浄土真宗のお坊様にお尋ねします。
阿弥陀さまは、念仏を唱える人を救われるという誓願を立てられ如来になられたんですよね。でもお経をよく読むと、救われる者から「五逆罪と正法誹謗を犯した者を除く」とあります。
では、現代において親を殺した人や仏教を誹謗した人は、罪を悔い改めたあとでも救われないのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「全てを救う」願いを素直に聞けない私
こんにちは!熱心にお勉強されていますね!
ご質問の件にかんしては以前に諸師が回答されているのでこちら↓を是非!http://hasunoha.jp/questions/12697
また、もう少し詳しく学びたいならこちら↓も参考に
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n367510
まあ、私も学んでいる最中ですが、
子を思う親が
口には
「そんなことする子はウチの子じゃありません!」
と言いながら実は
「どんなことをしてもあなたは大事な大事なウチの子だけど、それはあなた自身を苦しめる行為だからしてほしくない、どうかそれを知ってほしいという私の願いに気づいておくれ」
と、心に秘めている感じのように聞かせていただいております。
こういう人は救われるのか?こういう人はダメなのか?
と阿弥陀を疑ったり、試したりするのでなく、どこまでも私一人のこととして聞いていくのが肝要なのでしょう。
「私は五逆なんて重い罪を犯してないから大丈夫だ…でもこれからも気をつけなきゃ」
と他人事として聞き、自分は罪に怯えていくのではなく、
「阿弥陀さんこういう場合でもホントに救ってくれるんかいな?」
と疑うのでもなく、
五逆を犯すものも、正法を誹謗するものも、他でもないこの私であった。その私を救うと阿弥陀様はお誓いになってくださるのだなあ
と私の事として教えをいただいて参りましょう。
親鸞聖人が正信偈に引くように、
【原文】
一 生 造 悪 値 弘 誓
至 安 養 界 証 妙 果
【読み方】
一生いっしょう悪を造れども、弘ぐ誓ぜいに値もうあいぬれば、
安養界あんにょうかいに至りて妙みょう果かを証せしむと、いえり。
「一生悪を作り続ける」この私をこそ、阿弥陀仏はご本願のお目当てとされたのです。
阿弥陀仏の救済の範囲を狭めているのは阿弥陀仏ではなく、いつもこの阿弥陀仏を疑う私なのです。
本願(無量寿経)と観無量寿経と
私は浄土宗の僧侶ですが、一応お答えします。
阿弥陀仏の本願は無量寿経という経典に出てきます。
それとは別に、観無量寿経という経典があります。
このお経の「下品下生(げほんげしょう)」という人々の説明に、十悪五逆の者が念仏で救われることが書かれてあります。
親を殺した者でも、阿弥陀仏の名前を称えれば救われます。
質問者からのお礼
吉武さん
ありがとうございました(^^)
願誉さん
ありがとうございました(^^)