子供を持たない将来に不安を覚える回答受付中
私は30代前半の男です。
今交際している彼女(30代半ば)とは、結婚を前提に、また子供を持たないことを前提に付き合っています。私には経済的安定性がなく、持病持ち、ずっと生きづらさを感じて生きてきたので子供を作るつもりはありませんでした。
彼女は病気により妊娠しにくい身体であること、また金銭的問題、仕事と育児を両立できる気がしないとのことで子なしを選択したのだと思います。
二人だけで生きていこうと決めていたのですが、ここ最近、私の心境に変化がありました。このまま子供を持たない将来を迎えても大丈夫なのかと思い始めたのです。
周りに子供がいるなか、自分たちだけ子供がいない。そのようなマイノリティな生き方に耐えられるのだろうかと。
街中で子供を見かけるたびに、「どうしてあの時子供を作らなかったのだろう」と後悔の念に襲われる。そんな将来を想像して、怖くて怖くてたまらなくなりました。以前はなんともなかったのに。
恐らく彼女と結婚するとなると、子なし夫婦で人生を終えることになるでしょう。それを受け入れる勇気が今の僕にはありません。
だからといって彼女と別れるのはあまりにも辛すぎます。
彼女は非常に優しく、思いやりがあり、私にはもったいないほど素敵な方です。
このような方にはもう二度と出会えないと思います。
彼女を失ったことを想像しただけで、涙が出てきてしまいます。
そもそも自分の将来の不安を解消するために子供を作るということが、彼女はもちろん、子供の人権を無視した考えです。そんな最低なことを考えてしまう自分が嫌で嫌で仕方がありません。
子供を持たない未来を受け入れて、彼女と共に歩む決心をするための勇気を持つにはどうしたらいいでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなた方が選ぶ道を歩く先輩方が多くいらっしゃる。
子どもがいらっしゃらないご夫婦だって、たくさんありますよ。夫婦やカップルの形は様々ですし、幸せだって自分たちで築いていくものですもの。
結婚したら、子どもが産まれて〜
この形が自然なわけでもありません。妊娠出産子育てと悩みは尽きませんし、望んでも叶わない人だっています。誰もが必ず手にする未来でもありません。
あなた方が選ぶ道を歩く先輩方が多くいらっしゃる。先に生きてくださる方々の幸せを参考に目指すことも、また素晴らしいものだと思いますよ。
子どもがいても、親の思い通りにはいきません。老後だって、子が面倒を見てくれるとは限らない。
夫婦、ご近所、友人、地域社会の中で様々なコミュニティと繋がり、みんなで生きていくのですもの。
また、養子縁組やペットと暮らす人もいます。家族の形もいろいろ。ですから、2人だけが孤立すること、幸せになれないなんてこともありません。
あなたの不安、彼女に打ち明けてみませんか。
不安や困難だって、2人なら一緒に乗り越えていけますよ。
追記。。。
あなたが子どもを求めたいと変化してきたことも、自然な気持ちでしょう。どちらかが我慢するような関係は、いつか亀裂が生じます。
言ってあげられますか?「全力でサポートする。全力で守る。子どものこと考えてみない?2人で一緒に親になりたい」って。彼女も、その言葉を待っているかもしれない。一人で抱えるから、私には出来ないと思うのです。2人なら…
また、子どもがいる家庭でも(うちもそうですか)、最後は夫婦2人ですよ。子どもがいても自立していく。子どもを頼りにもしていない(親の都合を押しつけられない)。どこでどんな生き方をするかは子ども次第。だから人生を終えるのも夫婦2人。子どもがいても、いなくても、それぞれに苦労や心配もあるものですよ。
一緒になるなら、覚悟も必要ですし、望む全てを手に入れることも出来ない。ですから納得も必要なのでしょうね。
みんな何かしらのマイノリティがあるものですよ。
親の老後を参考に
あなたや彼女の親の老後が参考になります。
例えば高齢者が入院するときに、助けてくれる家族がいないと不便だし不安です。
住居が賃貸の場合、独居高齢者は大家さんから賃借契約の更新を断られる場合があるそうです。
社会保険制度や民間の生命保険ができたのは最近の話であり、本来、老後の心配を解消するために子供を作ることは人類にとって普通のことなので、罪悪感を抱く必要はありません。
もちろん、子供の基本的人権は守るべきですが。
私達か働けるのはせいぜい50年間で、しかも老いて衰える。
子供を2人産めば新鮮な労働力が100年分、さらに、孫、ひ孫世代まで続く未来の可能性があります。
また、子育ては苦労もありますが、ある程度大きくなると頼りになる(洗濯物を取り込んでくれたり)し、学校行事わ習い事や部活の試合など、応援する親にとっての「推し」ができるので、日常生活がマンネリ化しなくて済みます。
いずれにせよ、自分の親や周囲の高齢者の生活を、「もしも彼らに子供がいなかったら」という視点で見てみましょう。
もちろん、現代日本では独居老人でも行政の助けで充分に生きていけますから過度な心配は無用ですが、役所より家族の方が頼み易いという人もいるでしょうね。
質問者からのお礼
中田 三恵 様
こんなにも早く回答していただけるとは、本当にありがとうございます。
中田様のお優しい言葉が身に沁みます。
夫婦ふたりでも幸せな人生を歩んでいる方もいるのは頭ではわかっているのですが、ネット上では不妊で非常に悩んでいる方たちの投稿ばかりが目につき、不安になってしまいます。
やはり夫婦ふたりの人生は茨の道ではないのかと。
また彼女への相談も怖いです。
私よりも遥かに悩んで子を持たない選択をしたのだと思われます。今更その決意を揺るがすことを言って、彼女を傷つけたくないのです。
相談したことがきっかけでお別れになってしまうのも怖いのです。
願誉浄史様
回答ありがとうございます。
罪悪感を感じる必要はないとお言葉に、少し気が楽になりました。
親や周りの高齢者を見ていると、確かに手続きの面などで子供がいないと不便だろうなと思います。
中田 三恵 様
追記コメントもして頂き、ありがとうございます。
今はまだ自分の気持ちを整理できていませんが、いずれ必ず自分の本心を彼女に伝えようと思います。
そうですよね。子供がいる方も、いない方も、結婚している方も、独身の方も、みんな何かしらの苦労を背負って生きているのですよね。そういう意味ではみんな仲間なのかもしれません。
中田様の思いやりに溢れたコメントを何度も読み返して、頑張っていこうと思います。