ご本尊とご位牌について
うちには 生みの母、父、育ての母の3人のご位牌が仏壇にあります。
このご位牌が移動して育ての母の御位牌が真ん中にきてしまいます。
それを近所の拝み屋のおばさんに話してみたら
御位牌の置く順番を 左から育ての母、産みの母、父親 のものにしなさい
と言われました。
また、近所のご住職の方が、仏壇に本尊がないせいだ
と言われ、大日如来の御本尊に気を入れてくださいました。
今、頂いた御本尊を仏壇の中央に置き、御札をリビングに貼っています。
ごのご住職は真言宗です。
私の家は曹洞宗なのですが、真言宗で頂いた御本尊や御札を飾って良いものでしょうか?
最後に、御札というのは 仏教と神道のものを同時に貼っていいものでしょうか?
また、位牌を置く順番は 拝み屋のおばさんの言った通りでいいのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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お祀りされる方が納得される位置に安置されて問題はありません
お仏壇は本来、お家や個人の方が信仰するご本尊様をお祀りするためのものです。現在では仏教の儀礼とご先祖様の祭祀は一体のものになっていますので、同じ仏壇の中にご先祖様のお位牌も一緒にお祀りしても差し支えありません。
一般にはご本尊様に近い位置が上位、左右では仏壇に向かって右側が上位と言われていますが、これも宗旨や地域の習慣、それぞれのお寺さんの考え方によって違いがあり、一律に「これが正解」というものはありません。「間違った並び方によって何か悪いことが起こったり、祭祀に粗相が生じる」ということはありません。
ご本尊様を中心にお祀りするのは大前提ですが、その他のお客様の神仏やご先祖様のお位牌をお祀りする順番は、お祀りされる方が納得される位置、形でされてかまいません。
曹洞宗の本尊は釈迦牟尼仏ですが、それぞれのお家や個人の方の事情で釈迦牟尼仏以外の仏様をご本尊としてお祀りされてもかまいません。また、他宗の御寺院様から受けた御札などを適宜お祀りされることも差し支えありません。
曹洞宗でもっともよく読まれている修証義では「過去現在未来の諸仏ともに仏となる時はかならず釈迦牟尼仏となるなり」と言われています。それぞれの仏様のお名前やお姿は違っていても究極的には釈迦牟尼仏が私たちにお伝えくださった正伝の仏法を現成されていることに違いはないと考えるので、それぞれ親しみやすく納得してお祀りできる仏様をご本尊にお迎えして差し支えありません。
お世話になっている曹洞宗の菩提寺様がおありでしたら、毎日の祭祀についてわからないことなどがあれば、お電話でも良いと思いますし、お彼岸やお盆のお参りの際に住職様にお会いした時でも、お話を伺ってみられることをおすすめします。
質問者からのお礼
このたびはお答えいただき、有難うございます。
おかげで、安心して本尊と御札をおくことができました。
お忙しいところ、お時間をさいていただき、感謝します。