虫が死んだ時 子どもへの伝え方
勤め先の保育園で、虫が死んでしまった時、土に埋めることがあります。そんな時に子どもたちに何と伝えると良いかわかりません。「天国で楽しく過ごせますように」と手を合わせるのか「極楽浄土で幸せに暮らせますように」と手を合わせるのか。
どんな言葉が良いでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
生まれてくる前の場所に帰ったのです。
保育園でも朝に登園してきて日中いっぱい遊んだりご飯を食べたりしたあと夕方のお帰りの時間になるとお家に帰ります。
虫もこの世に生まれて来て、たくさん遊んで、たくさんご飯をたべて、生まれてくる前の場所に帰る時間がきたので帰ったのです。土に埋めた体は長い時間の間にバラバラになって他の生き物の栄養になります。そうすることで、一匹の虫の体がもっとたくさんのお花や小さな虫の命のために役立ちます。考えてみるとこれはすごいことです。とても偉いことだと思います。
そのようにお話しされてはいかがでしょうか。
どちらでも良い
と思います。仏教的には輪廻つまり命は生まれ変わるということですが、それは細かい話で、亡くなった命に思いを馳せること自体が大切だと思います。
それは、飼育していた命でも、ゴキブリでも、あそびで潰してしまったアリでも。
だから私は「南無阿弥陀仏」と言いながら手を合わせます。
命という、私では作ることができない、取り戻すこともできない事柄に触れているので。ゴキさんも、「ごめんね、南無阿弥陀仏」です。
こういった事は繰り返して習慣化すべきものですから、理由とか納得とかよりも、先生が祈る姿を見せることが大切だと考えています。
南無阿弥陀仏。
質問者からのお礼
百目鬼洋一様
お返事いただきありがとうございます。
なるほどです。
一匹の虫の体がもっとたくさんのお花や小さな虫の命のために役立ち、とても偉いことというお言葉、私自身も知れて良かったです。
死=可哀想 と言う子どもたちもいますが、子どもたちの気持ちも受け止めつつ、教えていただいたような話をしていきたいです。
佐藤良文様
どちらを言っても大丈夫で、命に思いをはせることが大切なのですね。そして、理由とか納得とかよりも、大人が祈る姿を見せることが大切なのですね。
教えていただきありがとうございました。