hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

仏教での我欲と過去について知りたいです。回答受付中

回答数回答 2
有り難し有り難し 7

よろしくお願いいたします。

仏教初心者です。
仏教の事を勉強したいのですが、広く深いためどこから始めたら良いのかわからない状態です。
失礼ございましたら、お詫びいたします。

仏教内での我欲とは四苦八苦のことでしょうか?
我欲(四苦八苦)を完全に認識しない様にすることが悟りなのでしょうか?

また、過去や未来への不安に囚われる事は四苦八苦の内の五蘊盛苦に当たるのでしょうか?

よろしくお願い申し上げます。

2024年12月11日 23:13

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

『自分自身を知る』。

こんにちは。
浩文(こうぶん)と申します。

仏教を勉強したいとのこと。
有難い志でございます。

仏教の入門書は
世にたくさん出ていますが
『八万四千(はちまんしせん)の法門』というだけあって
入門レベルでも、仏教内それぞれにかなり特徴がございまして、
正直私も、この入門レベルで未だに右往左往している身といっていいかもしれません。

ですがそれなりにポイントがございまして

まず、
仏教の開祖にあたるお釈迦さまが何を言っていたかということ。
お釈迦さま亡きあと仏教教団、また思想はどういう変遷をたどったかということ。
今伝えられているそれぞれの教えはどういうものであるかということ。

以上は客観的におさえておくべき事柄です。

ですがより重要なのは
アコさんご自身の主観です。

私にとって、この教えはどういう意味を持つのか。
私は、なぜ仏教を知りたいと思ったのか。

これらが、はじめに学ぶうえでの軸になると思います。
結局のところ
『自分自身について知ること』
そしてそれがいかに重要であるかということを示すのが仏教だともいえるからです。

以上をたまには思い出しながら
好奇心の赴くままに学んでゆかれればよいと思います。

『我欲とは四苦八苦のことでしょうか?』

我欲はあくまで苦しみを生み出す原因の一つであり
『我欲があるゆえに苦(四苦八苦)が生じる。』と言えると思います。
一般的にはイコールで結ばれるものではなく、
あくまで原因と結果の因果関係です。

『我欲(四苦八苦)を完全に認識しない様にすることが悟りなのでしょうか?』
悟りは言葉を超えた境地とされ、それは「認識しない様にする」ということでは必ずしもないようです。
しかしながら『我欲を滅すれば苦を滅することができ、悟りに至る』という説明はあります。

『過去や未来への不安に囚われる事は四苦八苦の内の五蘊盛苦に当たるのでしょうか?』
五蘊盛苦どころか四苦八苦すべてに当てはまると思います。
過去や未来への不安は、それを自らの思い通りにしたいという欲求からくる苦しみであり、四苦八苦すべてに通じている話です。
欲求を無くせと言われて実際にできるのかという問題は残りますが
それはまた別の話になります。

ご参考いただければ幸いです。

南無釈迦牟尼仏 合掌

2024年12月12日 10:45
{{count}}
有り難し
おきもち

Buddhism. knowing what it actually is. ... 2020/08/22退会 2023/08/29再入会

ご質問ありがとうございます。
回答は既に他の方がとても良い回答をされているので私は本の紹介をしておきます。
仏教を学ぼうと思っても図書館や本屋さんにいけば無数に本がありますし、日本にはたくさんの宗派もありますからなにを読めばいいのか迷うと思います。
ですのでとりあえずはお釈迦さまの教えを分かりやすく書いたものを読むのがいいと思います。例えば、
『悩みによく効く!お釈迦さまの処方箋』平岡聡著、浄土宗
『ブッダ いのちの言葉』宮下真、ナガオカ文庫
また、お釈迦さまの生涯を知りたい場合は、
『ブッダ物語』中村元、田辺和子著、岩波ジュニア新書
ただし、仏教を学ぶといってもそこに終わりはありませんし、それだけで人生の全てが上手くいくほど世の中は簡単ではありません。私たち一人ひとりがなるべく悪いことをせずに、できる範囲で良いことをして前向きに考えて生きていくしかないと思いますよ。

2024年12月12日 15:11
{{count}}
有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないかもしれませんがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談、こころ相談(対面相談)についても紹介していますので、どなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

質問者からのお礼

吉井浩文様

ご回答ありがとうございます。
返信が遅くなってしまい大変申し訳ございません。

おさえておくべきポイントを教えていただきありがとうございます。

ご返信いただいた後、確かになぜ仏教を学びたくなったのかを考えておりました。
悩んだ後、なぜ自分は恵まれているのに苦しいのかと悩む事が多く「苦しみとの向き合い方」を知りたい。
また苦しみと向き合った後、自分自身ではなく家族や友人等他にも沢山の人に目を向けられる様になりたいと思ったからです。
(後は考え方で1番しっくりくる気がして)

四苦八苦や五蘊盛苦を知りたかったのも、上記の事があったからだと思います。

こういった自身の内面と、教えて頂いた客観的な側面を持ちながら勉強していきます。

ありがとうございました。

聖章様

ご返信ありがとうございます!

オススメの書籍のご紹介ありがとうございます!
そうなんです。
本屋さんや図書館に行ってもとても沢山仏教についての書籍がありどれから読んでいいのかわからずにいたので、とても助かります。

本に書いてある事を知るだけでは変わらないので、自分なりに考えながら行動や思考できていければと思います。
その中で、迷ったらまた立ち止まり学び考えていけるよう教えていただいた本を読んでみます。

ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ