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悩んでいます。

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有り難し有り難し 9

僕は長男34歳独身の男性です。彼女もいません。正社員ではたらいてます。真面目すぎてたまに母親に余計な事をしてしまい怒られています。
実家暮らしで仕事場が近いのでそのまま暮らしています。家族は4人家族でしたが弟は次男です。すでに一人暮らしして彼女もいます。来年結婚予定です。
でも自分は中々一人暮らしを許してくれず、今に至っています。父は64歳で間も無く定年で母は55歳で共働きしています。
家族はいつも仲良くしていましたが、ある時揉め事になるとやっていない事など話に巻き込まれて人のせいにされたりと少しストレスがたまっています。
このままだと彼女もできなし一人暮らしもできないダメ人間になってしまうかもしれません。
どうしたら上手くいくのかアドバイス頂けますでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

親に取り込まれず「自分」でいられる距離感を見出す

誰かのところに所属しているような感覚は想念上の事です。
事実は完全フリー。
あなたは自由人です。
引っ込み思案、物事がうまくいかない理由をどこかしら親や家庭のせいにしようとしてしまう傾向があるのかもしれません。長男、第一子であったが為に、家庭の環境に縛られてしまっているのかもしれませんよ。
親は親で彼女がいた彼氏がいた。(あ、あなたのお父ちゃんお母ちゃんのことね。)
あなたも、彼女を見つければいい。
人間肩書きや立場で生きると息苦しい。
彼女ができて、結婚しても、嫁だシュートメだ、ムスコだ、夫だという脳内図式上の関係性での付き合いをやめて乾坤ただ一人という天地にただ一人というおのれを独立闊歩すべし!
あなたがこれを読んでいた時に、どこに肩書きがありましたか?どこに何県人で、何歳で、男だ女だという事がありましたか。
それを観音という。
自分らしいものを忘じさって、男でも女でも誰かの息子でも誰かの兄でも無くなることです。
クールにわりきれという事ではない。
自分が与えられたこの命を生きる。生き切る。
それがあなたの自由性です。
今のその呼吸は誰のものか。誰の命の上にあるものか!
あなたは素晴らしい家族に恵まれていても、誰とも取り換え用の無いあなたの命を生きているのです。
(これはこちらの質問者様だけに向けられたもので万人に通じる話ではありません)

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

感極まる回答ありがとございます。
これから自分が目指すべきことや自分の肩書きにこだわらず、自由に生きていく上で重要さを感じました。前向きに考えて行動していきたいと思います。

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