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認知症の漫画がトラウマになってしまった

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 今年で30になる者です
 数か月前、SNSで偶々流れてきた若年性認知症がテーマの半分実話の漫画をなんとなく見た結果、内容のあまりの陰鬱さに「将来、自分も若くして認知症になったらどうしよう?」と不安になることが頻繁に起こるようになりました。(認知症で苦しんでいる方には本当に申し訳ありません)
 何かをし忘れていたり、自分がやった心当たりがないことがあるたびに「あれ?自分大丈夫か?」と怯えてしまいます。
 その影響か、ただでさえ神経質な性格に拍車がかかって、もの忘れとは関係のないであろう、誰にでもありがちな些細なことに対してまで不安を抱えるようになってしまい、苦痛な日々を過ごしています。
 昔から、自分の体に何かしらの変化があると「これは何かの病なのか、早く元通りになってくれ」と普通の人ならさらりと受け流しそうなことをいつまでも一人で抱え続けて、苦しい思いをしてしまう悪癖があります。
  どうしたらこの不安や苦痛から抜け出すことができるでしょうか?

2024年2月29日 11:31

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

常に移り変わりゆきます

拝読させて頂きました。
あなたがご自分が認知症などの病いになってしまうのではないかととても心配なさっておられることを読ませて頂きました。あなたがその様に不安や心配になってしまうお気持ちもとてもわかる様に感じます。
その様に認知症になってしまったり様々な病いになってしまう可能性は確かにあります。それはあなただけのことではありません、あなたも私も他の人達も皆さんその様になってしまう可能性はあるのです。
というか今この瞬間も誰しもが常に移り変わりゆくのです。全く自覚がなくても詳細な検査を何度してもその変化を逐一正確に状況を理解することは不可能です。
私も定期的に健康診断や人間ドックを実施しておりますけど、厳密な心身の変化を理解して把握することはできないのです。
ただわかっていることは生まれ生きていく中で、老いていくこと、病いになっていくこと、そして死んでいくこと、一時として同じ状況に止まることはないということです。つまり生老病死と諸行無常だということです。それを理解しようとしないからこそ余計に悩み苦しみが深くなっていくのです。
ですから全てを受け止めて受け入れていくことはなかなか難しいですけど、その様な私達であることを少しずつわかっていこうとすることが悩み苦しみを少しでも軽減していくことにつながるのではないかと思います。
そんな私もなかなかすぐに理解できませんし、なかなかはいそうですかと受け入れられないですけどね。
そんな私であるということを少し知っていけば認知症や様々な病いについても老についても死についても意識が変わってくると思います。
あなたがこれからも様々な素晴らしいご縁に恵まれて毎日を移り変わりゆく中で健やかに心から豊かに大らかに生き抜いていかれます様に切に仏様や神様やあなたのご先祖様に祈っております。そしてあなたを心より応援させて頂きます。至心合掌

2024年3月1日 8:57
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

 お返事ありがとうございました。
 正直、今も認知症や病になることを不安になることがあります
その一方で未来のことは分からないし、考えたり不安になってもどうしようもないことも、一応、理解できている、つもりです
 なのでいつかは、そんな不安と向き合いつつ、しなやかに受け流して自分のすべきことに取り組めたらと思います
ありがとうございました。

「介護・認知症」問答一覧

実家に戻ってきて良かったのか

閲覧ありがとうございます。 前のアカウントがログインできなくなってしまったため新しい名前にて失礼いたします。 先月過労からうつ病と診断され休職し、主治医と相談した結果、実家に戻ってきました。 しかし久々に会った父と祖母の老いが著しく、ボケも少々見られ、それが自分的にショックでなりません。(母は既に亡くなり、父は65歳、祖母は87歳です) 2人の介護が必要になったらうつ病である自分に介護などできるのか、もし2人が死んでしまったらお葬式はどうすればいいのかなど最悪のことを考えてしまいます。 また、7年ほど一人暮らししてましたので、物音や家族の話し声で起きてしまい、自分のことを話されているのではと心臓がドキドキして眠れない状態です。 金銭的な不安や自分がうつ病で死んでしまうかもという不安から慌てて一人暮らしの家を解約して戻ってきてしまったため、よく考えずに戻ってきてしまった自分が情けないです。 うつ病で朝起きられなかったり、たまにおつかいをすることぐらいしかできず不甲斐なさでいっぱいです。 料理も祖母にやってもらってしまっています。(ご厚意に甘えてます) まだ実家に戻ってきて2日しか経っていないのですが、一人暮らしに戻りたくて仕方ありません。 (親の老いに直面し一時的にパニックになっているだけかもしれませんが...) 実家で休養できると思っていたのに...という甘えた考えがあったことへの自己嫌悪もあります。 介護から逃げたいだけじゃないかと... ※一応介助は必要なく2人とも自力で生活はできています...少々物忘れはありますが。 ギリギリまた一人暮らしするお金はなんとかあるのですが、実家に戻ったばかりでまた出るのは情けないでしょうか。 引っ越しのお金はどうにかなったとしても、復職できるのかも不透明で金銭的な不安が拭えません。 医師には一日中寝ててもいいからとにかくゆっくりしてくださいと言われましたが、 気が休まらず全てが八方塞がりで希望がもてません。 主治医に話そうかと思ったのですが次の診察日がかなり先なのでここで質問させていただきたいです。 何卒宜しくお願いいたします。

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老親に心が開けない自分が嫌になります

両親は現在89才と86才、共に軽い認知症で持病も患っています。 施設には入らず、通院しながらお互いを支え合って生きている両親です。 いずれそう遠くない未来にあの世に旅立つことは間違いなく、だから私は少しでも多く実家に顔を出そうと務めております。 破天荒な私と違い、本当に常識的な一般良市民である両親で、私のこともずっと愛して育ててくれました。 それがわかっているのに、昔からどうしてもソリがあいません。相性が合わないと言うのでしょうか。 特に母とは昔から会話をしていてもかみ合わず、どうしてもイラっときてしまって話をする気にならないのです。 例えば、私がバツイチなことについて「老後が寂しいじゃないの。何とかならないの」と心配顔で言われます。 私が「もう再婚する気はないし寂しいとも思わないから大丈夫!」と言っても 「そんな事ないわよ。やっぱりひとりは寂しいわよ」とさらに心配顔で言われ、いたたまれません。 これは一例で、その他私の生き方、考え方が母の理想とは違っているために 会話がはずみません。 こんな感じで私はいたたまれなくなったり、イライラしたりするので なるべく母と話をしたくないのです。 私がもっと心を開いて母とたくさん会話をすれば母はどんなに喜ぶかわかっているのに、です。 この先、母が永遠に旅立った後で自分がどんなに後悔するか、どんなに母を恋しく思うのかしっかり想像できます。 それでも今現在は母との会話を避けてしまう自分が情けないです。

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祖母が認知症になりました

お久しぶりです。 以前から悩みを聞いていただきまして、ありがとうございます。 今回は認知症になった祖母とその子供である私の父親、そして孫である私についてです。 昨年の夏頃から祖母の体調が悪くなり、身体が思うように動けなくなってからか物忘れ等が頻繁に多くなって、とうとう私と父親、家族のことが区別できなくなってきました。 その事については覚悟していたので、いよいよ来てしまったかという心構えができていたのですが、しかし、祖母と仲の悪い母親、そして面倒ごとに巻き込まれたくないと思っている姉、実家から出て行った兄の事を思うとなぜ、自分と父親だけが祖母の面倒を見ないといけないのかと思ってしまい、少し心が穏やかではなくなります。 また、祖母も今まで3回も結婚していて、さらに3回目は熟年離婚ならぬ熟年結婚という形で、それに振り回されていたと理由で父親も祖母に対してあまり良い感情を持っていません。 その事に関して、祖母、父親両方から愚痴を吐かれ正直疲れています。 業という言葉がありますが、おそらく私の場合は家族という業から逃れられないような気がしてなりません。 私が我慢して全ての事を淡々とこなして行くべきなのか、それともある程度までやるという感じで線引きするべきなのか悩んでます。 文章が支離滅裂で読みにくいと思いますが回答のほどよろしくお願いします。

有り難し有り難し 20
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優しい人間になるには

現在、祖母・父・母・兄と同居しています。祖母は介護が必要でトイレも1人ではままなりません。そのため、父が祖母の介助をしています。 先日、父が介助をしている時にちょうど私が帰宅した際、「手伝おうか」などの声をかけずに去りました。 そのことを父に説教され、手も出されそうになりました。 父からすると、私はいつも逃げているように見えるらしいです。 土曜日に両親は買い物に出かけるルーティンがあるのですが、私は友人が土曜日しか空いてない場合は土曜日に予定を入れます。 そういう点が、家族のことを思いやれてない、気が使えない、将来家族を持つ資格がないように見えるようです。 他にも数々の私の落ち度を指摘されましたが、正直定年退職しても、家事一切せず自室に籠ったまま母に負担をかけている父に言われても…という気持ちになります。 親戚の集まりにも顔を出さないことを指摘されましたが、私はケーキを出したりコーヒーを入れたりしていました。その後会話も盛り上がっていて、少し顔も腫れていたので自室に引いていたのですが、「何様のつもりや」と怒鳴られました。 私は私なりに空いてる時間があれば、家の掃除をしているつもりですし母のサポートもしているつもりでした。 でもただ“つもり”になっていて、大したことはできていなかったのかもしれません。その点は反省し、もっと他人のことを思いやれる人間になりたいと心から思っています。 私はただ他人に気を使える人間になりたいです。自身が至らない点は多々ありますし、まだまだ思いやりを学ぶ必要があらと思います。 これから毎日トイレ掃除をしろと父から言われ、やってみようと思います。 どうしたら何事からも逃げない、優しい人間になるのでしょうか?

有り難し有り難し 5
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ