hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

ご縁とは

回答数回答 2
有り難し有り難し 31

「縁」という言葉ですが、人との出会いや別れ、子供を授かるなど様々な出来事や物へなどいろいろな事柄で使われていますよね?
何となくですが、よくわからない事柄を「縁」という言葉で片付けてしまっている人が多いような気がするのです。悪いことが続くと悪縁が、、、とか。
本来、「縁」とはどのようなことをいうのでしょうか?「運命」とは違うように思うので、気になってしまいました。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

縁とは縁起から始まります。
初詣や地鎮祭、結婚式など
事始めにお参りからはじめたりなさるでしょ?
神仏の力やその儀式に集まった人達の力
即ち「縁」をいただきます

縁を正確に捉えるならば
もう一つ因を明確にします
因とは自分の行いを指します
りんごを落とせば落ちるように
姿勢を気にしなければ背中が曲がるように
自分のやったことは必ずいずれかの結果を招くものです
これを因果と言います

さて縁をもう一度考えてみましょう
因は自分の行いから生まれるのに
縁は自分の行いから生まれるというより外からやってくるものなのです

しかし因から縁が生ずることもありましょう
例えば貴方が長い間誰かを支えて助けてきたとします
相手が貴方の幸せを心から願ったとします
そして何か幸せが訪れたとするなら
因から生まれた縁ともまたは果ともとれます

この辺はあまり一生懸命考えても
人間にはわかりかねる部分が多いですね
ご先祖様のくださった縁があったりもしますしね

運命や宿命も含め
仏教的にはわからないことは
どっちでも良いのですね
何が重要かといえば
常に良いを行い
常に悪を行わないこと
こうして因をただ積み上げるの事が大事なのです

合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

山形のそれは小さなお寺の住職です。 私は子供の頃いじめられ、社会からドロ...
このお坊さんを応援する

縁とはなんだ?

縁とは、良い悪いというものでもないし、運命なんてもんでもない。物事に触れたらそのようになることでしょう。
とってもシンプル。
初めからストーリーがあって、だから縁によって結婚する相手と出会う。そんなもんではないです(^_^)

ラーメンをすすると、ズルズルと音がする。口の中では舌に触れ味がする。飲み込むとなくなる。水を飲むとそのようになり、ラーメンの味はなくなる。これは縁ですよね。

顔を向け目を開けるとその先のものが見える。右に向けると、今のままでの景色はどこかへ消え去りまたそのようになる。縁に触れて、そのようになるのです。

{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ありがとうございました。縁というものは自然と生まれてくるものなのですね。それが偶然なのか必然なのかは結果的に終わってみてからわかることなのかなっと思いました。

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ