亡くなった父が救われて欲しいです
10日ほど前に父親が亡くなりました。葬儀は浄土真宗のお坊さんにお願いしました。実家には高齢の母親が1人で住んでいるため、1人でいるときに火を使うのは危ないと思い、お線香をあげないようにお願いしてしまいました。しかし、四十九日まではお線香を絶やさないように、といったものを見るとほんとうにそれでよかったのか悩んでいます。お茶や、ご飯、生前好きだったお酒などお供えして手を合わせることでも大丈夫でしょうか。またそれらを母が毎日しなくても大丈夫でしょうか。
ろうそくも危ないので、蝋燭灯を買い求めつけてくれています。
離れて暮らしている私も手を合わせることで供養になりますか。その時お念仏を唱えるのか、父に話しかけたらよいのか、どのようにしたらよいでしょうか。
父親は、生前お念仏を唱えたり、信仰があったわけではありませんが、それでも救われますでしょうか。お酒好きでわがままなところもあり、怒りやすく人に迷惑もかけたこともあったと思いますが、優しく愛情もある人だったと思います。
間違った行いをしたこともあると思いますが、それを反省したのかはわかりません。
父がどこにいくのか確かめようがありませんが、救われて欲しいと願っています。
質問が複数になってしまいすみません。どうぞよろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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衆生称念必得往生
私は浄土真宗の僧侶です。ご相談読ませていただきました。まず、お線香についてですが確かに普通は毎日あげます。お線香をあげることを浄土真宗では「燃香」と言います。燃香は線香を横に倒して香炉に置きますから他宗のように立てないので比較的安全ですが、ご高齢の一人暮らしであれば毎日あげなくても良いでしょう、大切なのは故人をお偲びして感謝して手を合わせることです。心から手を合わせればお線香なくても大丈夫です。ウチのお檀家に線香の煙アレルギーの方がいて、一切線香は使いません。私がお詣りに行ったときもです。
ですから線香無しで手を合わせてお念仏すれば充分でしょう。
また、浄土真宗では亡くなった方は阿弥陀仏の本願力によって必ず成仏すると言われています。従ってお父様も例外なくお成仏して極楽浄土と言う世界ですべての悩み苦しみから解放されて安寧の世界におられます。つまり、お父様はすでに救われているのです。どうぞ安心して下さい。そしてお母様にはそのことをお伝えください。そしてお父様の分まで元気で長生きして欲しいと存じます。
タイトルの「衆生称念必得往生」とは、
念仏する人は必ず往生を得るという意味です。南无阿彌陀佛
質問者からのお礼
不安な気持ちを抱えてこちらに質問させていただきましたが、すぐにご回答をいただき、また有難いお言葉をいただきましてありがとうございます。
お線香のことや父親が亡くなったあとのことについてお聞かせいただき、安堵の気持ちを持つことができました。「父もお成仏して極楽浄土という世界ですべての悩みや苦しみから解放されて安寧の世界にいる」というお言葉に救われる思いです。母親に対しても長生きして欲しいという温かいお心遣いありがとうございます。
父は高齢になっていましたし、長年特養老人ホームにおりましたので、なんとなく覚悟はできてはいたものの、やはり実際に亡くなってしまったという現実に合うと父に対する後悔やいろんな思いが出てくるものですね。
今自分にできることとして、実家から離れてはいますが、父を偲んで手を合わせるようにしたいと思います。
また悩んだり迷ったりしたときはこちらに相談させていただきたいと思います。
どうもありがとうございました。