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無財の土地

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有り難し有り難し 3

致知出版社『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』の
11月22日にある「成長する会社の共通点 野村順男」(人事アドバイザー・日本電産元取締役)の最後に書かれている
雅性を磨くには、仏教の教えにある【無財の土地】を徹底することでしょう。
という意味がわかりません。
【無財の土地】というのは何のことでしょうか?

2023年8月18日 6:14

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「無財の七施」

無財の土地ではなくて、無財の七施のことではないでしょうか。原書を見ていませんのでなんとも言えませんが・・もう一度お確かめ頂けましたら。。

仏教では財物に頼らずともできる善い行いとして「無財の七施」がございます。

以下に挙げさせて頂きますので、是非参考にして下さいませ。

眼施(慈眼施)・・慈しみをもって優しいまなざしで接すること。

和顔悦色施(和顔施)・・和やかな笑顔・にこやかな笑顔で接すること。

言辞施(愛語施)・・優しい言葉で接すること。叱咤激励の厳しい愛の言葉も。

身施(捨身施)・・身体を使ってできるお手伝い・奉仕を自ら進んですること。

心施(心慮施)・・相手の心を思い遣って、TPOに合わせて親切に接すること。

床座施(壮座施)・・高齢者や妊婦さん、病人などに席や場所を譲ること。分かち合う・譲り合うこと。

房舎施・・自分の住居を提供して、おもてなしすること。分かち合う・譲り合うこと。

合掌

2023年8月18日 8:10
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有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

有難うございます。
嫁ぎ先のお寺(浄土宗)の副住職様に本を見せながら
「無財の土地ではなくて無財の七施の事でしょうか?」と3日前に聞きました。
「禅宗の言葉で、雅性を磨くには無になるという意味です」との回答でした。
しかしネットにも出ていないし、第一出版社が間違えたまま載せるでしょうか。。
それでこちらにお尋ねしてみました。
無財の七施であれば雅性を磨く方法として最適ですか?

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良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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