子どもの可能性を信じれない
お友達から誘われバスケを初めて1年。今月から公式戦に少しずつですが出場するようにはなったのですが、今日息子が足を引っ張り大事な試合に負けました。監督からバスケはチームプレーなので息子1人のせいではないと言っていましたがしばらく息子は試合に出さないと言われました。もともと運動は苦手で足もおそく、去年はほとんど試合に出てなく、6年生が大量に卒業したため、人数が足りなく4月から試合に出るようになったのですが、全然ついていけません。後から入った同じ学年の子からも年下の子からもどんどん抜かれ…本人は練習して頑張ると言っているのですが、親の私が心が折れかかり、息子には無理かもと思ってしまってる自分がいます。子どもを信じてやれない親は最低ですよね。
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子どもを信じないという道もある
子どもを信じるというのは、どうもあなたの場合、「いつかはバスケのレギュラーになって、試合で活躍して、大勢の友達の輪に加わって楽しくやれる」という、ほとんど実現不可能な子どもの理想像を勝手に「信じている」という風に読ませていただきました。
前回のご質問も拝見しますと、運動が必ずしも得意でなく、友達との関わりも上手な方ではないのでしょう。その子が、この半年や一年で、本当に劇的にバスケが上達して、チームメイトの輪の中心で活躍するスーパースターになるとお考えですか?
そんな親の自分勝手な「信じ込み」を子どもに押し付けないで下さい。子どもが迷惑です。親の歪んだ望みがプレッシャーになり、悪影響は必至です。
ちょっと心配なのは、もう既に思い込みの激しいあなたが行動を起こしていないかということです。
まさか、チームの監督に「息子が活躍できないのは監督のせい」とか、モンスターペアレントになっていないですか?自制して下さい。
ところで、あなた自身を見つめてみたことはありますか。あなたは過去、どれくらい失敗や挫折をしてきましたか。たくさんの失敗や挫折、部活で万年補欠、勉強も出来ない、恋愛も全くダメ。というあなたであれば、「せめて息子だけは」という勝手な期待は困ります。
逆に、あなたの過去を振り返って、それほど大きな失敗や挫折もなく、部活も勉強も恋愛もそこそこ充実。かえって挫折体験が少なくて、些細なことで落ち込むガラスの心であるのなら、あなたには「足も遅くて、勉強もいまいちで、部活でも補欠、褒められることも少なく、友達からもあまり相手にされない」人の気持ちはわからないでしょう。
でもね、そういう人は必ずいます。自分では想像もつかないような苦しみや悩みを抱えたひと。その反対に、自分では大した価値がなくても、そのことで努力し、報われ、喜びを噛みしめる人もいることを。
あなたのいまの姿は、親バカではなく、バカなのかもしれません。他者への想像力の欠如。我が子を自分の支配下に置きたいと考えるバカです。
子どもを信じないでください。彼は勝手に考えて、自らの人生を選択し、生きていこうとしています。あなたの理想とする選択とは違う道へ行きます。彼を一個の人格として尊重し、見守るのも親の務めです。
お子さん本人の成長と達成感が大事ですよ
初めから上手の子はいません。先にチームに入っている子の方がそれだけ練習していれば、体力も有ります。技術も高いです。
同じ練習をしても、運動能力がすぐに向上する子もいます。技術の向上が目覚ましい子もいます。一方で、練習してもなかなか上達の跡が見えてこない方も居ます。私は後者の部類でした。私の子供もそういう部分も遺伝したせいか、「試合に出て大活躍」には無縁でした。
でも、スポーツをしたことが無駄だったかとは思いません。高校時代、私は硬式テニス部に居ました。1年生部員は最初先輩のボール拾いと6kmぐらいのロードワークの日々でした。私は基礎体力もあまりあったと言えず、同期の部員の中では遅いし何とか走り終えてもバテバテの毎日でした。そんなヘタレの私でしたが、或る日今までよりも力強く腕を振り、ストライドも伸びる感じに走れている自分を感じました。同期の仲間との差は埋められませんでしたが、自分自身では以前よりも早く強く走れるようになったという達成感がありました。私にとっては苦しくて情けない日々の練習でしたが、毎日続けてきたことの意味はあった。今でも、そう思ってます。
私の母校では毎年10キロメートルのコースを走る全校大会がありました。同じテニス部の仲間の一人が学年1位。大部分がベスト10、ベスト20の順位でした。私は全体の中間以下だろうと思っていましたが、学年全体の3分の1ぐらいの順位に入ることが出来ました。他の人に自慢できるような順位では無かったけど、自分なりの達成感がありました。
お子さんも日々の練習でなかなか思うように上達できなくて苦しんでいるかもしれません。でも、練習を続けていれば、自分自身の壁を越える時が来ます。他のお子さんを追い越さなくてもいいんです。あなたのお子さんなりの成長は必ずあります。そのことを褒めてあげましょう。そのためには、お母様がお子さんの可能性を信じて、支えてあげて下さい。
但し、注意しなければならないのは、お子様のメンタルのケアです。監督とのコミュニケーションを上手く取りましょう。「しばらく息子は試合に出さない」という処遇は止むを得ないですが、口に出されてはお子さんのトラウマとなりかねません。「練習して頑張る」と言っているお子さんの気持ちを大事に育てるよう、あなたも頑張り、監督も指導面で注意してもらうことも必要です。
質問者からのお礼
ご返答ありがとうございます。
おっしゃる通り、せめて息子だけはの気持ちがありました。
息子の人生、私の思う形と違いますね。当たり前の事ですが、見えなくなっていました。
私の考えをまず正さないとと思いました。正直厳しい返答でしたが、心の奥に思ってた核心を指摘していただき、その通りだと思いました。
息子を一個人として尊重できるよう私も努力していきます。
本当にありがとうございました。
吉田様 ご返答ありがとうございます。
私も運動が苦手て何をするにも中の下でした。息子には…の気持ちが強く、勝手に過度な期待をしてしまってた所があります。息子なりの成長を認められるような大きな心が持てるよう私も努力していきます。
自分の体験も踏まえとてもわかりやくご返答頂い本当にありがとうございました。