仕事を辞めることについて
好きな仕事で、やりがいもありましたが夫の仕事の関係で育休中に転居しました。転居先の異動も希望が通らず考える限りあがいてやれることはやったのですがいよいよこのまま自己都合で辞める可能性が高くなってきました。
・人生自分の思い通りにならないこと、こうなりたかった自分になれなかったこと、そういう気持ちを持ちながらこれから抱えて生きていくことが辛いです。何かあった時に夫や子どものせいにしてしまう弱い自分がいます。そういう自分が嫌いです。どういった心持ちで生きていったら前を向いて家族みんなで幸せになっていけるでしょうか。現状私だけが後ろを向いているような気がします。
・お金については子どもが大きくなってから少しずつパートなどでいけるものでしょうか。貯金は一応2人分大学を行かせられるくらいあるのですが、これで本当に子どもを大学まで行かせられるのか、家も買ってしまって、もし夫に何かあったらどうしよう…など未来への心配や不安がすごくあって夜もなかなか眠れません。イライラ、眠れない、不安のループを断ち切るにはどうしたらいいでしょうか。
親というにはあまりにも不安定な自分ですが、現状を受け入れて少しでも前を向いて進みたいです。よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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いて当たり前、いなくなって大きな存在を知る
拝読させていただきました。
"思い通りにならない"というのは、仏教の説く『四苦八苦』の八つの苦悩とする一つ「求不得苦」となります。
まず、人はどの時代においても、権力・科学の進化・金銭の余裕・学問の進化・医療の進化などがあったとしても誰ひとりとして苦悩から逃れることはできないと説く立場が仏教です。
それは、人が生きるという側面には「欲と煩悩」が、人間の体から影が離れないように付き添うからです。その苦悩を誰もが行うすべてには一切皆苦であるとするのが釈迦の説かれたことです。
では、ぽぽさんはどのように思考していけばよいのか?と思うでしょう。
「思い通りにいかないことは普通なんだ」と取ることです。
悩みを解決できたときは「ホッと」します。しかし、人間には欲は欲を生み出す種を持っているのも事実であり、満たされれば次の欲が生じることがしばしばです。
大切なのは、古いものに執着(こだわり)を捨てることです。
今、新たな新天地(転居など含め)で"今"を過ごしており、これからも今の環境で生きていかなければならないということは、「今の環境に慣れていくことに努める」ことが、思い通りにいかない思いを減少させていく方法ともなります。
花は陽の当たるとこへ向いていきます。心も同じように暗い思考を留めていては、明るみを見出す機縁には時間を要しても厳しくなります。
「変化に対応できる心」を習得していくことが手っ取り早いものです。
わたしたち僧侶は、葬儀など愛別離苦という今生の別れの場面に立ち会うことが多いですが、ご遺族たちの中には「もっとこうしてあげればよかった」「存在の大きさに気づいた」「家族の時間をもっと大切にしておけばよかった」などの声を伺います。
合理的社会に人生を奪われていけない人類。とてつもなく変化が速い社会情勢に人生を奪われてはならない時代。
温かい家族の温もりがあるだけで十分に幸せなのです。
合掌
質問者からのお礼
法源さん
ありがとうございます。いま身近にある存在をいちばんに大切に、有り難みを忘れずに。変化は大きいしどんなことも思い通りには行かないけど柔軟に。ゆっくりでもいいから自分の人生を大切な人たちと一緒に行きたいと思います。