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ちょっと変わっている彼

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私には付き合って1年ちょっとのお坊さんの彼氏がいます。

彼は家がお寺ではないが、いつかは住職になりたいと頑張っています。そんな努力家の彼だからなのか、何よりも自分のことが優先でお祭りデートの約束もお盆の法要へと変わったりなどちょっぴり自己中。
普通の人なら、恥ずかしくてやらないようなことを平気でするし、私が恥ずかしいからって言っても何で?って聞き返してくるし。

そんなある日、彼のお友達から彼はアスペルガーではないかって言われました。それを聞いて調べてみたら当てはまることが沢山あってもしかしたらと思っています。
障害があったからといって、嫌いになるとかはないんですが彼の無神経なところなどが小心者の私にはグサグサきて苦しいと感じてしまうこともあります。障害かもしれないから、わざとでないと自分に言い聞かせて付き合っています。

いつかは、彼と結婚も考えています。
でも、彼にアスペルガーのことを話すか話さないか迷っています。上手く付き合っていくためには私はどうしたらいいのでしょうか。
私が傷つくのは構いませんが、彼が傷つくのは嫌なんです


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

彼の心も坊主頭に。☁→⛅→☼

アスペルガーという言葉を捨ててその人の動きをそのままストレートにみてみましょう。
人は人に病名・名前を付けてしまうと、その人が別物になってしてしまう。
それは差別にならないギリッギリの差別的なくくりになってしまう場合がある事を一応知っておいて頂きたいと思います。
あまり過剰に特別視してはいけないのです。
研究や物事を純一に突き止めていこうとする姿勢がお強いというだけなのではないでしょうか。
そういう側面を何でもかんでもアスペルガーというネーミングで丸め込む必要はないと思います。
なぜなら、人によっては暗示にかかりやすく、恋人や医師から「あなたはアスペルガー症候群よ!」と言われてしまうと、それでセカンドダメージを受けてしまう人がいます。
つまり、アスペルガー症候群という言葉でダメージを受けてしまうということがあるのです。
たとえば、世の中に「うつ」と診断されてしまった人は沢山います。実査はうつでなくてもネ。
「うつ」と診断されたことによって「自分は…うつ…(;'∀')??」とセカンドダメージを負ってそれまでは平気だったのに、診断されて以来、心が停滞、フリーズしてしまうケースがあります。
禅では、人に対してあれこれと名前は付けません。
名前にもこだわりません。昔の坊さんはよく名前を変えました。
心というものがそもそも諸行無常で一定ではないからです。外の雲を眺めてみましょう。
お昼、夕方には雲なんてないかもしれません。
川の中に足を入れてみましょう。もう一度入った時は、そこは同じ場所、同じ水ではありません。
ゆく川の水の流れは絶えずしてしかも元の水にはアラジンと魔法のランプのけむりももうどこにもアラジンと言いますように(ちょっと違うぞ)、彼の心もあなたの心も、縁によってどんどん別のものに転ぜられています。あなたが彼に「YOU ARE アスペルガー!」と宣告するという働きかけによって(;^<^)ショックを受けるという雲の形☁に転じてかもしれませんので、そういったことは慎重にされた方が良いと思います。
むしろ、ネーミングするより単に「私はこうしてもらった方が嬉しい」と彼の行動パターンをあなたが好むように働きかけをして、☁→⛅→☀別の心に転じてあげてください。
心とはコロコロ変わるもの。働きかける言葉によってもコロコロ変わるもの。
ならば曇りより晴れやかな心にコロコロと。☼

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有り難し
おきもち

アスペルガー疑いのことについて

みのり様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

お寺の仕事では、急なお葬式や法事等が入ることもあり、なかなか思うように予定通りにはいかないことが実は多々ございます・・ある意味で僧侶の仕事はライフワークと割り切って、うまくプライベートとの両立を図ることが必要となります。拙生もいつも予定通りにならないことで怒られてしまうことが・・その分、何かフォローできることはそれなりにとは考えておりますが・・ある程度、ご理解、ご容赦を頂けましたら有り難くには存じます。

アスペルガー疑いのことについては、付き合う上では、ある程度は我慢できることでも、結婚して一緒に暮らし、生活していく中では、それがやがて積もり積もってしまい、どうにもならなくなってくることもございます・・

あるいは、やがて、みのり様ご自身へのカサンドラ症候群の心配も出て参ります。

結婚もお考えであるとのこと・・相互扶助、相互協力にて、互いにこれから支え合って、助け合って、分かち合って、補い合っていく上では、できれば、あまりに一方的なストレスや不満となるようなことにならないように、今の内からある意味での覚悟と共に、何らかの予防線を張っておくことが必要かもしれませんね。

その予防線の一つには、本人の自覚が必要なこともあるかもしれません・・

色々と関連の本や漫画、ブログ等で参考となる対処法が示されているものもございますので、どうぞ参考にされてみて下さい。

お幸せを祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

素敵な回答ありがとうございます。
気持ちが少し楽になりました!
誰かに聞いてもらえるってだけでこんなにも楽になれるのですね

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