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仕事の悩み

回答数回答 6
有り難し有り難し 25

サービス業の仕事をやってます。

最近、特にお客様からの苦情が気になり、思い通りの仕事ができません。

自分の中では常にお客様に対して、最善を尽くしてますが、お客様からすれば最善ではないかもしれない、、、

そんな葛藤もしつつ、最善は尽くしてますが、同僚や上司から『お客様から苦情が入った』と聞けば、自分かもしれない、、、とすぐに気になり、私のことではない苦情に対しても、すごく敏感になり、仕事に対して消極になってしまいます。

昔はサービス業が楽しくて仕方なかったのですが、最近はお客様に接することが怖くて仕方ありません。


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お坊さんからの回答 6件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

最初と今と

由美子姫さん 初めまして
質問を読ませていただきました。
最初の頃は仕事が面白かったのに今では接客することが恐ろしいという気持ち、よく分かります。
初めの頃は、仕事を覚えて色々なアイディアを実行し評価を得ていたのではないでしょうか。
しかし、今はそれすら怖いということは、仕事が身に着いたからではないのでしょうか。
ガムシャラに進んでいる時は、周りはあまり気にならないものですが、仕事が身に着くと仕事に対する視界が開けて周りが見えてきます。
ここで大事なことは、怖いという気持ちです。怖さを知れば、慎重になります。今は怖いという感情が表に出すぎているのではないでしょうか。
しかし、昔と違うことは経験を積んでいるということです。怖くて慎重になります萎縮してしまっては、元も子もないありません。そこに今までは培ってきた経験を足すことによって、今まで以上のパフォーマンスを発揮することができると思います。
恐怖は経験によって克服することができます。
仕事に対してもネガティヴになり過ぎないよう心がけて、お仕事頑張ってください。
きっとあなたを頼りにしてくれているお客様がいると思います。

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おきもち

私は日蓮宗 今治 寺町法華寺の住職をしております讃岐英昌(サヌキ エイショ...
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坊さんもサービス業で同じことに悩んでいます

私たち坊さんもサービス業なので、同じ悩みを抱えています。少子高齢化、若年層の宗教離れ、カルト系宗教の脅威、時代の変化など不安要素は山のようにあります。

だいたい私たちの宗旨は信者さんにとって金銭的には「儲かる」話では基本的に皆無で、出費のもと以外のものではありえません。ご利益を謳うご宗旨はそうではないかもしれませんが浄土真宗の坊さんはつねに厳しい状況に置かれていたし今後はますますそうであるといえます。

ところで今、心から恐怖していることがあります。近々、あるお寺が法要をお勤めになり、土曜日に私が日曜日に他のお坊さん(Aさん)がお説教をなさいます。以前、Aさんに私の寺でお説教をお願いしたら、同じお説教師(布教使といいます)の私にさんざん脅しをかけたり嫌味を言ったりしました。つづけてAさんの隣の寺の悪口を延々とそれこそとめどなく聞かせていただきました。あまりに酷いので匿名で数人に愚痴ったら、「そんなことを言うのはAさんに決まっている」という返事がかえってきました。同業の布教使はみんなAさんの性格を知っているということです。しかし、すべてのお寺さんがAさんの実態をご存知だとはいえないでしょう。土曜日に私がお説教をしたことはAさんにすぐに分かるので、そこのお寺で延々とAさんが私の悪口を言い続けることは間違いないことです。悪口を言われて平気でいられるほど私は「覚り」を開いていません。

一方で私は、こうしたことを恐れていても何にもならない、失敗してもよいから積極的に生きていこうと自分に言い聞かせています。サービス業の対象である人間の絶対数が減っていくのは明らかなのに、消極的であってはならないのは明らかです。

ただ、あなたの場合は会社の側にも変化してもらわないとしんどいのかもしれませんね。会社全体が前向きでないと、どうしても無難な方向にむいてしまいますものね。

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おきもち

私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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気にしないで良いのでは?

世の中色々な人がいますから。
最近は昔に比べて勝手な人も多いですし。

でも由美子姫さんのおかげで助かってるお客さんも沢山いらっしゃると思いますよ。
上司や同僚から特別に指摘が無いのであれば、別に仕事の内容に問題がある訳では無いでしょうし。
気にしないで良いのでは?

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おきもち

昭和39年生。昭和62年佛教大学卒。
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自分がやって気持ちよい事を提供する

先日百円ショップに行きました。
レジは二つ。
片方のレジには二人の店員さんが、グダグダ感たっぷりにレジ打ちをしていました。
もう片方のレジは、一人の女性が、大変活発で明るい声で対応されていました。
この女性の態度は、向かい側の二人にも、そういう態度で接客してほしいと、伝えるかのように元気を振り撒いていました。
人間というものは、声を聴いただけでも、そのひとが何をせんとしているのかも何となくわかってしまうものなのですねぇ。
この女性は、明るく接客した方が、自分も相手も気持ちよくなれるということでハキハキ感たっぷりにやっておられました。
それでも、向かい側の二人組は、まるで、気づかず、グダグダ感たっぷりでした。
私はあえて、一人の女性の側に並びました。
「とても明るい声で、ワタシも元気になりますよ。ありがとうございます。」と申し伝えました。
彼女は、そのことを分かってくれた私に対して、驚いたように深く、感謝の礼を言ってくださいました。百円以上、お値段以上の価値でした。
分かる人には、ちゃんと伝わっているのです。
他の人がどうであれ、自分はこれをやり通す。
その熱意を大切にすることで自分の芯が作られると思います。

道元禅師は「恥ずべくんば明眼の人の言を恥ずべし」とお示しです。
本当に道に通じたプロの言葉をこそ恥なさい、ということです。 
あなたにクレームが入っている訳ではありません。

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おきもち

客観視してみては

お気持ちをお察しいたします。
由美子姫さんは、何が正しいことなのかわからず、戸惑っておられると思います。
一つお勧めしたいのが、あなたがお客さんの立場で物をみてはいかがでしょうか。
たとえば、あなたの行きつけのお店で、店員の対応が気に入らないこともあるでしょう。逆に素晴らしい対応と思うこともあります。
そんなやりとりを見ながら、ご自分がどういう対応で臨めばいいのか見えてくると思います。

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おきもち

人はコンピューターではない間違えがあって当たり前

人間は完璧ではないのですが、今の世の中、人間離れした完璧さを求められることも良くあります。

苦情はその方が他のことで困っていて、たまたま言いやすい所に苦情として言っていることが多いと思います。

できるだけ気にせず、それはそれとしてクレーム処理も淡々とか行うしかありません。

他人に強く当たる、こんな人間関係になってしまった、日本。大問題です。失敗を許せるおおらかな国にしていかなくてはなりません。

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おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

ありがとうございました。

気持ちが楽になりました。

ある程度の苦情は受けなければいけませんが、自分の信念が貫ける強い人になりたいです。

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