hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

仕事の悩み

回答数回答 6
有り難し有り難し 25

サービス業の仕事をやってます。

最近、特にお客様からの苦情が気になり、思い通りの仕事ができません。

自分の中では常にお客様に対して、最善を尽くしてますが、お客様からすれば最善ではないかもしれない、、、

そんな葛藤もしつつ、最善は尽くしてますが、同僚や上司から『お客様から苦情が入った』と聞けば、自分かもしれない、、、とすぐに気になり、私のことではない苦情に対しても、すごく敏感になり、仕事に対して消極になってしまいます。

昔はサービス業が楽しくて仕方なかったのですが、最近はお客様に接することが怖くて仕方ありません。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 6件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

最初と今と

由美子姫さん 初めまして
質問を読ませていただきました。
最初の頃は仕事が面白かったのに今では接客することが恐ろしいという気持ち、よく分かります。
初めの頃は、仕事を覚えて色々なアイディアを実行し評価を得ていたのではないでしょうか。
しかし、今はそれすら怖いということは、仕事が身に着いたからではないのでしょうか。
ガムシャラに進んでいる時は、周りはあまり気にならないものですが、仕事が身に着くと仕事に対する視界が開けて周りが見えてきます。
ここで大事なことは、怖いという気持ちです。怖さを知れば、慎重になります。今は怖いという感情が表に出すぎているのではないでしょうか。
しかし、昔と違うことは経験を積んでいるということです。怖くて慎重になります萎縮してしまっては、元も子もないありません。そこに今までは培ってきた経験を足すことによって、今まで以上のパフォーマンスを発揮することができると思います。
恐怖は経験によって克服することができます。
仕事に対してもネガティヴになり過ぎないよう心がけて、お仕事頑張ってください。
きっとあなたを頼りにしてくれているお客様がいると思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
私は日蓮宗 今治 寺町法華寺の住職をしております讃岐英昌(サヌキ エイショウ)と申します。 今現在 しゃべって話せる僧侶を目指し精進しております。
相談時間は基本30分とし、30分を経過すると一度、電話を切らせていただきます。

坊さんもサービス業で同じことに悩んでいます

私たち坊さんもサービス業なので、同じ悩みを抱えています。少子高齢化、若年層の宗教離れ、カルト系宗教の脅威、時代の変化など不安要素は山のようにあります。

だいたい私たちの宗旨は信者さんにとって金銭的には「儲かる」話では基本的に皆無で、出費のもと以外のものではありえません。ご利益を謳うご宗旨はそうではないかもしれませんが浄土真宗の坊さんはつねに厳しい状況に置かれていたし今後はますますそうであるといえます。

ところで今、心から恐怖していることがあります。近々、あるお寺が法要をお勤めになり、土曜日に私が日曜日に他のお坊さん(Aさん)がお説教をなさいます。以前、Aさんに私の寺でお説教をお願いしたら、同じお説教師(布教使といいます)の私にさんざん脅しをかけたり嫌味を言ったりしました。つづけてAさんの隣の寺の悪口を延々とそれこそとめどなく聞かせていただきました。あまりに酷いので匿名で数人に愚痴ったら、「そんなことを言うのはAさんに決まっている」という返事がかえってきました。同業の布教使はみんなAさんの性格を知っているということです。しかし、すべてのお寺さんがAさんの実態をご存知だとはいえないでしょう。土曜日に私がお説教をしたことはAさんにすぐに分かるので、そこのお寺で延々とAさんが私の悪口を言い続けることは間違いないことです。悪口を言われて平気でいられるほど私は「覚り」を開いていません。

一方で私は、こうしたことを恐れていても何にもならない、失敗してもよいから積極的に生きていこうと自分に言い聞かせています。サービス業の対象である人間の絶対数が減っていくのは明らかなのに、消極的であってはならないのは明らかです。

ただ、あなたの場合は会社の側にも変化してもらわないとしんどいのかもしれませんね。会社全体が前向きでないと、どうしても無難な方向にむいてしまいますものね。

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な者ではありません。むしろその逆で、しょっちゅう周りの方々にお尋ねして、教えてもらって生きています。質問について考え、答えようと悩むことで私自身が学び、僧侶として少しでも成長していけたら、と思っています。 youtube法話を始めました。私の名前ですぐ見つけていただきます。
本堂までWi-Fiの電波が届かないので、お内仏(家のお仏壇)のお部屋でお話します。

気にしないで良いのでは?

世の中色々な人がいますから。
最近は昔に比べて勝手な人も多いですし。

でも由美子姫さんのおかげで助かってるお客さんも沢山いらっしゃると思いますよ。
上司や同僚から特別に指摘が無いのであれば、別に仕事の内容に問題がある訳では無いでしょうし。
気にしないで良いのでは?

{{count}}
有り難し
おきもち

昭和39年生。昭和62年佛教大学卒。

自分がやって気持ちよい事を提供する

先日百円ショップに行きました。
レジは二つ。
片方のレジには二人の店員さんが、グダグダ感たっぷりにレジ打ちをしていました。
もう片方のレジは、一人の女性が、大変活発で明るい声で対応されていました。
この女性の態度は、向かい側の二人にも、そういう態度で接客してほしいと、伝えるかのように元気を振り撒いていました。
人間というものは、声を聴いただけでも、そのひとが何をせんとしているのかも何となくわかってしまうものなのですねぇ。
この女性は、明るく接客した方が、自分も相手も気持ちよくなれるということでハキハキ感たっぷりにやっておられました。
それでも、向かい側の二人組は、まるで、気づかず、グダグダ感たっぷりでした。
私はあえて、一人の女性の側に並びました。
「とても明るい声で、ワタシも元気になりますよ。ありがとうございます。」と申し伝えました。
彼女は、そのことを分かってくれた私に対して、驚いたように深く、感謝の礼を言ってくださいました。百円以上、お値段以上の価値でした。
分かる人には、ちゃんと伝わっているのです。
他の人がどうであれ、自分はこれをやり通す。
その熱意を大切にすることで自分の芯が作られると思います。

道元禅師は「恥ずべくんば明眼の人の言を恥ずべし」とお示しです。
本当に道に通じたプロの言葉をこそ恥なさい、ということです。 
あなたにクレームが入っている訳ではありません。

{{count}}
有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

客観視してみては

お気持ちをお察しいたします。
由美子姫さんは、何が正しいことなのかわからず、戸惑っておられると思います。
一つお勧めしたいのが、あなたがお客さんの立場で物をみてはいかがでしょうか。
たとえば、あなたの行きつけのお店で、店員の対応が気に入らないこともあるでしょう。逆に素晴らしい対応と思うこともあります。
そんなやりとりを見ながら、ご自分がどういう対応で臨めばいいのか見えてくると思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

人はコンピューターではない間違えがあって当たり前

人間は完璧ではないのですが、今の世の中、人間離れした完璧さを求められることも良くあります。

苦情はその方が他のことで困っていて、たまたま言いやすい所に苦情として言っていることが多いと思います。

できるだけ気にせず、それはそれとしてクレーム処理も淡々とか行うしかありません。

他人に強く当たる、こんな人間関係になってしまった、日本。大問題です。失敗を許せるおおらかな国にしていかなくてはなりません。

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

質問者からのお礼

ありがとうございました。

気持ちが楽になりました。

ある程度の苦情は受けなければいけませんが、自分の信念が貫ける強い人になりたいです。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ