hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

浄土宗、寺の本堂・仏壇に釈迦の像がない回答受付中

回答数回答 2
有り難し有り難し 11

浄土宗です。

1,釈迦と阿弥陀如来はどのような関係なのでしょうか?

2、寺の本堂や家庭の仏壇に釈迦(釈迦如来)の像が無いのはなぜでしょう?  浄土宗出版の「毎日のおつとめ(日常勤行式?)」の四奉請には「・・・奉請 釈迦如来入場 散華楽 奉請 弥陀如来入場 散華楽・・・」とあります。

よろしくお願いいたします。

2025年3月3日 11:56

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご質問ありがとうございます。
1、経典では釈尊が凡夫の私に阿弥陀仏をお勧めしている関係です。
また、どちらも仏様であるという関係です。
さらに個人的なことですが、本堂で阿弥陀仏のお顔を見ながらお念仏を称えていると阿弥陀仏のお顔が釈尊に見える時もあります。
どのような関係か一言では言えない深い関係があるように思います。
2、浄土宗ではお念仏を称えることが一番ですので目の前の本尊には阿弥陀仏の仏像を置くことが多いです。お寺の経緯によっては他の仏像の場合もあります。
ただ釈尊も二尊として大事に敬っていますので涅槃像の掛け軸を定期的に掛けたりする浄土宗のお寺は多いと思います。
花まつりの日に子供の釈尊に甘茶かけしている浄土宗のお寺も多いです。
また四奉請の時には心の中で目の前に釈尊がいると思ってお勤めしております。
涅槃会の日に遺教経を読まれる浄土宗のお坊さんも私だけではないはず。
本山で修行する際は毎日みんなで般若心経を読みます。
仏像があるお寺もありますがたとえ無くても心の中ではいつも釈尊を敬っているのですよ。

2025年3月3日 13:37
{{count}}
有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないことも多々ありますがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談についても紹介していますのでどなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

西方願王阿弥陀如来、発遣教主釈迦牟尼仏

経典に説かれている内容では、お釈迦様が弟子や信者に西方極楽浄土の阿弥陀仏の存在を説いてくださったのです。
お釈迦様のことを浄土宗では発遣教主釈迦牟尼仏とお呼びすることがあります。
我々のいる娑婆世界の仏であるお釈迦様が、私達衆生に「極楽浄土へ往け」と発遣(送り出)して下さるのです。
お釈迦様は2500年以上前に入滅され、現在の娑婆世界には仏がいない状態ですので、仏様がご健在である異世界(浄土)を目指すのです。
浄土教の修行では観想念仏や礼拝というメニューもあり、阿弥陀様・観音菩薩・勢至菩薩(阿弥陀三尊)や浄土の様子をイメージする瞑想(観想念仏)や、阿弥陀三尊を拝むこと(身体的な動作)が修行の一つとされます。
そのような修行も経典ではお釈迦様が説いてくださった修行方法なのです。
阿弥陀仏の仏像は、観想念仏や礼拝をやりやすくするアイテムなので、浄土宗寺院では修行の対象である阿弥陀三尊の仏像が多いのです。
浄土宗で、阿弥陀様とお釈迦様の二尊を信じるのは間違いないです。
なお、観想念仏や礼拝をできない私達でも、口に南無阿弥陀仏と称(とな)える口称念仏だけで往生できると説かれます。

2025年3月3日 12:43
{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

願誉浄史様、聖章様、
回答を有難うございました。
大変、参考になりました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ