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自分の病気と経済的問題

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有り難し有り難し 35

私は今年で大学卒業予定の者で、生活費、奨学金の返済や税金の納入などのため、当然ですが働かなければなりません。
しかし、心身ともに病んでしまっていて、色々バイトもやったのですが、まともに働けません。
薬を飲んで挑んでも、不安障害で気を張りっぱなしのため仕事に集中できず、ちょっとしたことで発作が起こり発狂しそうになり仕事どころではなくなります。
こうなったのは間違いなく自業自得であり、我ながら都合の良い言い訳をしてるようで自分が本当に嫌になるのですが、嘘ではないんです。
薬でもなんでもコントロールが効きません。
病気を治してから、と言いたいのですがそんなすぐに治るものでもなく、なんとか働かねばなりません。
何かいい方法はありませんでしょうか。ここでこういうことを聞いてもいいのか分かりませんが。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ネガティブ・ちゃりんこのペダルだけはこぐな。

物事の考え方に問題があるのでしょう。
ものごとを悲観的に、否定的に、マイナスに、ネガティブに、批判的に考えている事が最大の問題なのです。これは薬に頼らずして、治せますから一石二鳥です。
まず最悪の事態を想定してしまいがちなのでしょう。
それ一つにしましても、現実にそこでは起こっていないことです。
あなたが考えていることの9割は、果たして本当に現実でしょうか。
あなたの中だけのアナタだけのものの見方のような気がします。
私も昔そうだったからよくわかりますよ。
プラス思考、前向き思考、陽転思考、ポジティブシンキングと呼ばれるたぐいのものがありますが、まずは、わるく考える事だけやめてみましょう。それだけ辞めれば解決です。
自分が悪く物事を考えていたという事を、私に白状してみてください。
それを肯定するだけでも進歩です。
あとは、そのネガティブチャリンコのペダルだけは絶対にこがない事。
触れてもいけない、サドルに乗ってもいけない。ハンドルを握ってもいけない。
一番簡単な方法は、二者択一ほうしきで、選択肢の一つに、
あなたが習慣的にやってきた「ネガティブ・ペダル」をこぎたいか、こぎたくないか。
「ああ、イヤだ、もう、そんな人生こりごりだ」と思い立って、たった今から、それをしないことです。
明日の朝、起きたら忘れていま。
もう一度読み返して、それをしないことです。
そしてそれを定着させることです。
考えによってでは人は救われません。
考え事をする、思考のペダルをこぐことを止めるコツ探しに出かけましょう。 
もし、それを約束して頂けるなら、有り難しもお礼もケッコウです。
今日は控えた、以前より考えなくなった、というご報告だけください。
私と約束をするのです。ポジティブにならなくてイイです。ネガティブだけ、やめましょう。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

何とか活路を見いだしてください

いろいろと苦しいご事情のようで、お辛いですね。

今年大学をご卒業との事ですが、
今さらながらに休学をして卒業を伸ばす事は出来ないのでしょうか
休学在籍費がかかってしまいますが(授業料よりははるかに安いはずです)
担当教授と相談して可能であればそれも一つの手段かもしれません。
休学している間に病気の治療に専念すつことが可能です。

また、大学を卒業された場合、病気で奨学金が変換できない場合は「変換時期延期願い」が出せるはずです。ただし、仕事が出来ない証明として医師の診断書が必要です。

延期が申請できなかったら、確か日本育英会でしたら半額ずつの返還にしてもらうという申請も出来ると思いました。

それぞれ奨学金を頂いた所にご確認してみてください。(私は社会福祉士ではないので…)

どちらにしても、申請早めにしておかないと、
最近の奨学金の取りたては結構ハードだと聞きますのでご用心ください。

とにかく、ちゃんとご病気を治す事が先だと思いますよ。

病気を治す間、親に頼れるのであれば親を頼って良いと思います。
もし、親も頼れないのであれば病院の診断書を持って、
役所の福祉課に相談に行ってみると良いと思います。

病院ですが、もし、まだ信頼できる病院が見つかっていないのであれば
認知行動療法を行っている病院をお勧めしたいと思います。

どうぞお大事になさって下さい。
活路が開かれる事をお祈りしております。

追記:自業自得とご自分をあまり責めないで下さいね。病気のときは病気を治す事が先決であって、なぜ病になったかは論ずるべきではないと思います。どうぞ過去を責めすぎませんようにお願い致します。ただでさえ病気で辛いのに、さらにその自分を責めるのは辛すぎますし、病気を悪化させる可能性もあるかと思います。
大学在籍許容期間は留年と休学を合わせて少なくとも8年くらいはあると思います。
留年は学費をまるまる払わなければなりませんが、休学中の在籍費は安いはずです。
ご家族とご病気の事を今一度しっかりと話合われる方が良いと思います。
ご家族の誰かを連れて病院へ行き医師から病気について説明してもらった方が良いかもしれません。ドラックの事などで怒ったとしても、ご家族はあなたの明るい未来を望んでいるのですから…きっと力になってくれると思います。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さんだと思っております。 法昌という法名で、和歌山県の高野山の西禅院が所属寺院ですが、 普段は東京都町田市のマンションで手作りの密壇でひたすら修行を続けている  はぐれ行者です。 伝法灌頂も中院流の一流伝授も授了させていただいております。 娘を持つ母であり、一家の主婦でもあり、親の介護もあったりします。 エッセイや文章、そして漫画家として漫画も描いております。 イーハトーブクリニック萩原医師の指導をいただきヒプノセラピスト(催眠療法士)でもあります。 基本的に隣のおばちゃん的な、でも変わった尼僧です。
ご相談可能な時間はその日ごとに違うので、いくつかご都合を書いてくださいね。 人生で悩んだ時に、最善の答えを与えてくださるご神仏と、あなたは心の奥で必ず繋がっています。ご自身の心の中からご神仏のお答えが受けられるようにアドバイスをさせて頂きます。 ◆著書:「神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと」「迷いをすっきり消す方法」「幸せを呼ぶ仏像巡り」

質問者からのお礼

詳しくありがとうございます。
実はもう留年しているので、これ以上は休めないというところなのです。
発祥してから一年半たちます。
最初よりはましになったとは思うのですが、日常生活もけっこう辛いというのが現状です。
周りの人間は、精神の病というものにあまり理解がなく、働くよう急かされています。
本当に大変なのですが、こうなったのは自業自得の部分が大きいので、なんとも言えないのです。
教えてくださったところをまずは探してみます。ありがとうございます。

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