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かつて非正規の手段で著作物を手に入れていた事に対する罪の意識

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私は大学在学中、インターネットで成人向けの著作物を非正規の手段で手に入れていた時期があり、習慣を改めて六年経った今なおそれに対する罪の意識があります。

詳しい動機、理由をお話すると中高生時代に遡りますが、当時の私は有り体に言って学内での立場が悪く、変質者のような扱われ方をされながら六年間(中高一貫校だった為に)その学校で過ごしておりました。また、両親や姉達が性的なものに対して潔癖だった事もあってか、大学に進学しても尚自分の性的な興味に対して素直になる事が出来ず、「成人向けのものに対価を支払う」事で「それらに価値を認める自分自身を認める」くらいなら、それらを否定するような形を取った方が自分を嫌いにならずに済んだのです。

しかし、各種SNS等で「自分の性に対するあり方」を大っぴらに表現する方々を目にするようになり、私の考え方の不自由さが恥ずかしくなり、それに伴い対価を支払わないでいる罪の意識の方が次第に大きくなっていきました。

2010年上旬頃にそれまでダウンロードしたものを全て削除。それから暫くして、消すだけでは不十分だと考えなおし、コツコツ買い直して現在では「自分が覚えている範囲で」「現在著作者にお金が入る形で市場に流通しているもの」に関してはほぼ購入しました。しかしそれでも罪の意識が消えません。

私は現在、著作権を主張する立場の仕事に就いています。そんな自分にこのような過去がある事に矛盾を感じます。しかしこの事を公にする訳にもいかず、悩んでおります。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

慚愧の心、大切にして下さい。

慚愧の心(自分の罪を恥じる心)はとても大切です。「慚愧の心の無いものを人とは呼ばない、畜生と呼ぶのだ」という経典の言葉もあるほどです。罪の意識が消えないのであれば消えないままでも構わないと思います。それはあなたの中にある確かな「人の心」です。

ですが、心の負担や不安になっているようなので、それは軽減できた方がいいですね。

コウモリさんは厳格な家庭で育てられ、生真面目な性格をお持ちのように伺えます。だからこそ「改めて正規に買い直す」という自分なりの償いでは納得できずに相談されたのではないかと思います。ただ、立場上公にもできない。

ですので、善き理解者がおられれば、その方限定で打ち明けてみるのはどうでしょうか。実際に慚愧の心のあり方として「発露して人に向かう(他人に打ち明けて、その罪を恥じる)」というのもありますので。※ネットを利用して打ち明けるのはオススメしません。

「かつて自分が著作権違反をしたから、今の自分が著作権を主張するのは矛盾ではないか」とお考えのようですが、私は「かつて著作権違反をした(ことに痛烈な反省をした)からこそ、今は著作者側になって、作品を生み出す苦しみや違法ダウンロードされるかもしれない悩みを抱える側に導かれたのかな?」という考えも浮かびました。ですので、作品のファンの方に全力で応えていくことと罪の意識にあまり矛盾を感じませんでした。

あくまで私個人の受け止めですが、何かしら考えるヒントになれば幸いです。

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