物に執着する心
物が捨てられず、困っています。
すっきりした部屋に憧れ、数ヵ月前から、少しずつ家の片付けをしています。
ペットボトルや生ゴミ等の生活ゴミは難なく捨てられるのですが、昔から取っておいた思い出の物(ぬいぐるみや雑貨など)が捨てられず、数も多く、家の収納を占領している状態です。
私の困ったことは、一つ一つの物の思い出を忘れられないことです。自分が小学生の時に作った工作や、初めての海外旅行で買ったもの、プレゼントされた物 等、細かく記憶しています。親にも、良く覚えているねと感心されます。処分できない理由も、そのせいだと思います。
小さなキーホルダーから子供が作った工作に至るまで、物自体の価値はそれほど無く、明らかに必要の無い物です。が、色々な想いが頭から離れず、捨てられないのです。
たとえゴミ袋に入れる事ができたとしても、問題は捨てる瞬間で、ゴミ捨て場に持って行くまでが苦痛で、ドキドキしてきて悲しい気持ちになり、耐えられません。
このゴミ達が収集車に乗せられて処分場に行き、燃やされてしまうのか…と思うと、その映像が頭に浮かび、捨てることをためらわせます。
そのせいで物が減らせず、収納を見るたび物の多さに疲れてしまうのですが、手放す事ができません。
その反面、何もない部屋に憧れていたりして、自分は何をしたいのかな と思います。
片付け本も何冊も読み自分に言い聞かせましたが、やはり物に対する想いが邪魔します。
物への想いや執着を断ち、気持ち良く手放すためには、どのような考え方をすればいいでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
執着を無くさなければという気持ちに囚われない
もっちゃん様こんばんは、武田正幹と申します、よろしくお願い致します
誰かの思い出をしっかりと記憶し、忘れないでくれる貴女はさぞかし、優しく思いやりのある方なのですね。
おそらく『断捨離』という言葉を目にしたことがあるかと思います。
いらないものを絶ち、捨て執着から離れるという意味ですが、ポイントは『いらないもの』です。
貴女にとって様々な品は全てルーツがあり、思い出の品です。どれをとっても『いらないもの』ではないのですから、それをゴミとして処理できないのは当然ではないでしょうか?
綺麗な部屋に憧れるのは確かに両立は難しいのかもしれません。
まずは写真に収めてみては如何でしょうか?モノが無くなっても写真なら残ります。
そして、ただ捨てるのではなくモノに対する感謝の気持ちで『お焚き上げ』がございます。
貴女の気持ち、申し訳無さ、そして感謝、全ての気持ちをお経に変えて思い出の品々をご供養させて頂いております。
一概になんでもいいとは言えません。最寄りのお寺問い合わせ頂ければよろしいかと思いますよ
ただ捨てるのではなく供養するのではあれば、少しはモノに対する惜別の気持ちも変るのではないでしょうか?
質問者からのお礼
武田様
ご回答ありがとうございました。
確かに、家にある物たちは、私にとっては まだ必要な物 なのかもしれません。
無理に焦って片付けようとせず、いつか、清々しく手放せる時まで、とことん物たちを大事にしたいと思います。
いざとなったらお焚き上げという方法もありますね。良いアドバイスありがとうございました。マイペースで、頑張ります。