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職場環境の変化で不安で心が苦しい

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職場内で班の異動がありました。
私の異動の理由は「20年勤めているのにライン作業ばかりで修理やメンテナンス、他の作業員の指示がなければ動けないから、スキルアップのため」だそうです
苦手な上司や別の部署に苦手な人がいて、異動が決定してから不安と憂鬱な日々でした。
先日班異動が実行されこれまで特にトラブルがなかったのですが、慣れない班でのプレッシャー、この先苦手な人と関わることの怖さ、前の班への寂しさ、自分のスキルのなさを馬鹿にされるのではないかという不安などで、心が苦しくなっています。
朝、目が覚めると「仕事行きたくない、辞めたい、でも辞めるわけにはいかない、苦しい、助けて」と考えてしまいます。
職場内での班異動なんて仕事ではよくあることで、スキルを覚え新しい仕事をしていくなんてバイトでもありますし、私自身これまで経験してきたことです。
だというのに40代にもなって自分が弱くて情けないし、でも不安で苦しくてたまらない、自分ではどうにもできないのです。
会社の同僚には仕事の話はしても、個人的な事は話せず、友人、心療内科に相談をしています。

日々仕事をこなしていくしかないのは自分でも理解しています。
ですが心の支えになる言葉や考え方をいただけたら嬉しいです。

どうかアドバイスよろしくお願いします。

2024年7月2日 21:22

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「雨が降っているなら虹を探しなさい・・・」

しゅんさん、ハスノハにようこそおいでくださいました。
20年ライン作業の仕事を続けてこられたのですね。きっと、これまでのライン作業に愛着や誇りや自信を持っておられるのですね。とても素晴らしいですね。だからこそ、異動後の不安や心配が大きくなっておられるのだと、文面から読み取れました。逆説的に聞こえるかも知れませんが、もし、これまで中途半端に勤めておられたなら、異動後の不安や心配は生まれなかったでしょう。

私は僧侶・住職として多くの方のお別れに立ち会い、その後のご遺族と関わりますが、亡き方の存在が大切で大きければ大きいほど、別れた後の悲しみは深くなります。でも、それで終わりではありません。ご遺族の悲しみを支える人のつながりと日にち薬と「今」を導いてくださる仏法に出会うことで、別れの悲しみからも、学ぶことや気づくことや踏み出す力をよりたくさんいただくことが出来ます。

「雨が降っているなら虹を探しなさい 暗闇にいるなら星を探しなさい」
この言葉は、1854年生まれのアイルランド出身の詩人・作家・劇作家であった、オスカー・ワイルドの言葉です。私のお寺の掲示板で紹介したものです。私が特に心打たれたのは、虹を見るためには雨が必要であり、星を探すためには暗闇が必要であるという点です。これまで雨や暗闇は嫌だと思っていた私にとって、大きな視点の転換でした。嫌だとか苦しいと思って避けてきたことにも、実は大切な意味や役割があったのかも知れないと気づかせてもらった言葉でした。しゅんさんは、オスカーのこの言葉をどのように受けとめましたか?

しゅんさんのそばには、支えてくれる人がいますね。友人・両親・心療内科の先生、そしてこのハスノハ。その方々の顔を思い浮かべながら、今日もできる範囲の仕事を精一杯努めてみてください。これからも、ハスノハ一同応援しています。

2024年7月3日 8:46
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有り難し
おきもち

個別相談可能
1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。実家の西福寺で中高生を主体とする「るんびに太鼓」に所属、演奏・指導経験を通して、「人は、支えられてこそたくましく生きてゆける」と体感。青少年よみがえりの場「短期るんびに苑」にも関わる。   平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。ご法話や講演などをご希望の方は、遠慮無くお声かけください。  グリーフケアアドバイザー1級 発達障害コミュニ ケーション初級指導者 つどい・さんあい運営委員
ご相談時間はご希望をいくつかお知らせくださいね。 ◆「絵本のお坊さん」として、絵本を通じて人生を見つめ直す活動を行っています。◆死別、離婚、退職、不安など、様々な喪失を抱える方のお話に寄り添い、仏道の教えを分かち合いながら心を癒すお手伝いをしています。◆資格:グリーフケアアドバイザー1級、発達障害コミュニケーション初級指導者。

質問者からのお礼

回答ありがとうございました。
まだまだ不安はなくなりませんが、新しい班の人たちとも少しずつ打ち解けてきました。
心が苦しくなったらハスノハを開いてアドバイスを支えに頑張りたいと思います。

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