貢献のためではなく、お金がなくなることへの不安を解消するためだけに働いている気がします。
時々そんな自分を、とても虚しく感じます。
本当はやりたいことや挑戦したいこともありますし、子どもとしっかり向き合うために、少し働き方をセーブしたいと思うこともあります。
しかし、不安のために今の仕事を離れることができません。

また、夫の仕事や収入に対しても不満や不安を抱きがちです。
毎日元気に一生懸命働いてくれるだけで充分満足で、尊敬できることだと思っている一方で、もっとたくさんお給料があれば……もっと大きくて安定した会社で働いてくれたら……という思いも捨てきれません。
夫のことが大好きなので、そんな風に思ってしまうことが申し訳なくて苦しいです。

もうすぐ子どもが生まれます。
こんな親の背中を見て育った子どもは、同じように不安に駆られて生きるようになるのでは…と心配です。
子どもには夢を持って生きてほしいのに、わたし自身がこんな感じでは、とても「夢を大切に」などという言葉に説得力はありません。

少しでもお金への執着や、不安を軽減させる方法はあるのでしょうか?
もう少し穏やかに、心静かに生きたいです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

共働き。

私の任されているお寺はビンボーなる事この上なし!です。
お寺業界の方ならお分かりいただけると思いますが、
檀家さんゼロ、墓地もゼロといえば誰がそんな寺つごうなんて思うひとがあるでしょうか。
お寺の収入は墓地を購入して下さる檀家さんがあって、法事や通夜・葬儀などをやっていただくことで何とか維持していくことができるものです。
ところが!私のっ、任されているお寺はっ!檀家ゼロッ!墓地もゼロ!このお寺だけでは収入ゼロっ!永遠のゼロ!深夜ニュースのZEROが始まるたびにっ、この私を「収入ZERO」とあざけわらうかのように聞こえるぅぅぅ!ひぐらし(セミ)が鳴けば「カネカネカネカネ…」とすら聞こえるぅぅっ!
オマケに子供二人を養っていかなければいけない状況です。
ああ、子供たちの為にも金が欲しーい。喉から手が出るほど欲しー!ですわい(笑)。
オマケに寺の本堂の借金すら残っています。私が生まれた寺は出て行ったっきりの兄が継ぐだかつがねーだかはっきりしねえもんですから私は70代の父を置いて出てもいけない状態っ。アナと雪の女王もビックリな閉ざされたお城(寺)生活っ。雪だるま作ろう~♪《借金で》

今後も生産性ゼロに近いこのお堂でどうやって暮らしていけばいいのだろうか、と時折不安にもなります。金が要らない国にでも行きたくなりますわい。ぶっちゃけ今の日本はお金ないと生きていけませんからね。(^<^)

結論:質問者様が働くしかありません。
もっと貧困感を感じて自分でお金を稼ぐモチベーションをもっと高めることです。
本当に本当に貧困にならないと不安程度です。

共働きをするにあたっては、どちらかに負担がかかり過ぎないように、家事等の分担を取り決めてください。
洗濯は今は洗剤を入れてスイッチを押せば男性でもできます。トイレ掃除なども子供やブルーレットさんにお任せしましょう。
今後ご自身の経済的、精神的自立も兼ねて「共働き」を志すことをお勧めします。

{{count}}
有り難し
おきもち

過不足のないバランス感覚が大切

POPO様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

お子様、誠におめでとうございます。どうか安産を祈念申し上げます。

お金・・欲や希望を言い出すとキリがなくなりますよね・・

夢を見てジャンボ宝くじを買っては全く当たらずで、拙妻に見つかってかなり怒られていても、公共のことに使ってもらう寄付になっているのだからとか言い訳している拙生自身、誠に反省です・・

さて、当然に先立つものがなければ、この貨幣経済社会では何もできないのも現実。ただ、無さ過ぎても、有り過ぎてもいけないもので、誠に過不足のないバランス感覚が大切となります。

お金に対する執着のことにつきましては、以前に下記問いでもお答えさせて頂いており、拙生自身も実践しておりますが、無理でない分を一定継続して慈善的なことに喜捨布施すること(宝くじは別としてですよ(笑))が、一つの対処法になるのではないかと存じております。

不安については、収支のバランスや貯蓄計画をしっかりと中長期的に立てることで解消されると良いのではないかと存じます。

問い「自分より稼いでいる友人との付き合い方が分かりません」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002992854.html

「・・お金は確かに大切です。しかし、お金が全てではありません。また、お金と幸せが比例しないことは世間の様々な例が示す如しでもございます。それでも無いよりか有る方がというのも否定はしませんし、とにかく、何をするにしても当然に先立つものがなければ、正直、何もできないのも現実です。・・」

「・・さて、仏教的には収入についてどのように考えるべきか・・もちろん、お金の問題は、執着や煩悩の対象となりやすい最たるものであるため、特に気をつけることが必要となります。むしろ、有るならば必要最低限以上のものは、喜捨布施致すことでの善い行いに使って、善業を積むことを推奨することとなります。・・」

「・・とにかく、収入云々よりも、どれだけ善徳の行いに対して、お金も上手に使っていくことができるかどうかについて、この度は少しお考えを賜われましたら幸いに存じております。・・」

善処を祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ