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魂がないんです

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有り難し有り難し 6

人生が急に虚しくてなりません
趣味を増やしたり、気になる人に会いに行ったりしてみました。
でも心の何処かで繋がりたくなかったなと思うんです
絵を描いてるので例えば美術をしてる人に会いに行った時は楽しかったんですが、
ふと虚無感に襲われたんです。繋がってしまったことでこちらの活動も認識される感覚というか…
こちらの活動がもし成功したら離れていっちゃうのかなとか考えてるんです。もちろん成功は遠いです
会いに行ったのは絵描きというものを知るためで仲間づくりではないのはそうなんですが、では私に何が出来るのかを問われたら答えられません
なんかもう、わかんないんです
少しでも有意義にと踏み出したのに

私はやりたいことあっても全然熱中出来ないままでした。

あれ、やっぱり書いてても違和感がある
なんか変なんです、生への執着が軽くなったような気持ち

一人でひっそり作品を残して、あまり自我を出さないように名を挙げたい気持ちがあって 何なんですかね、なんも出来ないのに劣等感を補うように湧いてくるモノは

人間めんどくさくなっちゃいました、、、

2024年4月13日 0:17

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたは怠けとプライドの矛盾を悟った

私たちには、欲・怒り・怠け・プライド等の煩悩があります。
怠けの煩悩は、気を抜きたい、力を抜きたい、眠い等、面倒くさがる気持ちです。
プライドは、自分を素晴らしいと思いたい、自分の価値(優劣等)を気にする気持ちです。
怠けとプライドは両方とも煩悩(悩み苦しみ・ストレスの原因)ですが、両者は矛盾するのです。
あなたが単細胞生物(細胞膜でできたシャボン玉みたいな)だとしたら、プライドはシャボン玉が壊れないように守りたい煩悩で、怠けは何もしたくない煩悩です。
何もしなければ危険から身を守れませんが、逃げ続けているとエネルギーを消費する一方なので怠けたい。
私たちには元々、そのように矛盾した怠けとプライドがあるのです。
そして、怠けが優先の日もプライドが優先の日もあります。
肉体の細胞は新陳代謝でどんどん入れ替わり、心は瞬間ごとに浮かんでは消えている。
だから毎秒新しい自分なので、昨日の自分と矛盾した行動をとってしまうこともあります。
昨日の自分との整合性を気にするのもプライドの煩悩かもしれません。
何か一つの決まった「わたし」の「魂」の形を決めてその価値を確定させられれば、怠けとプライドを両方満足させられるかもしれませんが、諸行無常、私たちは毎日毎秒変化(老いたり)しており、怠けとプライドが両立している時間はめったに無い。
それが人間の現実だと、たまにシャボン玉を外から冷静に眺めてみてはどうでしょうか。
シャボン玉に確固たる魂なんか初めから無いのです。
これを仏教では「無我」「空である」「執着に値しない」と呼びます。
執着すべき魂なんか最初からなかったのだと気付くことは、悟りの第一歩となる貴い学びです。

2024年4月13日 4:56
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

無心で物事に当たれって事ですかね、ありがとうございます

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