hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

生きる意味

回答数回答 2
有り難し有り難し 63

3ヶ月前に突然母を亡くしました。
元気だったのに突然倒れそのままです。心の準備もなくお別れも言えずだったので、まだ信じられず毎日涙がとまりません。

母と私は助け合って生きてきました。
私の病気(持病があります)の心配してくれたり、仕事の悩みやグチを聞いてくれたり、なんでも相談にのってくれました。
体調が悪い時に弱音を吐ける相手、本音でなんでも話せる相手は母しかいません。
私は結婚をしていませんしこれからもできないと思います。
これから私は一人で生きていかなくてはいけません。
体調が悪い日があったりでなかなか約束ができず友人とも疎遠です。

母はなにか困ったことがあると私を頼ってくれました。
でももう私を必要とする人はいません。
人混みに行くと私はこの世でひとりぼっちなんだと感じ、涙が出ます。
なんのために生きるのでしょうか。
この先持病が悪化したら一人でどうしよう・・・
寂しくて不安で泣いてばかりです。
早く母のところに行きたいですがその勇気もありません。迎えに来てと毎日お願いしています。母に会いたいです。
私の残りの人生は無意味に思えて仕方ありません。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お母さんが作ってくれた料理を真似てください

おつらいことと思います。
私も最近母が目が遠くなったり衰えを感じますので、お気持ちがよく判ります。
生きてくれているだけ有り難いですが。
昨日、その母からたけのこご飯をどんぶりに入れてもらいましてね。
実家からバイクで運ぼうとする時に一瞬落としそうになったのです。
あっ!と背筋がぴんっ、としました。
落してはいけない。
その時感じたのは「これはこれから先お金では絶対に買えない宝だ」と感じました。
母親が作ってくれるご飯というものは、小さい頃から食べているから、他の誰も真似できません。
銀座の高級料理よりも母親の料理の方が絶対に子供にとっては美味しいのです。慣れ親しんで、五感、五臓六腑にしみこんでいるから、絶対にそれは他の誰にも作れんのです。
あなたの中には、染み込んでいる味があると思います。
お母さんが作ってくれた美味い料理をあなたが真似して思い出しながら、それとそっくりに作ってみてください。そうしているうちにあなたはお母さんとそこに姿はなくとも会話ができるようになります。
そしてそれをお父さんにお母さんへの報恩のお布施として食べてもらうのです。
孝行、孝順、報恩の行を修せずして、この世を去ろうとするなど親不孝者です。(厳しく言って申しあ訳ありませんが、お気持ち痛いほどわかります。)
お父さんも、ご身内も、つらいはずです。
悲しいのはみな同じです。あなたがあなたとお父さんの中でお母さんを蘇らせるためにもソウルフードとしてお母さんが作ってくれた魂の料理を精魂込めて作って、あなたやお父さんやご身内の方々に「お母さんの味だ」と思ってもらえるまで作ってみてください。
お母さんを亡くしたままにしているからお苦しいのです。
お釈迦様は教えとして今も生きているでしょう。だから仏教もお釈迦様も生き続けています。
お母さんをあなたの心の中でたとえお姿はみえずとも、蘇らせてください。
それを生活というのです。

{{count}}
有り難し
おきもち

お辛い想いをされましたね。

最愛のお母さまを亡くされた、寂しさと辛さがひしひしと伝わってきました。
どうお慰みしたらよいのか、言葉もありません。
ご病気をお持ちのようですし、お一人でさぞや心細いことだと思います。
生きる意味は、その寿命が尽きて極楽浄土に往生してからご自身で考えてください。
あなたはいま、生きていらっしゃいます。これからも生き抜きください。
お母さまは寿命により極楽浄土に往生されました。あちらの世界から、あなたさまのことを手を合わせて、
祈ってらっしゃいますよ。早くおいでなんて決して言うわけありません。あなたがこの世でお一人で、幸せに生き抜かれることを、阿弥陀さまのご尊前にお願いされていますよ。そのお母さまのお心を感じてください。この世は一切皆苦と言います。世の中は苦労ばかりで、いいことが一つもないということではありません。今のあなたにとっては、いいことなんか一つもないと思えるかもしれませんが、本来は、人生は思うようにならない、ままならないというのが本来の意味です。
5年後、10年後、あなたが、「一切皆苦」の本来の意味を感得されて、生き抜かれていることを、あなたのお母さまと一緒に私も祈らせていただきます。
辛いときや悲し時は、極楽浄土にいらっしゃるお母さまに話しかけてください。きっと、励まし、答えを返してくれますよ。住む世界が違っていても、あなたとお母さまのお心は一つにつながっています。
だから、この蓮の葉に来られたんす。そして私がお応えしているのです。きっと、あなたは幸せになります。これからいっぱいいっぱい幸せが訪れますよ。そう信じてください。また、唱えてください。私は元気で幸せだ。これからもっと元気で幸せになると。そう言い続けることで、元気で幸せが向こうからやってくるのです。また、辛くなったらいつでも来てくださいね。お話しを聞きますよ。あなたは一人じゃ決してありません。あなたの健康とお幸せを祈っています。浄光寺

{{count}}
有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。
何度も読み返し、お言葉に涙がとまりませんでした。
この先一人で生きていく不安や寂しさはありますが、母が今でも私のことを想い見守っていてくれているのだと思うことができました。
もう少し頑張ってみようと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ