大好きな家を売りたくないです。
こんにちは。
主人の事業が失敗して、借金を抱えてしまった為、今住んでいる大好きな家を
売って手放さないといけなくなってしまいました。
なかなか気持ちに折り合いがつかず、
悲しい気持ちでいっぱいです。
主人とはこの事があってから責めて、
ケンカもたくさんしました。
別れる事も考えましたが、本人もかなり参っていて、その姿を見ると決められません。
私にとって、思い入れがある大好きな家
なので、手放したくないのですが、
一方で私は執着しているのかなと思う事もあります。
どのように、感情の整理をしたら良いでしょうか。
お坊さんからの回答 5件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
大切なもの。何を一番にするのか。そこを見誤らないように。
家を売るしか、どうしようもない状態になっているのですね…。住まいを、暮らしを、思い出まで、全て失ってしまうようで苦しいですよね。今まで踏ん張ってこられたのも、この安心できる家での暮らしが支えでもあったことでしょう。ですから、執着以上の生きる支えを失ってしまうようで、怖いのではないでしょうか。
喧嘩したいわけではないのに、責めたいわけではないのに、一体どうしたらいいのという現状が、夫さんへ向けた言葉になってしまうのですよね。
本当に辛いですよね。こんな状態を描いていたわけではないにせよ、事業というのは経営手腕や先読み力も必要。成功もあれば、負債を抱えるリスクもある。想定しておくこともあったでしょう。今のこの状況に、夫さんを見捨てられない気持ちもおありでしょうけれど、あなたが一緒に負債を抱える必要があるのか。最終判断を迫られますね。
どのように生きるのか、家という場所だけにとらわれず、守るものを大切に出来ているのかを考えてみましょう。
大切なもの。それがあれば、きっとまた前を向いていけますよ。夫さんですか。自分自身ですか。全てからの解放ですか。何を一番にするのか。そこを見誤らないように。
元々私のものはない、と念じて心の更新、アップデートを。
それはすごく残念なことですよね。
ああ、残念だ、残念だ。脳の反応は正直なものですから、あなたもまずは正直言になっていいと思います。残念ですねぇ。
まずは、自分の気持ちに正直になること。
そして、そこから立て直す事、軌道修正して、新しい生活に変わるために自分の心に働きかけをいたしましょう。人の心は良縁によって良い結果に向かって進むようになります。よって、今は突然、事態が変わってしまい気持ちも追いついていかないと思いますが、大切なことはあなたの周りの環境が変わろうとも、あなたの心が穏やかで安心して生活をすることです。
そのためにも今の状況を冷静に感情的にならずに判断して、今後の生活で安心していけるように良い働きかけをいたしましょう。
面白い道歌を一つご紹介いたしましょう。
「かたつむり いずこもおなじ わがやかな」🐌
カタツムリはどこに行っても家を背負っている。
その家、我が家の話をしましょう。
学生時代に独り暮らしなどをしたことはありませんか。
あるいは旅行でホテルや旅館などに宿泊されたこともあるでしょう。
そこであなたを包んでくれているハウスはHOUSEなので建物なのです。
大切なのはモノではなく、ホーム、HOMEです。家庭。にんげんだもの。
あなたのパートナーがモノ、もの、物質に固執して、あなたという存在よりもものの方に固執していて、振り向いてもくれへん相手にもしてくれへんならば寂しいでしょう。だとすれば夫婦はどこのハウスに居てもHOMEにはなりません。
あなたも乙体でしょうが、今一番凹んでいるのは貴方にもガッカリさせて、自分でも一番失敗したと思っている伴侶さんでしょう。
「かたつむり いずこもおなじ わがやかな」
この歌は建造物としての家のことも飛び越えて、あなたが何処に行こうが大丈夫になるための大切な精神が込められています。
人生の持ち物はあの世には持っていけません。
ミニマリストたちはものを持たないことに価値を見い出しています。
「モノもたぬ たもとや軽し 夕涼み」🌇
僧侶たちが着る衣服や和服のポケットである「袂」には荷物がない方が動きやすいものなのです。
しばらくこの道理を念じてみてください。
大切なのはハウスよりもホームです。
大切なのはものよりも人です。
大切なのは自分だけではなく、自分と共に生活をしてくださる方であるべきではないでしょうか。合掌
(編集部より。回答の一部を修正しています)
ご質問ありがとうございます。
思い入れがあるから手放したくない気持ち。
でもあなただけじゃなくて私を含めてみんな手放したくないもののひとつや二つあるものです。
あなたにとって本当に大切なものは何でしょうか。
お金で手に入らないものは何でしょうか。
苦しい時に伴侶を責めて喧嘩してはいけません。
励まし合い協力して乗り越えて欲しいと思います。
前回のご質問にあった行動力があるならどこでも何でもできると思いますよ。
必ず弁護士さんか公認会計士さん司法書士さんなどお金に詳しい所に相談して計画を立ててくださいね。
もしかしたら家を売らなくても貸すだけで済むかもしれませんからね。
どうせ死ぬときは手放す
仏教では、執着は悩み苦しみの原因になると考え、諸行無常の真理を理解することで執着を手放そうとします。
どんな財産も、どうせ死ぬときは捨てて往かねばなりません。
遅かれ早かれ失うものなので、まだ失っていない今・ここの日常生活を楽しむためにも、過去に関する妄想雑念は短時間でストップするようにしましょう。
過去や未来や自分や他人に関する妄想雑念、思考の堂々巡りに、平安なる滅びが訪れますように。
ゆっくり一呼吸なさってみてから
拝読させて頂きました。
ご主人様が事業で失敗してしまい借金を抱えてしまって大好きなお家を手放さなければならないのですね。本当はあなたは手放したくないのですね。あなたの辛いお気持ちとても伝わって参ります。あなたのお気持ち心よりお察しします。
あなたがそう思ってしまうのももっともかと思います。住み慣れた思い入れのある大切なお家でしょうからね。悔しくなったり悲しくなったりさみしさが募ったり、何でこんなことになってしまうのか、何でこんな思いをしなければならないのかと悩み苦しみは尽きないでしょう。なかなか諦められないのももっともかと思います。
なかなか感情もおさまりつかないかもしれませんが、どうか一息ついてみて下さいね。
お気持ち落ち着かないかもしれませんが、ゆっくりと息を吸い込んで下さいね、そしてゆっくりと息を吐き出してみて下さい。
あなたは今もしっかりと生きていらっしゃるのです、あなたの大切な方もしっかりと生きていらっしゃるのです。
先ずはあなたが生きていることを実感なさって下さいね。
あなたもご主人様も皆さんも今もそしてこれからもしっかりと生きていらっしゃるでしょうし、様々な巡り合いや循環の中で生かされているのです。
あなたも皆さんも全て移り変わりながら生きていらっしゃるのです。常に移り変わり決して留まることはないのです。
いわばあくまでも仮の宿のような中にいるのです。いずれ離れていくのです。
少しずつ心を落ち着けていきましょう、心穏やかになさってみて、ゆっくりと自らのことや周りのことを見つめていきましょう。
あなたや皆さんがこれからも沢山の恵みを受けながら健やかにご成長なさっていかれます様に、様々なつながりや巡り合いの中で心豊かに充実した人生を生き抜いていかれます様に切に仏様や神様や皆さんのご先祖様にお祈りさせて頂きます。至心合掌
そしてあなたや皆さんを心より応援させて頂きます。
質問者からのお礼
たくさんのご回答、ありがとうございます。それぞれのお坊さんのお言葉、お気持ちに救われて、癒されました。
なかなか感情が落ち着かず、涙も出ますが、少しずつでも自分と向き合い、
見つめ直してまた新しく、明るく人生を歩いていければ…と思います。寄り添って頂き、本当にありがとうございます。