身内の病気に対して不安で仕方ないです
福岡在住の男性です。
父がステージの高い癌に侵され入院中です。
私はずっと父と一緒に生活して、今まで色々な出来事を分かち合った為に父が家族以上の存在でして、父が居なくなった後の事が考えられません。
夜もロクに眠れないほど不安と悲しみで仕方ないです。
宜しければ良きアドバイスをお願いします。
不安
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
❝やどり❞の行
質問者様は私と年も同じくらいでしょうから同年代としておこたえいたします。
何かの折に肩をもんであげてください。そして頭をなでて、マッサージをして差し上げることです。
急にやるのも照れくさいでしょうから「ガンの痛みや不安の緩和としてこれが一番イイらしい」とか「人間の手の温度くらいのマッサージが一番イイらしいよ」と言ってもんであげてください。
強くもむのはいけません。撫でる程度でよいのです。
三分くらいはやってください。
できれば定期的にやってください。
その時、感じてください。目的は肩をもむことではありません。
孝順の行であり、生前の報恩感謝の行であり、あなた自身にお父様を❝宿す❞行です。
その時、感じてください。
どのくらい肩がカタいか。
「これが私を陰ながら支えてきてくれた父の肩である」
あたまもをもんであげてください。
「これが私を育ててくれた偉大なる父の頭脳である」
耳もマッサージしてあげてください。
あとはそれが教えてくれます。
そこで何を感じるか。
これ以上は語りません。大きな気づきを得るでしょう。
そのほかにも、あなたとお父さんの距離は大きく縮むでしょう。
そしてあなたのイメージの中のお父さんではなく、本物の現実のあなたのお父さんを、あなたは、あなたの指先から、全身で体験します。
お父さんにとってはわが子から直接的にケアをしてもらえるという最高のやすらぎを得るでしょう。
そしてあなたはその感覚を二度と忘れる事はできなくなるでしょう。これは亡くなってからでは遅いです。
お父様が亡き後もその感触が一生残ります。
その感覚があなたの中のお父さんとしてあなたを一生守ってくれます。
ちなみに禅では師が弟子に法を譲る時にマチョウといって頭をなでる儀式があります。
さて、一番の目的は、可能ならばあなたも撫でてもらうことです。
「俺にも頭のマッサージをやってほしい」とお願いすると良いです。
一生の宝、いくら涙を拭っても拭い去れない❝宿り❞になりましょう。
もしご返信を頂けるようでしたら、あなたが実際にそれをやってから頂ければ幸いです。
ワシはうらやましい。
いくら一緒に暮らしてい居てもこんだけ尊敬される父上様はうらやましい限りです。ワシには到底真似のできないことです。父親の事を好きか嫌いかと言えば嫌いな方ですね。今では憐れみを持ってもいますが、好きにはなれません。
これだけ愛されて人生を送ろうとしている父上様にあなたが出来ることは父上様無しでも立派に生きていけることを証明できることではないでしょうか?
それか父上様無しで生きて行けないことを自覚することではないでしょうか?自己を学ぶことが、命の尊さを感じることにつながると思います。
ワシにはあなたを慰める言葉はありません。何を言っても詭弁にしか聞こえないと思いますので、今後あなたがどう生きていくかを書かせて頂きました。
30代後半男性さん、こんにちは。
大鐵師が回答された上に、お礼まで書いていらっしゃいますが、わたしにもすこしだけお話させてください。
わたしは義父を亡くしています。実父ではありませんが、実は・・・とても後悔をしています。義父の最後には何度も病院へと見舞いに行きましたが、その期間を含めなければ、両手に数えることもないほどしか会っていません。
チャンスはありました。しかし会っていませんでした。何を言っても、何にもなりません。
今思うことは、最後は毎日妻に付き添って病院に通ったことに、自分自身で救われています。
さて、わたしが申し上げたいことは、「どうか、お父様の息を引き継いてください。」ということです。
あなたがそれほどに想うならば、時間も場所も心も、一緒にいましょう。できるだけでいいです。
そうやって同じなにかを過ごすことで、あなたはお父様の息を引き継ぐことができます。そう思っています。遠くにいたとしても息を引き継ぐことができますが、触れるほどの近さの方がいいかもしれません。
どうぞ有り難いこの事実を深く見つめ、大切になさってください。あなたも体調を気をつけて。どうか。お大事になさってください。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございました。
大変参考になりました。
今まで真剣に生と死を考えた事が無かったので、今回の事で自分の人生を真剣に考え直してみたいと思いました。
生と死は表裏一体という事を胸に刻み、今後は後悔しない生き方を行いたいと思います。
向井様 ご回答ありがとうございました。
父の息を引き継げるのは血を分けた息子である私しかいませんので、出来るだけ病院に顔を出して少しでも同じ時間を共有して本人を励まして、父の息や意志や存在を引き継げるように致します。
私も体調まで気を使って頂いてありがとうございます。
精神的には辛いですが、私まで病気になるのは父も本意では無いですので体調管理には気を付けます。
丹下様 良きアドバイスありがとうございました。
アドバイスはすぐに拝見いたしましたが、病院に行けるのが平日は難しいので本日病院に行きまして肩をマッサージしてきました。
本人の肩を触った感想は病気で10キロ以上体重が減っているので当然ですが父も痩せて体が細くなったのを実感し、この感覚を忘れないようにしようという思いと同時に、今までの父に対する感謝を改めて感じさせられ、父に対する感謝を生きている間忘れないようにしようとつくづく感じさせれました。