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過去に囚われず今を淡々と生きるには

回答数回答 3
有り難し有り難し 37

高校生の時から精神科に通っています。
大学は留年、仕事では休職を繰り返しましたが、紆余曲折を経て、優しい夫と結婚し、仕事は週に3日に減らし、ストレスの減った環境が整ってきたように思います。

しかし、いつも、元気が出ず心はいつも霧がかったような心境で、時たま強い不安に襲われたり、辛さのあまり、死んでしまいたいとまで思ってしまいます。心が晴れやかな日は滅多に続かずあってもすぐに元に戻ってしまうのです。

最近、主治医に、もうこれは病気のせいだから仕方がないのでしょうかと質問すると、自己評価が低いことが根本にある。まずはそれに気づくこと。というアドバイスをもらいました。

アドバイスを受けて、なぜいつも自分に自信がないのか、なぜいつも苦しいのか、考えてみました。
そして、気づいたことがあります。
幼少期から学校では仲間はずれさにされ、家庭ではすぐに怒鳴る厳しい父がおり、初めての彼からはDVに遇い、性的なトラウマもあることから、常に安心できる場所がなく、嫌われたくない、怖い思いをしたくない一心で過剰に人の機嫌を取ろうとし、本当は元気が出ないのに、無理をして明るく振る舞う癖が、今も自分を疲弊させ苦しめているのではないかと思ったのです。

どうしたらそんな癖を辞めて、生きやすくなるのでしょうか。
元気じゃなくても、淡々と生きられるようになりたいです。

2023年9月21日 12:06

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたは、あなたであっていい。そんな声だけを受け取っていこう

まずは、そこに気づけてよかったと思うのよ。ずっと縛られたような状態で萎縮して生きてきたのかもしれないね。

あなたは、あなたであっていいのだもの。
ちゃんと「あなた」を愛し、認めてくれる人がいる。あなたが大事だよと想ってくれる人がいる。もう、あなたを縛る人はいない。

あなたを大切にしてくれる人の声は、とても大きく心強いのよ。そんな声だけを受け取っていきましょう。少しずつでも、あなたがあなたであることに自信を持って。あなたの想いを聞かせて。私はこうしたいって、話してほしいわ。あなたのことを、もっと知りたいわ。
顔を上げていけばいいわ。仏様も私も、あなたの味方よ。

2023年9月21日 13:53
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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「自分」の価値はゼロ

「自分」を守ろう守ろうとすると、苦しくなりますね。
「自分」という存在は概念上の仮の存在。
実際に生きている肉体の細胞たちは、数か月で入れ替わっているので、数か月前の自分と今の自分は、実は別人なのです。
記憶データを受け継いでいるから同一人物だと錯覚しているだけ。
たとえば、150年前の先祖の悪口を言われても、令和の自分には直接関係ないと、どこか冷静に聞けます。
そんな感じで、昨日までの自分が他人からどう思われたとしても、それは過去のプレイヤーの責任。
今日の私というキャラを操縦しているプレイヤーは、昨日の「中の人」とは別の人物だったと思いましょう。
今日、今ここであなたは、今日のゲームを、今日与えられたキャラと環境の範囲内でプレイすれば良い。
どうせ人生は、できることしかできないのですから、今できることをやれば合格人生です。
と、思うようにしましょう。
あとは、昼夜逆転を避けて日光を浴び、散歩やジョギングなど身体を動かしましょう。
体力アップするだけで人生が楽になる場合があります。
疲れていると精神的にもへこみやすい。ならば、体力をつけて疲れにくくなるだけで、精神的にも余裕が出るはず。

2023年9月21日 12:48
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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愛着不安の克服

みみ 様 相談ありがとうございます。

自分に自信がないのは、あなたのせいではありません。あなたに責任はないのです。
幼少期より、「すぐに怒鳴る厳しい父」は、あなたに恐怖を与えます。失敗すればあなたが悪いと怒鳴られれば、自分が悪いと思うようになります。自己肯定感が下がります。本来、家庭は安全基地であるはずで、失敗しても受け入れてくれて、その後失敗しないようにあなたを支え、あなたのすべてを肯定し、安心安全感を得られるところです。
でもその反対は、安心とセットで恐怖を植え付けら、ご機嫌を取るように人の顔色を窺うようになります。そして学校でも、他人は恐怖の存在と意識せずに感じていますから、人と仲良くなるのが苦手です。対話も苦手ですから、いじめられたりもします。でもあなたがそうなりたい訳ではないので、あなたに責任はありません。
愛着に不安を抱えていますから、異性にも依存しすぎたりして、依存が面倒くさくなる相手には暴力を振るわれたりします。これもあなたに責任はありません。
すべては安全基地を得て安心安全を充分に感じてこれなかったという愛着の不安からきていると思います。
この愛着不安の克服がカギだと思います。
今の家庭を安全基地と思い、安心安全を感じるようにしてみてください。
あなたにとっての大切な人に徹底的にあなたのすべてを肯定してもらって受け入れてもらってください。優しい雰囲気や温かい雰囲気であなた自身が受け入れてもらった、私は私のままでここに居ていい。ここに居て安心安全だ!と感じるまで、大切な人に抱きしめてもらってください。頭をなでてもらってください。
それを毎日、少しでもいいので続けてみてください。だんだん良くなっていくと思います。やがて自己肯定感を意識することなく、自律してる感じるときが来ると思います。
もし、安心安全を感じるのが難しい時はどうぞ遠慮なくご相談ください。
参考にしてください。一礼

2023年9月21日 22:39
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